朝。
ワイシャツを着てズボンを履き、ネクタイを締める。
よし。
いざ撮影の仕事へ行くぞ!
と、ジャケットを着た。
ら…
ん?
何だか微妙な違和感。
確証は無いんだけど、何となくこのジャケットがおかしい。
手触りが違う気がする。
でもそんなわけがないよ。
ボクの家のボクのハンガーにかかっているボクのスーツだもん。
気のせいに決まっている。
そのまま気にせず着てみた…
けど…
手がちょっと短いぞ。
そして、ジャケットとズボンの色が合ってないぞ。
気のせいなんかじゃない!
これ、明らかにボクのジャケットじゃないわ!
どういう事だ?
考えられる事はただ一つ。
前回、一緒に撮影の仕事へ行った人のと間違ってしまったのだ。
先週一緒に撮影の仕事に行ったのは…
タツヤか!
そういえば、その時の帰り道
「なんかジャケットの色が違う気がするなぁ」
って言ってたわ。
でもボクは「そんなわけないじゃん」と返しちゃってたな。
いや、ボクは撤収作業で暑かったからジャケットは持って出たからさ。
もちろんその時気付かなかったボクも悪いけど、実際に着ていて、しかも色が違うと思っていてそのままにするかねぇ。
ったく…
しかしもう今からタツヤのとこに取り替えに行く時間はない。
けど、撮影に使えそうなスーツって今は他に無い。
仕方がない。
礼服を着ていくしかないな。
黒いスーツってこれしか残ってないんだもん。
タンスから取り出して慌てて着替え、慌てて出発しましたよ。
けど、撮影の仕事に礼服なんか着ていって笑われないだろうか。
ボクは礼服と普通のスーツの違いってのが分からないんだけど、分かる人が見ればすぐに気付く違いがあるのかもしれない。
『あいつ礼服着てら!冠婚葬祭でもないのに礼服着てら!アハハ!」
なんて笑われるかもしれないぞ。
それなら上下の色がちょっと違い、そして腕がちょっと短いスーツのほうが良かったのではないか。
なんて悩みつつも、撮影は無事に終了。
スタッフ&お客さんに知り合いが多いイベントだったけど、誰にも指摘されなかったからセーフだったかな。
気を使って言われなかっただけかもしれないけど、まあいいわ。
帰りに数人でマックに寄り、そして帰宅した。
ら!
愚妻が駆けつけてきて、「今日、このスーツ履いていかなくて正解だった」と言うではないか。
何で?
と言うボクに、スーツのズボンを差し出してくる。
お!
お!!
お!!!
お尻のとこがぁ~!!!!
思いっきり破けとるぞ~!!
ちょっとやそっとの破れかたではない。
完全無欠のバリバリに破れているのだ!
うわぁ!
これはヒド過ぎる。
いつの間に破れたのか…
ここまで破れていたら、ビリビリビリって爆音がしたはずなんだけど、その記憶がないぞ。
少なくとも今朝ではないだろう。
じゃあ前回の撮影の時に破れていたのか?
セッティングか撤収の時にしゃがむ事が多いから、そこで破れた可能性は高い。
いや、さすがにこんなに破れたのを履いたら自分でも気付くでしょ。
と思ったが
「でも朝、普通にそのズボン履いてたじゃん」
と愚妻。
うん。
確かにその通りだ。
わざわざお尻が破れているかをチェックなんかしないもんね。
履いている間も、破れていたって分からない。
だとすると、いつから破れていたのかも不明になってくる。
クリーニングに出したのが一ヶ月前だから、それ以降ではあるのは間違いないけどね。
せめて前回の撤収時であってほしいけど、前回どころか数回前のセッティングの時かもしれないな。
お尻丸出しのまま、その後数回の撮影をしていたのかもしれない。
恥ずかしい~!!
まあ前回までの時の事はいいや。
今さらどうにもならないので忘れてしまおう。
とりあえず今日の事に関して言えば、タツヤが間違っててくれて助かったよ。
ありがとう!タツヤ!
