ナルド

ショッピングモールに行き、フラフラと買物。
休憩の為にマックに寄った。
愚妻と息子は先にイスに座ったので、ボクが代表してマックを買いに行く。
ボクが我が家の昼ご飯の全権を担ったのだ。
任せておけ。
一家の大黒柱として、任務を全うしてきてやるよ。

が…

ここにも何度か書いたと思うけど、ボクはこういう店での買物が苦手なんだよね。
焦るのよ。
向こうがどう思っているかは知らないが、早く決めないと悪いと思ってしまう。

先にメニュー見て決めておけるとこはいいけど、メニューが無い店の場合が困る。
ここのマックもそうだった。
仕方なく、カウンターにあるメニューを見て選ぶんだけど…
ここの店員さんがひどかった。

「じゃあ、フィッシュバーガーのセットを一つと…」

「はい、フィッシュバーガーのセットですね。以上でよろしかったでしょうか？」

「ちょっと待って下さいね」

と、さらに商品を選ぶボク。

「あと、チーズバーガーを単品で一つと…」

「はい、チーズバーガーですね。以上でよろしかったでしょうか？」

「いや、ちょっと待って下さいね」

と、さらに商品を選ぶボク。

「１００％りんごジュースと…」

「１００％りんごジュースですね。以上でよろしかったでしょうか？」

ああ！もう！！
よろしくねぇっての！
急かすなっての！

そんなに早く、以上でよろしくなって欲しいのかよ！
ボクの後ろには誰１人待ってないぞ！

そもそもボクはずっと『…と』って言ってるし、顔は下のメニューを見たままでしょうが！
せめて、顔を上げてからそう言えよな！
この、土日のみの学生アルバイトめ！

その後は、愚妻の実家へ。
義弟一家も来ていたので、みんなでダラダラと過ごす。

と、テーブルの上にあるオモチャに目が止まった。

これさっき見たばっかりのやつだ。
マックの子供用セットに付いているオモチャの犬じゃないですか。
それが種類違いで３匹いる。

「それぞれ色んな方法で吠えるよ」と、義弟が言う。

その中の一匹を手に持つと「ワン！」と吠えた。
けど、その後は、ウンともスンとも言わず。

あれ？
さっき吠えたのはどうしてだ？

それから音を出してみたり、あっちやこっちを触ってみる。
息を吹きかけてみたり、叩き付けてみたり、匂いを嗅いでみたり…

たまに吠える事はあるけど、それがどこをどうしたから吠えたのが分からない。
そんなボクの様子を見て、ニヤニヤしている義弟夫妻。
悔しい。
ようやく一匹目は、足の裏を触ったら吠えるというのを解読した。
でもまだ２匹いやがる。
義弟夫妻を見返してやりたいという一心で必死で謎を解き、どうにか３匹ともクリアしましたよ。
疲れた。

マックに振り回された一日になっちゃったな。
ま、マック大好きだから別にいいけどさ。

まさこさん

愚妻からメールが入った。

「来月、近くのショッピングセンターに野沢雅子が来てトークショーをやる」

との事。

おおおっっ！！
野沢雅子！！！

声優事情に詳しくないボクでも知っているほどの有名声優だ。
ドラゴンボール・悟空の声の人じゃないですか。

そりゃいいなぁ。
ぜひとも生悟空の声を聞きたい。
絶対にいきなり「おっす！オラ後空」って言わされるだろうからさ。

と言っても、正直ボクはそれほどドラゴンボール好きじゃない。
別に嫌いなわけじゃないけど、それほど興味があるほうではないのよ。
当時はジャンプを買っていたから漫画は全部読んでいるんだけどなぁ。
でも結局最後までのめりこめなかったよ。

これだけ大ヒットしてんのに、何でボクはそれほど熱くなれないんだろう。
と、自分の事が恥ずかしくなってたもん。
友達らがドラゴンボールの話題をする時に、一応興味のあるフリして話をしていたけどね。
でも心の中では、ジョジョやこち亀の事ばかり考えておりましたわ。

そんな事もあってか、ボクの中での野沢雅子代表作は、ドラゴンボールではない。
それよりも圧倒的に怪物くんだな。
ジャニーズじゃないほうの。
悟空の声を聞いても、いまだに怪物くんを思い出してしまうもん。
代表作をあげたらキリがない人だけど、ボクの中では怪物くんが一番だよ。

