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スノーデン、再び国際世論を騒がせる

2014-01-02 | ラジオ
ロシアに亡命した元NSA職員、エドワード・スノーデン氏についてNSAは彼が本国に帰国した場合、恩赦もやぶさかではないとの考えを示した。毎年恒例の大型記者会見に臨んだウラジーミル・プーチン大統領も、スノーデン氏の将来について詳細に質問に答えた。
スノーデン氏にとって、もはや平穏な生活は戻ってこないようだ。彼に対する興味は尽きることなく、19日の大型記者会見でもプーチン大統領に対して質問が行われた。プーチン大統領は個人的に知り合いではないと認めたうえで、スノーデン氏の決断は複雑なものではあるが、勇気のあるものだったと話している。
「スノーデン氏と作戦レベルで行動したことは一度もない。ロシアに対してどのような諜報活動が行われているかについて、質問攻めにしたようなこともない。彼がいまロシアにいるのは、皆さんも知っている通りの経緯があったからだ。将来については彼自身が決める問題だ。我々は彼を助けもしないし邪魔もしない。ロシアは彼に亡命を認めただけに過ぎない」
そのようにプーチン大統領は話している。

ワシントン州裁判所は、NSAが市民を盗聴していたことは、違憲であるというセンセーショナルな判決を下した。これがスノーデン氏の帰国への一歩になる可能性もある。NSAのリク・レゲット氏は先日、スノーデン氏の帰国の可能性も排除しないとの姿勢を示していた。

アメリカ・カナダ研究所のウラジーミル・ワシリエフ氏によると、スノーデン氏に対して本国では非常に重い刑罰が下る可能性があると指摘している。
「スノーデン氏はアメリカの国益に大きな損害をもたらしました。上院委員会でも指摘されている通り、いかなる恩赦も有り得ません。これは議会の立場であり、恩赦も特赦も有り得ないということだ。TIMEの最新号によると、スノーデン氏は最も有名な人物の一人とされていますが、アメリカは彼が有名であることを恐れているのです」
ワシリエフ氏は、このように指摘している。

戦略計画予測研究所のアレクサンドル・グーセフ氏は、スノーデン氏が本国に戻る可能性はないと指摘している。
「アメリカが彼の帰国を促そうとしているのは、裁判所の裁きを受けさせるためです。しかし彼自身も、その協力者らも、このような取引に応じることはないでしょう。他のより適した国を探すことはあるかもしれませんが、アメリカに戻ることはありません」
グーセフ氏は、このように指摘している。

スノーデン氏はアメリカのイメージに取り返しのつかない損害を与えたほか、特にヨーロッパではアメリカに対するイメージに大きな傷がついた。ただヨーロッパ自身の悪行も明らかとなり、スウェーデンおよびノルウェーは、NSAと協力して、ロシアに関する秘密情報の収集に当たっていたことが分かっている。
スノーデン氏はさらに、どのようなことを知っているのだろうか。その口を黙らせたい者が多くいることは明らかだ。

PRISM事件 世界を監視するプログラムとスノーデンの告発
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技術評論社

2013年12月22日放送 ロシアの声・週間ラジオ展望