ワイシャツを着てズボンを履き、ネクタイを締める。
よし。
いざ撮影の仕事へ行くぞ!
と、ジャケットを着た。
ら…
ん?
何だか微妙な違和感。
確証は無いんだけど、何となくこのジャケットがおかしい。
手触りが違う気がする。
でもそんなわけがないよ。
ボクの家のボクのハンガーにかかっているボクのスーツだもん。
気のせいに決まっている。
そのまま気にせず着てみた…
けど…
手がちょっと短いぞ。
そして、ジャケットとズボンの色が合ってないぞ。
気のせいなんかじゃない!
これ、明らかにボクのジャケットじゃないわ!
どういう事だ?
考えられる事はただ一つ。
前回、一緒に撮影の仕事へ行った人のと間違ってしまったのだ。
先週一緒に撮影の仕事に行ったのは…
タツヤか!
そういえば、その時の帰り道
「なんかジャケットの色が違う気がするなぁ」
って言ってたわ。
でもボクは「そんなわけないじゃん」と返しちゃってたな。
いや、ボクは撤収作業で暑かったからジャケットは持って出たからさ。
もちろんその時気付かなかったボクも悪いけど、実際に着ていて、しかも色が違うと思っていてそのままにするかねぇ。
ったく…
しかしもう今からタツヤのとこに取り替えに行く時間はない。
けど、撮影に使えそうなスーツって今は他に無い。
仕方がない。
礼服を着ていくしかないな。
黒いスーツってこれしか残ってないんだもん。
タンスから取り出して慌てて着替え、慌てて出発しましたよ。
けど、撮影の仕事に礼服なんか着ていって笑われないだろうか。
ボクは礼服と普通のスーツの違いってのが分からないんだけど、分かる人が見ればすぐに気付く違いがあるのかもしれない。
『あいつ礼服着てら!冠婚葬祭でもないのに礼服着てら!アハハ!」
なんて笑われるかもしれないぞ。
それなら上下の色がちょっと違い、そして腕がちょっと短いスーツのほうが良かったのではないか。
なんて悩みつつも、撮影は無事に終了。
スタッフ&お客さんに知り合いが多いイベントだったけど、誰にも指摘されなかったからセーフだったかな。
気を使って言われなかっただけかもしれないけど、まあいいわ。
帰りに数人でマックに寄り、そして帰宅した。
ら!
愚妻が駆けつけてきて、「今日、このスーツ履いていかなくて正解だった」と言うではないか。
何で?
と言うボクに、スーツのズボンを差し出してくる。
お!
お!!
お!!!
お尻のとこがぁ~!!!!
思いっきり破けとるぞ~!!
ちょっとやそっとの破れかたではない。
完全無欠のバリバリに破れているのだ!
うわぁ!
これはヒド過ぎる。
いつの間に破れたのか…
ここまで破れていたら、ビリビリビリって爆音がしたはずなんだけど、その記憶がないぞ。
少なくとも今朝ではないだろう。
じゃあ前回の撮影の時に破れていたのか?
セッティングか撤収の時にしゃがむ事が多いから、そこで破れた可能性は高い。
いや、さすがにこんなに破れたのを履いたら自分でも気付くでしょ。
と思ったが
「でも朝、普通にそのズボン履いてたじゃん」
と愚妻。
うん。
確かにその通りだ。
わざわざお尻が破れているかをチェックなんかしないもんね。
履いている間も、破れていたって分からない。
だとすると、いつから破れていたのかも不明になってくる。
クリーニングに出したのが一ヶ月前だから、それ以降ではあるのは間違いないけどね。
せめて前回の撤収時であってほしいけど、前回どころか数回前のセッティングの時かもしれないな。
お尻丸出しのまま、その後数回の撮影をしていたのかもしれない。
恥ずかしい~!!
まあ前回までの時の事はいいや。
今さらどうにもならないので忘れてしまおう。
とりあえず今日の事に関して言えば、タツヤが間違っててくれて助かったよ。
ありがとう!タツヤ!