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ロシアと中国の外相会談によせて

2009-05-01 | ラジオ
ロシアのラブロフ外相はモスクワで行われた、中国の楊潔チ外相との
会談を総括し、ロシアと中国は国際問題において、それが両国の利
益に直接触れる場合、互いに支援を継続することで合意したと伝えた。
このテーマに関してロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしてい
る。
ラブロフ外相はロシアと中国は、二つの主要な原則を持って戦略的パ
ートナーシップを拡大していると述べた。

その原則の一つはロシアと中国が現代の世界に対して、共通の見解
を持っていること、現代社会の発展傾向、また国際的及び地域的な問
題の解決方針に対し、両国が見解を共にしているということだ。
そして二つ目はロシアと中国が、両国の利益に直接触れる具体的な問
題に関して、常に互いを支持しているということだ。
そして今後もこの様な両国の友好的な相互援助が強化さいくことになる。

まさに今回モスクワで行われた中露外相による会談では、この様な両国
の相互援助に関して合意が得られた。
そしてその際には国際的及び、地域的なテーマが数多く話し合われた。
両外相はとりわけ朝鮮半島情勢や、世界的な金融経済危機の打開策、
そしてBRIC'sというフォーマットの中で、両国の相互関係の強化に付いて
討議した。
また会談の中ではロシアのように中国も、アフガニスタン情勢の安定化や
中東問題の調停、またイランの核プログラム問題解決に関心のあることに
も注目された。
またアジア・太平洋地域の様々なフォーマットにおける相互関係や、中央
アジア諸国との協力、国連安全保障理事会を含めた国連の改革に関して
も同様に話し合われた。

またラブロフ外相と楊潔チ外相は、とりわけ北朝鮮による最近の衛星ロケッ
トの打上げに関する朝鮮半島情勢、また北朝鮮のその後の動きに付いても、
両国のアプローチが類似していることを確認した。
ロシアと中国は北朝鮮と隣接する国であり、北東アジア地域の保全そして
北朝鮮の核問題をめぐる、6ヵ国協議の継続に向けた解決に具体的な関心
がある。

しかしこれに対してラブロフ外相は、未だ北朝鮮の核開発問題をめぐる状況
を解決するプロセスにおいて突破口を見出してはいない。
しかし外相は金融経済危機を克服することは出来ると考えている。
一方で楊潔チ外相は関心のある全ての国々と、積極的に作業を行う意向が
あることを表明している。

ここでロシア科学アカデミー・極東研究所副所長は、次の様にコメントしてい
る。
「今年2009年はロシアと中国の戦略的パートナーシップが、今後総合的に発
展するための端緒を開く年となるだろう。
そして現在すでに中東から東アジアまでの、全ての基本的な地域問題や国
連安全保障理事会、テロリズムや様々な脅威との闘い、そして大量破壊兵
器の拡散といった世界的な問題に関しても、露中間には基盤が確立された(?)
な政治的な協力が充分に見られている。今回の露中外相会談の結果を見る
と、両国はこの様な協力を強化しているということが出来るだろう」
ロシア科学アカデミー・極東研究所副所長はこの様に述べている。

(?)は聴き取れず

世界新資源戦争――中国、ロシアが狙う新・覇権

宮崎 正弘
阪急コミュニケーションズ


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4月29日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル