1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

現在のアメリカとNATOによる対アフガニスタン政策は展望の無いもの

2009-04-10 | ラジオ
アメリカのオバマ大統領はCBSテレビからのインタビューに答えた
なかで、アメリカとその同盟国の対アフガニスタン政策は展望の無
いものだとの見方を示した。
オバマ大統領は中央アジアの情勢を、武力だけで正常化すること
は出来ない。情勢を安定化するためにアメリカは包括的な戦略をま
とめなければならないと述べ、講じるべき措置としてアフガニスタン
経済を強化すること、アメリカとパキスタンの外交関係を改善するこ
と、同地域の他の国々との関係を拡大すること、そしてテロ対策の
同盟国との行動に効果的に協調していくことを挙げた。

東洋学研究所のビクトル・コルゴン氏は、そうした目標は2001年末
の侵攻以来続けてきた政策を、全面的に見直す必要が認識されて
きている点を指摘している。
「アメリカとNATOはアフガニスタンで袋小路に入っている。アメリカ
軍の追加派遣も効果は薄いだろう。アフガニスタンで殆ど変化は無
いのではないだろうか。
安定化プロセスを促進するような新鮮なアイデア、もう一つの道が必
要だ」
東洋学研究所のビクトル・コルゴン氏は、この様に述べている。

内戦が長引き経済が崩壊した国に、追加で部隊を派遣したところで
効果が薄いのは眼に見えている。
アフガニスタン政府および対テロ同盟に、数百万のアフガンニン人を
引き込んでいくことを出来なければ、アフガニスタンを肯定的に変化
させることは不可能だ。
そしてアフガニスタンの過激勢力の主な資金源となっている、麻薬の
製造を阻止する徹底的な取り組みを行うことが必要だ。

ロシアの政治家や西側の独立系の専門家達は、こうした問題を繰り
返し提起してきた。
しかしアメリカ政府ではつい先日まで、タカ派が主導権を握っており、
提案は殆ど無視されてきた。
それが政権交代と莫大な(?)を経て、ようやく注意が向けられるように
なった。
しかし認識を実行に移すまでには、また時間を要するものなのだ。

は聴き取れず

独立外交官 国際政治の闇を知りつくした男の挑戦
カーン ロス
英治出版

このアイテムの詳細を見る

3月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル