ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

JR西、東海新幹線の交通系ICカード対応と海外観光客

2017年08月26日 | 雑記
東海道、山陽新幹線は9月末から主要交通系ICカードでの新幹線予約、チケットレス乗車サービスを始める。
乗り物ニュース 交通系ICカードとクレカで乗車OKに 東海道・山陽新幹線で9月30日、新サービス開始

クレカとの紐付けをする手間があるが、通常交通系ICカードに何万円も入っている人は少ないだろうからこれはまあ当然のやり方だと思う。クレカは通常のものであれば全部対応しているようだ。
何れにせよ、エクスプレスカードだか専用クレカだかでしかできず、またスマホからの予約がサードパーティーのソフト経由でしかできなかった以前の状況から考えると、やっとまともになったなと感じる。(日本を離れて5年経つので最近の状況はあまりわかってません)

しかし、なぜ東北新幹線は同じシステムを導入できないのか?分割民営化ってそんなことだったのか?

さらにNHKの報道によれはJR東海の柘植康英社長は25日の記者会見で「外国人観光客など多くの方に、さまざまな場面で気軽に利用してもらえると期待している」と述べているが、本当にできるのだろうか?

個人手配の海外観光旅行は数ヶ月まえから計画する。まずは飛行機の手配、安いチケットに合わせた日程の設定、ホテルの予約、そして滞在国での交通手段確保。ここで肝心なのは、最後の国内移動手段の予約が確実にできていないと計画が立てられない、ということ。
実際、日本の新幹線はほとんどの場合自由席でもなんとかなるのだが、予約無しで慣れない海外での移動計画を組むことは不安だろう。

最近イタリア、スペインで高速鉄道を使ったが、どちらも海外からネットで予約・支払いができる。(スペインの公式サイトは激遅。結構エラーが多くて苦労したが)
さらに、発券はなく2次元バーコードのみ。これもスマホ画面での表示が推奨されていた(無駄に紙を使う必要ない、とわざわざ書かれていた)
JRもこんな対応で良いのではないか?バーコードリーダーなんて安いものだ。勿論その新しいシステム開発は大変だろうが。

今回のJRの仕組みでは、交通カードとクレカの紐付けができて初めて予約ができる。海外観光客はどうやって旅行計画の時点で日本の交通系ICカードを手に入れるのだろうか?さらにいえば、現在自動発券機で使えない海外発行のクレカ(これは非常に不評)には対応するのだろうか?
社長が明言している以上はなんらかの方法を考えるのだろうが、本当に気軽に利用できる仕組みが作れるか甚だ疑問だ。

ここからは蛇足かもしれないが。
この話はキャッシュレス決済と似ている。現在中国ではスマホとバーコード読み取りによるキャッシュレスが急拡大している。中国では偽札が多いからという意見があるが、在住者の感覚ではそれが主たる理由ではない。
日本はFeliCaによるキャッシュレスが始まり相当な月日が経つが、まだ一般的ではない。私はその理由は店舗側の設備投資のハードルが高いことと、チャージやクレカの紐付けが面倒(特定のカードしかできない)なことにあるのではないかと思う。
どうも日本ではこれに限らずセキュリティを厳重にするあまりコストや手間等がかかり普及しないという事例が多いように思う。


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1 コメント

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さて? (日本人)
2017-08-26 23:06:07
どうでしょうね?
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