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中国は経済において世界最強国となる

2013-01-25 | ラジオ
驕れるもの久しからず、アメリカは経済の覇者たる地位を2017年、中国に明け渡す。監査企業プライスウォーターハウスクーパース(PWC)のエキスパートたちは以上の診断を下した。
ただし入れ替わるのは首位だけではない。PWCによると世界経済の構造は各処で更改される。

PWCによると2050年、経済を主導する大国は上から順に、中国、アメリカ、インドだ。アメリカが中国に王冠を移譲する一方、インドは現在の第10番手の位置から第3位までジャンプアップする。
未来のリーダー中国のGDPは、少なくとも54兆ドルに達する。ちなみに現在の中国のGDPは6兆ドル以下だ。

ロシア・中国会議の主任書記サナコエフ氏もまた、中国が世界最大の経済大国となるという見立てを行っている。その訳は彼によると以下のようなものだ。
「国民全体が働いている、国民全体が生産している。こうしたことが成長の最重要のファクターなのだ。言うまでもなく世界金融危機のもと、中国製品への需要が世界中で低下しており、これが中国経済にも悪影響を与えている。
ですが内需への急速な方針転換、さらに機敏な金融政策によって、経済成長率の年平均値を7%から10%の枠内に留めることに成功した。これだけでも2017年に中国が、経済界のナンバー1になるという予測の根拠としては十分だ」
サナコエフ氏のコメントを紹介した。

現在の金融危機で最大の痛手を被ったのは、経済成長に刺激を与えるために多くの資金を借り入れ、それに依存していた先進国だ。
借金の重荷を背負うところ少ない発展途上国 の市場が、工業的な興隆を遂げていることは理に適った現象だ。とりわけ資源大国の興隆を予測することは至極妥当なものだ、とエキスパートたちは見なしている。

国際金融危機後の中国経済―内需拡大と構造調整に向けて (21世紀政策研究所叢書)
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勁草書房

1月18日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル