MAMMA ちょっと 元気になれる かもしれない処

箱根西麓の山の上で 自然な生き方を模索する日々

アジサイの引越し

2012-03-23 11:06:35 | 自然
去年の2月15日のブログで紹介した 大斜面のアジサイ41本を 再び移植しました。
大斜面の一番上の段を アジサイの道にしたいと思って 挿し木で育てたアジサイを植えたのですが
ほとんど生長しない現実を見て 考えました。

大斜面は 昔 どこかの工事で出た土や石の処分場所になったらしく
大きな石もゴロゴロ入っていて 土は粘土質のべったりしたものです。
去年移植した時は 何度も腐葉土を運んで来て植えました。
植物が育つには 条件がとても悪いことはわかっていましたが 
アジサイは強いし 土が良くなければ大きくならなくてちょうどいい などと思って植えてしまいました。

厳しい条件で だめになってしまう物もあるかもしれない それも自然だから仕方が無い。
そう考えてせっせと植えたのでしたが ギリギリ踏ん張っている極小アジサイに 気づかされました。
去年植えた時より 小さくなっていたり 枯れてしまったように見えて 根元に小さな芽があったり。
「1年間 よく頑張った。申し訳ない! 引越しするよ。」
   


小さい物から掘って来て 根を洗うと いろんな根がありました。
写真は 最も瀕死状態だったアジサイで これ以外は 細かい根がぎっしり出ていました。
粘土質のベタベタ土の中で 何とか生き延びようと 必死に根を張っていたのだと思います。

小さいものだけ移植するつもりで始めましたが シャベルにつくベタベタの土を見て
アジサイの息苦しさを ひしひしと感じました。
「ここは アジサイが生きる場所ではない。無理をさせてごめん!」
去年必死で移植したアジサイを 全部掘って 根を洗い 
良い土の所へ 植え替えました。

2月4日に ほだ木三遷などと紹介しましたが アジサイも三遷です。
住めば都で 最初は厳しくても 次第に適応していくのが生物だろうと思っていました。
しかし 生きる土台である根を張る土を アジサイが自分の力で変えることはできません。
環境を変えられなければ 自分が変わる? それができればOK。
それができなければ 自分が移動すればいいのですが アジサイに足は無し。
あちこち移動させて 申し訳ないけれど おかげで一つ知恵がつきました。
失敗して 反省して やり直す そんな人生です。    
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