スロージョギングと写真のブログ

ウォーキング、ジョギング、ママチャリで出あった季節の花や風景写真で日々の出来事・雑感をつづっていきます

柴田トヨさん-はじめるのに遅すぎるということはない

2010年12月30日 | リタイアメントライフ

■ 明日12月31日(金)、午前8:30~9:15、NHK・TV「ヒューマンドキュメンタリー」で、「99歳の詩人 心を救う言葉」というタイトルで、柴田トヨさんのことが放映されます。

その時間は走りの予定だったんですが、中止にします。

TVを見ることにしよう。

産経新聞の書評「くじけないで」(柴田トヨ著)に、

眼をさました詩の天使

 すばらしい詩集です。今まで詩に興味のなかったひともこの柴田トヨさんの「くじけないで」はぜひ読んでみてください。人生いつだってこれから、何をはじめるにもおそ過ぎるということはないと元気がでてきます。

 92歳から詩を書きはじめて、100歳近くなった現在までの詩を読んでいくと、詩の質が進歩していることにも感動します。

 生きてるということは本当にすばらしいとうれしくなる。

 「私が詩を書くきっかけは倅のすすめでした。腰を痛めて趣味の日本舞踊が踊れなくなり、気落ちしていた私をなぐさめるためでした」

と、あとがきにありますが、それが天の声で、トヨさんの心の中でねむっていた詩の天使が眼をさまして、人生の晩年に歌いだしたのだと思います。少しも枯れていない少女のような愛らしい声で。

 詩はおもいついた時にノートに鉛筆で書き朗読しながら何度も書きなおして完成するので、1作品に1週間以上の時間がかかるそうですが、これは正しい詩のつくりかただと思います。

 全部の詩がなめらかで読みやすい。耳にやさしくひびきます。

 読んでいてひとりでにメロディが生まれて思わず歌ってしまった詩もありました。

 ぼくは詩の楽しさはこういうところにもあると思っています。

 読んでもなんのことやらよく解らず、相当な知識がないと理解できない難解な詩も、それはそれでそんな詩を愛するひとたちにはいいのだと理解していますが、誰でもがわかる詩で、イージーリスニングであるほうが、むしろぼくは好きです。

 もし詩のボクシングで、柴田トヨさんとぼくがリングで対戦することになったら、たたかう前にぼくはギブアップして平伏してしまいます。

 詩集の最後に「秘密」という詩があります。

 九十八歳でも

 恋はするのよ

 夢だってみるの

 雲にだって乗りたいわ

 「ぼくもそうだ」と心の中でトヨさんにさけびました。(飛鳥新社・1000円) 評・やなせ たかし(漫画家)』

と載っていました。

この12月末、定年退職しますが、

65歳からの第4ステージを心豊かに過ごしたいと思っている矢先、

勇気が湧き、励まされる、タイムリーな番組をみることができます。 

  是非の初心忘るべからず、

時々の初心忘るべからず、

老後の初心忘るべからず、

命には限りあり、

能には果てあるべからず。 

(再掲:世阿弥)

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