意外と社会派(予定)

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イージス艦 あたご事故判決 妥当

2011年05月12日 | 社会制度・法律
イージス艦 あたご と漁船の衝突事故の裁判で無罪という地裁の判決が出ました。

あたご判決 立証甘かった検察側
http://blog.livedoor.jp/matuba96/archives/51833822.html

遺族は納得できないでしょうが、妥当ですね。

イージス艦という巨大戦艦の回避行動は難しいですし、小さく小回りが利く方が回避行動を取るのが自然です。
というか、巨大戦艦が避けようとすれば、逆に動きが読めずに却って事故が頻発するでしょうし、漁船のほうが当たった時に大破する危険性が大きいので、相手に判断を委ねずに回避行動を率先してとるべきでしょう。
あたごの方にも落ち度はあるが、漁船のほうが落ち度が大きいとしか思えない。

そういう意味で妥当でしょう、この判決は。
今後、上告されるかわからないが、二審、三審はこの一審の判決を尊重するのでは?と思います。

ただ1つになるのは、検察、弁護側で航行海路の主張が全く違うこと。

http://livedoor.2.blogimg.jp/matuba96/imgs/e/5/e5d2ddd6.jpg

漁船の航路が600mも違うのである。
さすがに海の上でも600mは違わないだろう。

確か漁船側は数隻 固まって、航行していたはずだ。
なので航路など正確にわかる気もするのだけど・・・?
まぁ、漁船側に位置を記録する装置が積んでいなかったということだろう。
そういう面からみても漁船側の主張は弱いと言わざるをおえない。
近海の漁のものは別としても、沖に出る船にはナビゲーションと航路を記録する装置は積んでおくべきでしょうね。
衝突事故だけでなく、漂流することもあるでしょうから。

いやいや、あたごは軍艦、しかもイージス艦・・・索敵用のシステムを積んでいるわけなので、船の位置や速度など常に記録しているでしょう。
そう考えると、弁護士側(あたご)の主張が正しく、自ら当たっていった・・・としか見えない。
仮に折半したところだとしても・・・300mなら同じ見解しか持てませんね。

正直、よくテロリストだと判断されて轟沈されなかったなと思いますね。
というか、撃沈するべきでしょう。
無断で近づく船ならば!
そこに あたごの最大の落ち度があると思います。

事故がどうこうというより、日本のテロ対策を考えなおさなければならない事例ですね。