トークショーで怪物くんをやってくれるかなぁ。
「うるさ～い！」って怪物くんの名台詞を披露してくれるかなぁ。
今の子供達は知らないアニメだろうけど、最近実写のほうで話題になっているから可能性あるぞ。

あとは、ガンバの大冒険のガンバも聞きたいとこだ。
９９９の鉄郎もやって欲しい。
息子の為に、ざわざわ森のがんこちゃんに出てくるカエルのやつもやって欲しい。

思い出すだけで次々にキャラクターが浮かんでくる。
凄い声優さんなんだというのを改めて思い知らされるね。

そんな人が、ボクが幼少時代から通っているショッピングセンターに来てくれるとは。
地元の祭りが行われる時は、友達らと大騒ぎしていたような場所。
そんな場所に、あの怪物くんがやってくるとは…。
感慨深いものがありますわ。

ま、見に行くかどうかは分からんけどさ。
でも楽しみだ。
大分県民に、雅子パワーを見せつけてやって欲しいものだね。

卓球ダッシュ

朝の９時頃。
チャイムが鳴った。
こんな時間に訪ねてくるなんて、何かの営業か宅急便だろう。

よっこらしょっと立ち上がり、インターフォンのモニタを見る

と…

走り去って行く男の後ろ姿が！

え！？
どういうこと？？

これだけ明らさまなピンポンダッシュがあろうか！

誰も出ないから帰ろうとしてんのか？
それにしてもチャイムが鳴ってボクがインターフォンの前にくるまで１０秒程度だぞ。
どこまで我慢弱い人間なんだよ！

慌てて窓から駐車場を見る。
するとその男は、停めていた自分の車に乗り込み、そのまま移動させた。
と同時に、お隣さんの車が動き出したではないか。

あ、なるほど。
そういう事か。
何の用件か知らないけど、我が家を訪ねてきた人が車を中途半端な位置に停めてたのよね。
すると偶然お隣さんが車を出すことになり、その車が邪魔だったから移動しに行ったようだ。

じゃあ、ちょっと移動してまた戻ってくるな。
どこの誰か分からないけど、さっさと用件を済ませておくれ。
と、その車を見ていると…

そのまま走り去ってしまいました！

なんじゃそりゃ！
何だったんだよ！
たいした用件じゃないと思いつつも、心の中がモヤモヤしっぱなし。
気になるわぁ。

そういえば昨日。
記憶力のいい人なら覚えているかもしれないが、友人１０名ほどで飲み会をやった。
Ｒ氏が仕事上でめでたい事があったので、そのお祝いとして集まったんだよね。

一夜明けて今日の夜。
その参加者であったＨ氏からメールが入った。

「さっき夫婦２人して思い出したけど、昨日は自分達の結婚記念日だった」

え～！！！
なんじゃそりゃ！！
呑気に他人のお祝いなんかしてる場合じゃないでしょうが！！

しかも昨日を開催日に指定したのはＨ氏本人だぞ！！

もう結婚して数年経っているから、いまさら結婚記念日を２人でお祝いしたりすることはないかもしれない。
と言っても年に１度の記念日だ。
お祝いしないにしろ、他人のお祝いをする日にわざわざその日を選ぶ事はないよな。
今年は娘さんを交えての初めての結婚記念日でもあるわけだし。

開催日を決めて１週間近くそれに気付かず、そして当日を過ぎても気付かず。
ようやく翌日になって気付いたＨ氏夫妻。
なにやってんだか…。
せめて当日のうちに気付いてたらみんなからお祝いしてもらえていたのにさ。

ま、翌日に思い出しただけでも良かったと思うしかないか。
あと何年かしたら、もう完全に忘れ去ってしまいそうだ…。

お祝い

先週、Ｒ氏から仕事で良い事があったと報告を受けた。

それはめでたい！
みんなでお祝いせねば！
さっそくみんなに声をかける。

言い出しっぺのボクがそのまま幹事だ。
幹事と言っても場所と時間を決めてみんなに連絡するだけだから簡単なもの。
人数も１０人ほどだしね。
ちょっとギリギリになったたけど、昨日ようやく会場を予約。
料理も予約。
参加者全員に連絡をして、ボクの任務は完了した。

