このエントリーは直前の「コネクティッドカーの将来展望」からの続き。
レスポンス記事「テレマティクスサービス国内ユーザー、5年後は1320万人に…フロスト&サリバン」
これはもっとわかりにくい。
フロスト&サリバンによると
「テレマティクスサービスののべ国内ユーザー数は2014年の849万人から2020年には1320万人へと増加する」
いま849万人というが、本当に車の10台に一台はテレマティクスサービスを利用しているのだろうか?この数字はどこから出てきているのか?
想像するに、T-Connect、Carwings会員数と、アフターのAirナビ等通信対応ナビの総出荷数から割り出していると思われる。
しかし、実際にテレマティクスが使われているのかというと怪しい。これが「高速通信環境整備(LTEのことか)、スマートフォンの普及で急速に拡大する」といわれても本当かなと思う。
日本では「緊急通話や遠隔車両診断が車両位置情報に基づくサービスの次に重要なものとして位置付けられている」という記載があるが、これは本当なのか?しっくりこない。特に遠隔車両診断(リモートダイアグ)は、遠隔で車が修理できるのならまだしも、故障原因が分かったところでどうしようもない。
「車両位置情報データが増加すれば、OEMやテレマティクスサービスプロバイダは信頼できる事業例を構築できる。これにより車載通信モジュールの装着標準化が進めば、このトレンドが加速することも期待できる。」は非常にわかりにくい文章だが、プローブのことを言っているのか?プローブ車両が増えれば交通情報などの正確さがまし、ユーザーがほしがるから標準化が進み、ドライブがかかる、といいたいのだろうか?
最後の文章、「今後は、高品質アプリの提供と併せたオープンアーキテクチャ戦略が、大規模なテレマティクス・ユーザーの基盤を構築するカギになるとみている」は、いいアプリが出てくればブレイクするかもね、といっているだけで具体的なことは何一つ示されていない。
テレマティクス、もしくはコネクティッドカー(車+通信)はすでに10年以上やり続けてもキラーコンテンツが見つからない「蜃気楼」のようなマーケットなのだと思う。