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NATOの勢力拡大に付いてラブロフ外相の声明より

2008-04-03 | ラジオ
現在、特にグルジアやウクライナといったCIS諸国で起こっている、NATOの拡大
はヨーロッパにおける境界線を、誇示固定すると言う古い論理に反するものだ。
これは3月26日に行なわれたCIS諸国との外相級会談で、ロシアのラブロフ外相
が述べたものだ。
CIS諸国のNATO加盟に付いてラブロフ外相は、次のようにコメントしている。
「我々はCIS諸国のNATO加盟が、ヨーロッパにおける安全保障の理に叶わない
であろうと確信している。
ヨーロッパの安全保障と言うのは唯一の分割しがたいものだ。この安全保障が分
割出来ないものであるということと、そしてそれに対する義務は、これまで他国に
対する安全保障を考慮に入れた上での、自国の安全保障が保障されていなかっ
たが、CISの枠内でもロシア・NATO会議の枠内でも、基礎となる文書のなかで確
定された」
ラブロフ外相は、このようにコメントした。

ラブロフ外相は特にグルジアがNATOに加盟しようとしていることに付いて言及し、
もしアブハジア、南オセチア問題を解決するために、グルジア側から前もって支持
を得ておきたいのであれば、NATOに加盟しようとすることは、とても危険なゲーム
をすることになると述べた。
グルジアのアブハジア、南オセチアに居住する人々は1990年代初めに独立を宣言
しており、グルジアのNATO加盟を承認していない。
ラブロフ外相によると、これは火遊びしているようなもので、この地域に住む全ての
人の利益に立脚して行動する必要が或る。

ラブロフ外相は現在の条件の下で、諸侯の脅威ではなく現実の脅威と闘うためには、
いわゆる冷戦時代から受け継がれてきたNATOを、構造的に拡大する必要が無く、C
ISとNATOが力を合わせていけばよいのであると発言した。

「ヨーロッパ合衆国」の正体

トム・リード,金子 宣子
新潮社


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3月31日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル