ITSを疑う

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高速道路無料化の正論 2

2010年09月07日 | 高速道路
次に、無料化反対論。

・高速道路無料化で鉄道やフェリーの経営に悪影響が出る(正しいけど暴論)

例えば本四高速。料金を下げればフェリーの利用者は減るだろう。
でも、それは仕方がない。経済構造の変化は避けられない。多額の費用をかけて橋をかけたが、橋の通行料が高いから渡し船が生き残っている、というのが現状でしょう。この現状が間違っているという認識を持った方がいい。
ただし、構造変化によって消滅する産業にはリストラ費用補助などの厚い対策が必要。

・高速道路を無料化すると環境が悪化する

公共交通機関からのトラフィックシフトが発生するので、自動車の走行量は増え悪化する。
一方で一般道からのシフトについては、燃費、CO2排出共、環境に良化に働く。
これは一概に言えないが、賛成論、反対論とも自分の主張しかしていない。

・無料化は受益者負担の原則に反する(疑問)

自動車に課せられているさまざまな税金を考えれば、それなりの負担はすでに行っていると見るべきだろう。

・無料化で今後の高速道路整備や補修が滞る(暴論)

それとこれとは別の話でしょう?でなければ高速道路無料化はとんでもない話だ。

・無料化すると渋滞が激化する

その通りだと、私は思う。いま、有料ということと、渋滞の状況で高速道路の利用判断がなされている。しかし、無料化をしたら「渋滞しても高速道路」を利用する消費者が出てくる。
そんなことはない、無料化しても新幹線の需要に変化はない、という事を云う人も多い。
そうだろうか?
今、一名乗車であれば、通常料金との比較では新幹線と車の費用はおおむね同じ。なら、楽で早い新幹線を選ぶ。しかし無料化されれば、車が安くなる。
特に中小企業、個人経営で高速利用が増えるだろう。


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1 コメント

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長期持続性 (kkd)
2010-09-08 02:05:43


現状は,高速道路建設費の借入金に対して高速道路利用料金による返済は未了です(受益者負担は未達成です).

しかし国民の税金によって高速道路建設費を賄い,必ずしも受益者負担(利用者負担)の原則に拘らない考え方もあります.

長期持続性が優れた選択肢を考えていかなければならないのですね.
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