ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

スマートプレートについて改めて考える(3)

2005年09月13日 | ITS
何か狂っているのか?
それは、このままだと消費者は自己負担で5.8GHzのDSRC車載器を2種類搭載するはめになるということだ。
もちろん、これは消費者が望んでいることではない。

ETCは紆余曲折あったが、普及はある程度道筋がついてきていると思う。
ETC装着率は25%程度、利用率は50%を超え、料金所渋滞も解消にむかっている。道路公団側も、このまま段階的に有人料金所を減らし、職員を削減することが出来るだろう。

ETC(料金収受)に関して言えば、もはや課題はないのだ。
ETC車載器の装着率は70%程度が上限と思われるが、それ以上の普及促進にあまり意味はない。
めったに高速道路を利用しないユーザーにETC装着を強要することはユーザー側、道路公団側双方にとって全く意味のない行為の筈だ。

しかし、どうも行政側にはITS推進のためにDSRC通信機器を全車に装着しなければならない、という前提があるように感じる。

しかしもともとETCは絶対に100%にはならない。それはわかっていたはずだ。
いまさら、「ETCは普及に上限があるからITSには使えない」と騒ぐ方がおかしい。
100%にしたいなら、シンガポールのように最初から強制するべきだったのだ。