ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

アメリカの通信型ナビゲーション

2006年11月18日 | ITS
台北を離陸。つい最近、CKS中正国際空港は台湾桃園国際空港と改称されたそうだ。
いまさら指導者の名前というのもちょっとなのかもしれないし、大陸との関係もあるのかもしれない。
(中正は蒋介石の別名。CKSは蒋介石のイニシャル。桃園は地名。)
でも、NYはJFKだけど。

UA機内の通販誌「SKY MALL」にスマートフォン向けの通信型ナビサービスTELENAVの広告が載っていた。年間使用料(通信料込み)が119ドル。GPS機能のないタイプには別置きのGPSアンテナが137ドル(3ヶ月利用料込み)。今大流行のスマートフォン「ブラックベリー」にも対応する。
通信型なので、当然、最新地図のアップデートは価格に含まれ、ガソリン価格情報などにも対応している。

さて、これをどう見るか。

ガーミンやマゼランのポータブルナビでも700ドルくらいで購入可能で、しかも欧州の価格動向を見る限りこの先まだ下がるだろう。
一方、これはアンテナに137ドル。その後5年使えば600ドル弱。で、ハードウェアは自分持ち。
私にはこの価格では魅力があるとは思えない。

通信型のアドバンテージということで地図のアップデートを上げる人が多いが、私はこれがキラーコンテンツになるとは思わない。
道路なんて、そんなにしょっちゅう変るもんじゃない。更新なんて2年一度程度で十分なのだ。
実際に地図が古くてどれだけ「深刻に」困ることがあるか。ほとんどないはずだ。

逆にディスアドバンテージとしては、携帯であるがゆえに本人が乗車していない限り使用できないということがある。たとえ家族でも携帯を貸すことはないからだ。
まあアメリカでは車そのものが一人に1台なので問題ないのかもしれないが、一家に1台の場合は、これはちょっと難しいだろう。

一方で、この通信型でプローブをやり、渋滞情報および渋滞予測ルート探索を提供すると予告している企業がある。Dash Expressだ。
来年早々サービスを開始し、2007年夏には全米に展開するという。
こちらは月使用料がもう少し高く、10数ドルを計画しているようだ。当面は自力で会員を増やし、将来はカーメーカーと組んでやりたいという。サテライトラジオのようにカーメーカーにバックマージンを出すようなビジネスモデルを考えているのかもしれない。

アメリカの大都市圏通勤者にとって、フリーウェイ渋滞情報に対するニーズはもしかしたら日本より高いのではないか。朝のニュースでもフリーウェイ情報にはかなりの時間を割いている。まだVICSに類するシステムがないアメリカで、このサービスが大きく化ける可能性もある。

いずれにしても事業が離陸して契約台数が増えなければプローブの精度は上がらない。今後このプロジェクトの動向はよく見ていきたい。

コソピコータのアクセサオリー

2006年11月18日 | 雑記
中歴の電脳市場「NOVA」ではコソピコータのアクセサオリーを購入することが出来る。結構大手の商品らしく、NOVA以外のPCショップでもよく見かけた。(酷い写真でスミマセン)
USBやLANケーブル類、各種コネクタなど、ほとんどのアクセサオリーが揃っていて値段も手ごろ。
もしコソピコータをお使いなら、台湾で購入するといいだろう。
・・・・。

確かに日本人に売ろうとしているわけではなく、日本製品っぽい高級イメージを出したいだけの理由でカタカナをつけているのはよくわかるが、台湾のどこにでも日本人はいる。なんで大量生産するまえにちょっと確認するということをしないのだろうか?

(その後確認したら、この製品シリーズは中国製らしい)

台湾にて(3)

2006年11月18日 | 雑記
懲りずに台湾の話をします。

台湾では女性が営業担当をしているケースがとても多い。
今回仕事をする取引先の担当も女性。電話やメールではやり取りしていたが、会うのは初めて。
キャリアウーマンを想像していたので、待ち合わせのホテルのロビーに普段着のおばさんが2人現れた時にまさかこの人たちがそうだとは夢にも思わなかった。

この二人がその営業担当と上司のプロジェクトマネージャー。
彼女達は流暢な英語をはなすが、同行の男性技術者2名はまったく話せない。
マネージャー女史はエンジニアにてきぱき指示をする。台湾の女性は強い。

結局仕事はさくさくと終わり、3時過ぎには終了。彼女達は3時間かけて台南に帰るので、夕食を共にすることなくそのままさよならとなった。

ということで、初めての街「中歴」(本当は歴は土へんがつく)を一人うろつくこととなる。

まずは、この街の有名店、劉媽媽菜包へ。ここは客家式の点心を売る店で、中でも菜包という饅頭が有名とホテルのおじさんに聞いて、出かけた。

蘿蔔絲(千切りの大根)と豚肉が入ったもの(メニューの一番上のやつ)をひとつ購入。(メニューの一番上は、たいていその店の一押しか名物)。
これは非常に美味しかった。この街に来たら食べる価値がある。中正路x中豊路の交差点に、菜包屋が二軒並んでいるのですぐわかる。一個20NT$
皮がもっちりしていて、肉まんとはまるで違う。

それからもう一度電脳市場NOVAをのぞき、2ギガのUSBメモリーを買おうかどうしようか散々迷ってやめた。

その後、太平洋SOGOのそばの覇王猪脚という店に人だかりがしているので、食べてみることにした。
ここは豚足の煮込み屋。蹄膀中段飯(と記憶)というメニューを注文。(写真)

この店は異邦人にはちょっと敷居が高い。
小さなカウンターにおじさんが座っていて、そこに「店内で食べる用」と「持ち帰る用」の色の違う伝票がおいてある。それに注文を自分で書き込み、おじさんに渡して料金を払う。あいてる席に着き、テーブルに伝票を置いておくとおばさんが現れ、それを持っていき、注文の品が運ばれてくる。この一連の仕組みは、しばらく外で観察して確認をした。言葉はまったく通じない。

内容は豚足、煮玉子、シナチク、厚揚げ豆腐の煮込みと、豚足煮込みスープがかかったご飯のセット。いや~、これもうまかった。85NT$。