MANIAGARA DIARY

シャインクラブ代表・WANKOの日記

薬指

2010-11-26 | Weblog
朝。
台所で物を取ろうとした時。

いてっ!

包丁に気付かないで、薬指を切っちゃったよ。

あいたたた。

といっても大袈裟な感じではなく、ちょびっと血が出た程度なんだけどね。
でも、絆創膏を貼っていても、触ると少し痛い。
今から行く撮影の仕事に支障がありそうだ。

何しろ薬指の先が痛いんだよ。

撮影で薬指が使えないのは致命的だ。
大問題だ。

ビデオカメラを扱うのに薬指を何に使ってんだよ!
と問われたらどう答えたらいいのか分からないけど…。

でも今日は録画ボタンを薬指で押そうと思っていたもんね。
ズームリンクもフォーカスも薬指で回そうと思っていたもんね。

だから薬指の怪我は大ピンチなのだ。

いや。
逆にこれはチャンスともいえるな。

だって怪我人が頑張っていると通常の倍、いやさらに倍くらい頑張っているっぽく見えてくるもんね。

横綱が優勝するのなんて当たり前だけど、怪我をして優勝したら
「痛みに耐えて頑張った。感動した」
と、時の総理大臣から言われるほどだ。

阪神の金本選手が骨折をしていながら勝ち越しタイムリーヒットを売って話題となった事もあった。

どちらも怪我していなければ、今もなお語り継がれるほどの事にはならなかったハズだ。
単なる優勝や、単なるタイムリーヒットとして、その時騒がれて終わっていたに違いない。

それが怪我しているだけで、何年後にも人々の記憶に残るほど感動的な事になってしまう。

これをボクも利用しない手はないぞ。
ボクの今日の撮影も普段と同じようにしたって、かなり頑張っていると思われるだろうからさ。

それを見た皆さんからボクへの見方も変わるはずだ。
そんな姿を見て、撮影料を倍、いや、5倍にしてあげようと考えるかもしれない。
お昼のお弁当を大盛りにしてあげようと考えるかもしれない。
さらに今回の依頼主じゃない人からも、撮影の依頼が殺到するかもしれない。

よし、これはいいぞ。

では、この絆創膏を貼った薬指をアピールしていこう。

と意気込んで出かけたんだけど…

誰にも気付かれないんだよね。
こんな痛々しい格好で撮影のセッティングをしているってのに、誰にも何も言ってもらえない。
もっと包帯グルグル巻きにしてくればよかったなぁ。

さりげなく「あ~薬指の先が痛いなぁ」とアピールすべきだろうか。
でも相手に気付いてもらったほうがいいに決まっている。

なるべく薬指を立てて撮影したりしてみたけど、結局、誰一人にも薬指の事は言われずに終わってしまいましたわ。
そして気付けばもう痛くなくなっちゃってましたわ。
残念。

次に撮影の前に薬指を怪我した時は、全身包帯まみれ+松葉杖で行くようにしよっと。