読売オンライン 「次世代ETCで割引へ 渋滞回避した場合に」
このETC2.0装着車にたいして「高速渋滞回避ルート走行時に割引」をするという話は非常にわかりにくい。わたしもコメント欄で識者の方から色々と話を聞いてある程度理解した。まだ間違っているかもしれないので、できればコメント欄でご教示願いたい。
まず、なぜ現行のETCではそれができないか、ということ。
実際にはやる気になればできると思う。現行のETCでも料金所では車の情報をアップリンク(路側機側に情報を送る)している。そのなかには少なくともその車載器が特定できる機器ID番号が含まれている。したがって、「A料金所をでてB料金所からまた入った車は割り引く」ということは今のETCでもできる。しかし、A料金所からB料金所までどのような経路をたどったかは現行ETCではできないので、単にAとBの間に用事があったのでそのようなルートをとったユーザーも割引対象になってしまう。
ETC2.0は車載器側にGPSによる自車の経路情報が蓄積されるので、「A料金所からC国道を通ってB料金所からまた入った」ことが把握できる。さらにETC2.0は今後設置が進むとされている一般道の路側機とも通信をするので、高速を降りてからの経路がきちんと把握できるから割引対象であることが明確に特定できる。
注)プライバシーへの世論配慮からETC2.0路側機には電源投入時にランダム生成される番号しかアップロードされないという話も聞いたことがあり、その辺の関係がまだ良く理解できていません。間違いがあればご指摘ください。
本当に渋滞回避が狙いだったらもっと単純に「次の料金所で降りてXXで再入場した場合は割引」などの路側表示をし、通常のETCでも割引を行えばいいと思う。偶々別の理由でその経路を通ったユーザーが割引になることを気にする必要なんてないだろう。そこまで完璧を求める理由はない。
やはりこれは普及がさっぱり進まないETC2.0を無理やり普及させたいがための施策にしか思えない。