昨日のエントリーで参宮橋実験の批判をしたが、少し補足しておきたい。
安全走行支援について決して否定するものではない。インフラ協調であれ、通信であれ、自律であれ、路側表示であれ、どんどん推進するべきだが、それはあくまで費用対効果を考えなければならない。
参宮橋実験が気に入らないのは、次の2点。
第一に、官がこうした実証実験とかアンケート調査をする理由は政策を実現するためのエビデンス作りだろう。
こうした調査において、自らの企画を通すために恣意的な結論を提示する、ということは、民間企業では実際よくある話だ。ただしそれで失敗しても単に自業自得である。
しかし、官の場合、使おうとしているのは国民のお金なのだ。恣意的な調査結果を元に政策を実行するのは、言葉は悪いが詐欺のようなものだという自覚を持って欲しい。
第二に、路側表示というコンベンショナルな方法の改善でまだまだ事故低減の余地があるにもかかわらず、それを無視して「やりたい政策」である「インフラ協調」にこだわっている点。この事実に目をつぶり、「交通事故死半減を目標」などと、よく言えたものだと思う。
もうひとつ、ビーコンVICSを前提に進めようとしているが、今後ビーコンVICS付きのナビを本気で拡大させるつもりなのだろうか。
これについては、いろいろと複雑な背景があるので、改めて書いてみたい。
安全走行支援について決して否定するものではない。インフラ協調であれ、通信であれ、自律であれ、路側表示であれ、どんどん推進するべきだが、それはあくまで費用対効果を考えなければならない。
参宮橋実験が気に入らないのは、次の2点。
第一に、官がこうした実証実験とかアンケート調査をする理由は政策を実現するためのエビデンス作りだろう。
こうした調査において、自らの企画を通すために恣意的な結論を提示する、ということは、民間企業では実際よくある話だ。ただしそれで失敗しても単に自業自得である。
しかし、官の場合、使おうとしているのは国民のお金なのだ。恣意的な調査結果を元に政策を実行するのは、言葉は悪いが詐欺のようなものだという自覚を持って欲しい。
第二に、路側表示というコンベンショナルな方法の改善でまだまだ事故低減の余地があるにもかかわらず、それを無視して「やりたい政策」である「インフラ協調」にこだわっている点。この事実に目をつぶり、「交通事故死半減を目標」などと、よく言えたものだと思う。
もうひとつ、ビーコンVICSを前提に進めようとしているが、今後ビーコンVICS付きのナビを本気で拡大させるつもりなのだろうか。
これについては、いろいろと複雑な背景があるので、改めて書いてみたい。