1010 Radio

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アメリカ原子力潜水艦の突然の日本寄航に付いて

2008-11-15 | ラジオ
日本外務省はアメリカの原子力潜水艦「プロビデンス」が、事前通報無しに沖
縄の港へ入港したことに対し直ちに抗議した。
アメリカ海軍の原子力潜水艦「プロビデンス」は、11月10日、沖縄県のホワイ
トビーチに、日本への事前通報無しに寄航し、10日の午前中およそ2時間に
亘って停泊した。
これに関しロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしている。

アメリカ政府はアメリカの原子力潜水艦「プロビデンス」が、沖縄に在るアメリ
カ海軍基地へ、日本政府への事前通報無しに寄航したことを公式に認めた。
アメリカの原子力潜水艦が、沖縄のアメリカ海軍基地を訪れたことに関し、観
測筋はプロビデンスはアメリカの大西洋艦隊に所属しているからであると説
明している。
と言うのはアメリカは1962年8月に、アメリカと日本によって合意された規定手
続を知らないからだ。
この規定と言うのは原子力設備を伴うアメリカ艦艇が、日本の港へ入港する場
合、日本政府へ事前通報の手続きを行うと言うものだ。

一方でアメリカの第7と第1太平洋艦隊、また同様に第5インド洋艦隊の艦艇が、
常時日本にあるアメリカ軍基地を使用しているのは別のことだ。
しかし問題なのはシンボル的な名称「プロビデンス」、神の意思という呼び名を
持つ、アメリカ潜水艦の司令部が地上に通じていないことにあるとは思われな
い。
何故なら似たような出来事が以前にも起こっているからだ。
2001年4月、アメリカの原子力潜水艦「シカゴ」が、事前通報無しに長崎の佐世
保港へと寄港した。
この出来事も日本側からの批難を呼んだ。
しかし例え日本政府へ事前通報して入港してきたとしても、その艦艇が原子力
起動装置を装備している以上、日本国民の大きな不安を和らげることにはならな
い。

何故なら日本はアメリカによって広島と長崎へ原爆を投下され、原爆の惨禍を身
を持って体験した、世界で唯一の被爆国だからだ。
今回の艦艇やまたは別のアメリカ潜水艦、または日本にある基地を使用している
アメリカ航空艦隊の船内に、核兵器を搭載しているか否かに関する秘密報告の実
行を、アメリカ政府は頑なに拒否している。
そしてこのアメリカ政府の行動は、日本の世論のなかでアメリカの行動を立証する
か、それとも賛同するかと言う混乱を常に呼び起こしている。
例えば横須賀の海軍基地または沖縄の嘉手納の航空基地の様な、アメリカの戦
略基地が日本に存在すると言うことで、日本人は日本の非核三原則の一つである、
日本へ核兵器を持ち込まないと言う原則を日本の軍事同盟国であるアメリカが、常
時犯していることになるのではないか、という危惧を抱かざるを得ない。

アメリカ政府が2001年1月に、共和制権力へと移行した後アメリカは従来の守る政
治から、新たな核戦略、予防戦略へと代わった。
そしてこの承認と共にアメリカ海軍の艦艇と核兵器と共に、船上に搭載された戦略
弾道ミサイルを、日本にある軍事基地で使用する危険性が何度も高まった。

この様なアメリカの軍事ドクトリーのなかでは、アメリカによる核攻撃防衛の対象国
として中国、ロシア、北朝鮮、イラン、シリア、イラクの名が連なっている。
またアメリカとイギリスによるイラクへの攻撃後、アメリカでは体制が後退したとは言
え戦闘行為が依然と続いている。
そしてアメリカによって核攻撃防衛が可能な施設のリストから、依然ロシアは除外さ
れてはいない。
またアメリカは新しい核ドクトリーへの補足としてプログラムを(?)している。
このプログラムと言うのは、核ドクトリーと密接な繋がりを持つ極東における、軍事活
動の舞台となる戦略的そして地域的ミサイル防衛システムの創設で、これは日本と
共同で行っている。
この様な歩みは戦略的そして地域的安定の基礎を波状へと導くものだ。
そしてアメリカがこの様な行動を取ることによってロシア、中国、インドその他の平和
主義国も、国防力強化へ効果的な措置を講じざるを得ない方向へ押しやられている。

(?)は不明瞭な発音で聴き取れず

アメリカに使い捨てられる日本―日本の真実を国民に
訴える!


森田 実
日本文芸社


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11月12日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル