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中国、世界のレアメタル市場に強硬姿勢

2012-03-21 | ラジオ
中国はレアメタルの生産および輸出への制限を強化しようとしている。中国工業情報化部のミャオ・ウェイ部長は、レアメタルの輸出企業を2社から3社に集中させる考えを示している。
中国が世界のレアメタル市場の45%を握っているが、輸入諸国からの批判は出るのだろうか。
ロシアの専門家らの意見は分かれている。
中国はこのような措置によって、違法なレアメタル輸出に終止符を打つことができると考えている。レアメタルの密輸は、中国政府による厳しい割り当て措置をくぐり抜けることによって、価格(「かがく」???)を下げ、事実上、輸入者を(何と言ってるのか不明)することになっている。

極東研究所のベルゲル分析員は、今回の改革が妥当なものだと考えている。
「このような決定は完全に理解できるものであり、根拠のあるものですから、世界で特に大きな懸念を呼び起こすものではない。
中国は天然資源に恵まれてないが、いくつかの原料については有している。国がその資源を最大限、有利な形で利用し、自らのハイテク部門の発展を目指すことは正しいことだ。
中国は世界にレアメタルを供給する代わりに、自らに必要なものを手に入れることができるのだ」
分析員は、このようにコメントしている。

最近数年間、中国はレアメタルの輸出を厳しく制限している。そしてこの経済的カードが、政治目的に使われることもしばしばだ。
例えば日本が尖閣海域での密漁容疑で、中国漁船の船長を逮捕した際、中国は日本へのレアメタル輸出を停止させた。そのほかにもレアメタル価格の低下を抑えるための、生産中止なども行っている。

それゆえ高等経済学院のマスロフ専門家は、レアメタル輸出を国営企業に一本化することによって、海外のパートナーたちとの新しい摩擦に、繋がるだろうと予想している。専門家は次のようなコメントを残している。
「これは輸入国にとって大きな危険性をはらんでいると言えるだろう。最近、中国は市場全体をコントロールしようとしている。中国による独占化に関しては、ドイツ、フランス、アメリカが懸念を表明している。
中国は独占というよりも、価格を一定に維持している。つまり電子部品や軍事部品に使用されるレアメタルに関して、価格の決定権を握っているのだ」
専門家は、このようにコメントしている。

中国の温家宝首相は2月、広州でドイツのメルケル首相も参加したビジネフォーラムのなかで、中国は国内企業に対しても、海外企業に対しても同様の基準と割り当てを適用していると語った。中国はそのような言葉を、どれだけ正当化していけるのだろうか。
オレ様国家・中国の常識
クリエーター情報なし
新潮社

国営企業に一本化するといいながら、冒頭で「輸出企業を2社から3社に集中させる」と言ってる。結局何を言ってるのか理解できない。

3月13日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル