ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

PNDとカーナビ

2008年02月18日 | ITS
昨日のエントリーでガーミンのNUVIFONEについて言及した。

これはPNDに通話機能を入れたような商品だが、GPSナビ機能が付いている携帯自体は珍しくない。
わが国でもNAVITIMEは健闘している。でもどちらかというと車載というよりは公共交通機関系での使用だと思う。

一人に1台の車がないと移動が不便な地方都市は別にして、都市部では通常、車は一家に1台となっている。昔は都市部でも家の車と子供の車を別々に保有する家庭も多かったが、若者の車離れでそれはすっかりみられなくなった。

日本では車は「家財」であり、「個財」(造語です)である携帯電話との親和性が極めて悪い。お母さんが乗るときに、お父さんの携帯を借りてナビにするということは絶対あり得ないし、お父さんとお母さんが別々の携帯ナビを別々の取り付けキットで都度装着する、というのもあまり現実的ではない、ということだ。

同じようなことは、テレビやカメラでもいえる。
お茶の間のテレビは「家財」だから、「個財」である「PC」とは融合しない。
PCにワンセグチューナーは付いても、その逆は普及しない。

TV番組を見ながら、コタツの上に置いたPCで検索をする。これはもうごくありふれた日常だろう。だからといって、TVの画面上でそれをしたいかというと、全然したくない。他の家人の邪魔だし、それ以上に何に興味をもって何を検索するかなんて極めてプライベートな行為であって、そんなの嫁さんに見られたくないよね。

同様に、家のデジカメは「家財」だから携帯のカメラ機能がどんなに進化しても無くなることはない。

で、車だが。

アメリカでは、一人前になれば男女を問わず自分の車を所有するわけで、車は「個財」。だから携帯が車用ナビ、ってパターンも十分にあり、ということだと思う。