えっと。
会場も時間も料理もみんなに連絡した。
あの人にも、あの人にも連絡した。
大丈夫だな。
と自分自身で再確認して就寝

しようとしたら…

忘れてた！

肝心のＲ氏に連絡してなかったわ！！

主役だってのに！！

慌ててメール。
さすがに今日開催ってのは伝えていたので、それほど被害はなかったけどね。
でも危ないとこだった。
あのまま忘れていたら主役不在のまま、何の集まりか分からなかっただろうなぁ。

と言っても…

最初の乾杯こそ
「Ｒ氏おめでとう！」
となったものの、その後は全然主役っぽさがないＲ氏。
気心の知れたメンバーだから、みんな別の話題ばかりで盛り上がってんだよね。

マサキがＨ氏の娘さん（１０ヶ月）の相手をしようとして泣かせたり、
Ｏ氏が隣のテーブルの唐揚げやデザートを取ってガツガツ食べていたり、
以前ふっくらしていたＩ氏がジムに通って痩せたのに、みんなから痩せ過ぎて怖いと言われてたり…

決してＲ氏がノケ者になったりしているわけじゃないけど、主役という雰囲気は全くない。
車で来ているからノンアルコールビールだしさ。
まあ、結婚だの出産だのの祝いに比べて、仕事関係のお祝いの場合は話題もそんなにないからね。
仕方ないと言えば仕方ないのかもな。

結局、最後までそんな感じで終了。

帰り際にＲ氏が
「今日はみなさんありがとうございました」
と言ったけど、この人なにを言ってるんだろうと思っちゃったよ。

一瞬考えて、そういえば今日はこの人が主役だったって思い出しましたわ。
言い出しっぺはボクなのに。

ま、美味しく楽しく飲んで食べれたからよしとしよう。
こういう機会がないとなかなかみんなで集まる事もないから、ちょうど良かったわ。
また近いうちに何か口実を作って開催したいものだね。

手塚定規

ずっと使っていた、定規が折れてしまった。
手塚治虫展で買った、手塚キャラが並んでいる定規だ。
手塚キャラと言っても、ブラックジャックも火の鳥も三つ目がとおるもいないけどね。
ひょうたんつぎや、ひげ親父などのちょっとマイナーなキャラが多い。
けどもちろん気に入って買ったものだ。

福岡で一人暮らしをしていた時に買ったから、もう２０年近く使っていた事になる。
それから何度か引っ越したけど、そのたびに連れて来ていた。
悲しいものだなぁ。

ま、普段の生活をしていて定規を使う事って滅多にないんだけどね。
実際これも最近、定規機能として使った記憶はない。
買った当時はイラストや漫画を書いていたから重宝してたけどさ。
でもパソコン中心の生活になってからは、使う機会がなくなっちゃのよね。

今ではすっかり、背中をかく専用となっている。

漫画の神様・手塚治虫の定規で背中をかくなんて、バチ当たりな事をしていると思う。
熱狂的なマニアからは
「謝れ！ブラックジャックと鉄腕アトムに謝れ！」
と怒られてしまいそうだが、この長さと太さがちょうどいいのよね。

そして定規の角っこの鋭角な部分が、ちょっと痛くて気持ちいい。
貧弱な孫の手なんかではこの威力は出せない。
この定規だからこそ、強くバリバリとかけるのだ。

背中に傷がついちゃうんだけどね。
切り傷みたいなのが。
痛くはないんだけど、見た目には痛々しいだろう。
恐らく、児童相談所の方がボクの背中を見たら、両親から虐待を受けていると疑ってしまうに違いない。
実家の年老いた両親が、児童相談所から呼び出しを受ける可能性があるな。

平凡に暮らしている両親をそんな目に合わせるわけにはいかないなぁ。
と思いながらも背中をかき続けていました。

今日もいつものように背中をかいていたら、ボキッという激しい音。
あ～あ。
遂に折れてしまったよ。

簡単に折れるような太さじゃないけど、長年の無理がたたったんだろうなぁ。
決して用途は違うけど、長い間利用させていただきましたよ。
ありがとう。

でもこれからどうしよう。
ボクの背中はもう、普通の孫の手なんかじゃ物足りなくなってしまっている。
これから背中がかゆくなったら、どうすりゃいいんだ。

また同じサイズの定規を探すしかないか。
背中をかくために定規を買うってのが自分でも納得出来ないけど、そうするしかなさそうだ。
近いうちに文房具屋にでも行ってみよう。
理想の物が見つかればいいけどなぁ。

買うときに試す事が出来ないのが不安だけど…。