意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
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生活保護が叩かれる理由

2015年03月26日 | 社会
ブロゴスを見てたら、生活保護が叩かれるのは『弱者が弱者を叩く。嫉妬が正義になる。』と書かれてました。

「弱者の正義」が蔓延する日本:生活保護バッシングに見る、日本の不思議な国民性
http://blogos.com/article/108171/

・・・・・・ないわ~。
弱者に何で嫉妬せんとあかんのよ・・・。

嫉妬と言うのは自分より恵まれた人間に抱く感情で、より弱い者に対して抱くものじゃありません。
記事内容は書評なんですけど、見当はずれも甚だしくて、この書評では読む気はしませんね。

では、なぜ生活保護が叩かれるのか?
それは怠惰だからでしょう。

よく生活保護受給者の『不正受給』に対してバッシングしてるんだ・・・と言う意見がありますけど、これは間違いですね。
なぜなら、年金だって不正受給はありますがバッシングは起きてません。
もちろん多少はありますけど、執拗に叩かれる・・・少なくとも年金と言う制度の批判はあっても、年金受給者へのバッシングはきいたことありません。

と言うことは、別の要因があるということです。
では、その要因は・・・簡単ですね。

通常、真っ当に生活を送っていれば生活保護とは縁などありません。
病気や怪我など不幸があったとしても、貯金や保険といった事前の備えや親類縁者・友人知人からの支援などで大よそ何とかなる・・・いえ、何とかするものです。
にもかかわらず、生活保護を貰わざるをおえない状況に陥るなんて『今まで何してたの?遊んでたの?』と思うのは当然のことだと思いますし、そういう人を救う気にもならないものです。

ここがバッシングの大元だと思いますね。
年金だと逆ですからね。(細かくいえば違いますけど)

つまるところ生活保護が怠惰の象徴だということですね。
真面目に生きている人が怠惰な人間を嫌うのは仕方ないですし。
でも、これって結構問題ですよね。
生活保護を貰うよりホームレスがマシ・・・ってなるわけで、誇り高い人はもらえないわけです。
・・・ん~、多分このあたりも受給者がバッシングされる理由になるんでしょうね。
誇りも何もない薄汚い人間扱いされるようになるわけですから。

ま、それらはさておいて、
では、生活保護が怠惰の象徴を覆す方法があるかと言えば・・・・・・。
ないですね。

結局、不幸に不幸が重なって生活保護を貰わなければどうしようもなかった・・・と言う印象をもたれればいいのですが、それなら困窮に対する備えをどのくらいしていたか?などを公表する必要があるわけですが、できないでしょう。
できたとしても信用されるとも思えませんし。

無理ですね。

となると、生活保護はこのままで、生活保護の前段階の生活保護に似たものを新たに作って、怠け者は生活保護、そうじゃなく困窮した人は新しい制度・・・とするべきかな?
それはそれで新たなカースト作りみたいでちょっとねぇ・・・。
逆に、何にでも生活保護と言う名前を与えて、誤魔化す方向に進むべきか・・・・?

いづれにせよ、生活保護のバッシングはなくなくならないと思いますね。