意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
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政治派閥って必要なのだと感じる

2011年03月11日 | 政治
民主党はもう終わりでしょう。
この時代に内ゲバを見れるとは思いませんでした。
今月を乗り切れるかどうか・・・・。

そんなことはさておき、なぜ民主党は失敗したのだろうか?

国の運営能力のなさや思想・考え方とか手法、詐欺フェストに目につきやすいが、その根底に党内の統治能力が全くといっていいほどないのです。

理由は寄せ集めの烏合の衆だったから・・・要は、党内の同意が取れなかったからというがある。
その通りだと思うけど、やろうと思えばできたはずです。
でも、それができなかった。

なぜか?
結論から言えば、派閥政治を否定したからだと思います。

党内の意見をまとめる。
よく、党内の意志や思想・主義主張が同じなら党内対立がない・・・などという人がいますが、それはキレイゴトでしょう。
もし、これを本気で信じている人がいたら、真性の馬鹿か、現実を無視した理想主義者です。
政治はそんなに甘くはありません。

政治家はそれぞれ、専門分野・・・・・経済、外交、農業、医療、教育などなど、多岐に渡る業務を分担してこなしているわけです。
問題は、今の時代、個別案件が分野を跨がっていることなど珍しくもないということです。
例えば、年金と一口に言っても、基本的には社会保険庁・・・厚生労働省の管轄だが、財源として消費税などを考えると財務省、生活保護にも絡むので地方自治・・・総務省も絡んでくる。
そうすると自ずと個人個人、自分の得意分野から考えるので解決の優先順位が違ってくるわけです。
それらをどうやって摺り合わせるのか?

まぁ、50人くらいまでなら、たぶん話し合いで何とかできるかもしれません。
人数が少ないので、分散され、専門にしている人間の意見を通しやすいでしょう。
ですが、それ以上となれば・・・何の仕掛けもせずに纏まるわけがない!!

その仕掛けが派閥政治でしょう。
党にある派閥内で意見をまとめ、その纏めた意見を他の派閥とすりあわせて党の意見にする。
こうすれば、スムーズ・・・とはお世辞にも言えないですけど、党内の意思統一はできるわけです。
経験からくる人の知恵でしょうね。

これを案件ずつ、個別に意見集約をしていたら時間を浪費するだけで決めらないだろうし、仮にできたとしても、どうでも良いものか、整合性を保てないものしか作れないでしょう。
民主党は派閥を作らなかったので、そういう状況にっている・・・と。
と言うか、そのせいで党を2分・・・小沢派と反小沢に分かれて血で血を洗う抗争までしているわけです。

派閥が多数あるというのは抗争を防ぐ意味合いもあるんです。
三権分立、三頭政治、天下三分の計とか、よく言ったもんです。
力の均衡を保つというのは、維持ということを考えたら必要なのです。
もっとも実際は3つでは一角が消えると途端に崩壊しますので、5つか6つくらいに分けておくべきでしょうけど!!

そんなわけで、派閥政治はベストとは言わないですが、ベターな統治形態だったわけですけど、小選挙区制になったために、派閥の人間を選んで当選させると言ったことが難しくなっておりますので、派閥そのものが作りにくくなっています。
自然とスタンドプレー・・・というか単なる目立ってなんぼのポピュリズムに陥るでしょうね。
となると、日本の政治の混迷は・・・このまま続いていくでしょうね。
解けるのはいつになることやら・・・・。

別の統治手段を講じなければなりませんが、他に合理的に意見を集約させるべきものがあるかと言われれば・・・ない気がする。
そのあたりは赤熊の専門じゃないので投げます!!