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ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

テレビ電話型商品

2011年10月08日 | 雑記
僕らが子供の頃、21世紀には電話はすべてテレビ電話になっているはずだった。それは全く誰も疑わない鉄板の未来だったが、技術的には実現に何ら問題ないにも拘らず、そうした未来はやって来なかった。

テレビ電話はテクノロジーとしては存在し、実際に携帯やPCでそのサービスは存在する。
しかし、音声電話をテレビ電話が駆逐することはなかったし、多分この先もないだろう。

「それが実現したらすごい」と考えられ確実にニーズがあると思われていたものでも、実際に製品が市場に出まわってみると普及しないことは多い。
テレビ電話の場合は、互いの顔が見えることの価値は案外小さく、むしろ身だしなみを気にしなければいけないという煩わしさが先にたってしまい普及しない。

3Dデレビもそんなようなものだと思う。「テレビが立体になったらすごい」という漠然とした市場ニーズを信じてすべてのメーカーが開発を進めたが、実際には家庭で日常的に視聴するコンテンツに対して立体映像が求められることはさほど多くない。

携帯端末で有料動画を見る、というのも同じような話だと思う。
確かにすごいことだけど、それが必要なオケージョンは実は通勤時間くらいしかなく、そこにはすでに無料で提供されるコンペティターが無数に存在する。

車同士が通信で繋がったらすごい、というのもこれの類で、「たしかにすごいけど、で何するの?」という部分が全く見えていない。

ここに上げた例は、全て自分がユーザーだったらどうか、という視点で考えればそんなに答えを誤ることはない。
「これってできたらすごいよね」という時点で思考がフィックスされ、消費者としての肌感覚が麻痺してしまうと、シーズ型商品は確実に失敗する。

F1ビジネスの行く末

2011年09月30日 | 雑記
来る10月9日にF1日本グランプリが開催されるが、あまり話題にはなっていない。
以前はプラチナチケットと言われた観覧券も、まだまだ余裕で買える。
5万円~を払って観覧席でレースを見る人は、もうコアなファンだけだろう。

トヨタがF1から撤退したことを受けて、昨年のグランプリから富士スピードウェイ(トヨタグループ)から鈴鹿に戻り、また長年の冠スポンサーだったフジテレビがスポンサーを降りた今年の大会は、どうやら大会スポンサーは存在せず、ホンダの子会社である鈴鹿サーキット(モビリティランド)が主催するようだ。

ホンダ自身、F1からは撤退している。トヨタが富士スピードウェイから撤退した理由は2年連続で赤字、今後も黒字化の目処がないということらしいが、それを鈴鹿でやって黒字化するとも思えない。
実際にモビリティランドは赤字決算だった。

おそらくはオーガナイザーとの契約か何かでやめられないのだろうが、連結子会社の赤字はホンダの赤字であり、自社車両が出場しない大会で損金を出す義理は全くないから、来年以降どうなるか非常に微妙だと思う。

さらに、その2週間後には第2回韓国F1グランプリがある。
昨年第一回を開催し、トンデモない赤字を計上して訴訟沙汰などの悲惨な状況に陥っている。
チケットは売れず、スポンサーは集まらず、海外からの観光客はレース関係者を含めてわずか5000人だったという。

今回も間違いなく赤字を積み上げることになるのだが、同じくやめられないのだろう。

先進国は一時のモータースポーツの熱狂が完全に冷めてしまっている。
ユーザーが車という「消費財」に求めるものはエモーションではなく、エコ、燃費、環境だ。
今、自動車レースに目を輝かせるのは、F1発祥の欧州の国々の根強いファンとと発展途上国の若者だけだろう。
事実、今F1は誰も儲からないビジネスになっている。先進国を対象にビジネスをする企業にとって、もはやスポンサーになるメリットはなく、またカーメーカーやその他部品メーカーにとっても高額な費用がかかる割には売上に繋がらない。大会冠スポンサーになるメリットもない。
スポンサーが付かない各チームの台所事情もかなり厳しいと聞く。

F1ビジネスも、そろそろ終わりに近づいているのではないか。

huluの評価

2011年09月22日 | 雑記
アメリカから上陸し、サービスを始めた動画サービスのhulu。
無料期間が有るので試しにみているが、有料で継続するかは微妙。

コンテンツはいいと思う。アメリカの有名TVドラマをほとんど見ていないので、
私には価値があるし、映画もそこそこ揃っている。

携帯有料動画サービスはうまくいかないだろうと、繰り返しいってきたが、これはPCでも観る事が出来る。
通勤中にみて、その後家ではPCで続きを観るという連携が可能。

しかし、問題はiPhoneで観る時の3G通信速度。通勤時間の車内では、全く観る事が出来ない。
これはソフトバンクの問題だけどね。AUはiPhoneを扱うらしいので、これ以上の悪化は避けられるかも。

一方家のVAIOだとカクカクして実用に足りない。PCスペックの問題だけど、
他の動画ストリーミングはまともに観る事が出来るので、残念。

結局自宅のwifi使ってiPhoneで観るという間抜けな事になっている。
多分継続契約はしないな。

昭和16年夏の敗戦

2011年09月06日 | 雑記
猪瀬直樹の昭和16年夏の敗戦を読んだ。
昭和16年夏、官製シンクタンク「総力戦研究所」の若きエリートは、日米開戦必敗のシミュレーション結論を内閣に報告する。一方で、報告を受ける側の東條英機も、昭和天皇の意を受け実は開戦回避を模索していた。
多くの人々が懐疑的であった日米開戦に、しかし日本は突入する。
開戦を主張する軍部、一旦は開戦を天皇に上奏済みという事情、米による石油禁輸処置、ハル・ノート、そして米英への屈服よりも戦うべし、という世論が「開戦への場の流れ」を作ってしまった。

これに似た状況は、現在の企業活動の中でもしばしば見ることが出来る。

例えば、3Dテレビは映画アバターのヒットに端を発したアメリカ市場における期待感が実際の市場ニーズとはかけ離れた熱狂を呼び、さらに韓国勢に先をこされるという脅迫観念から国内電機メーカー各社は全力で商品を市場投入した。しかし、実際には惨敗に終わっている。
おそらく、「家庭で3Dが本当に必要なのか?」と疑問視していた人は家電メーカー内にもかなりいたはずだ。

アナログテレビ空き地を使って来年事業化される携帯マルチメディア放送「モバキャス」も、すでにその事業性に対する多くの「疑問」が投げかけられている。
しかし、アナログ空き地有効利用という「大義」の圧力と、争奪戦を経て獲得したという経緯から、後戻りは出来ない。勝ち目は殆どない戦いに、ドコモは突入することになる。

ITS(特にDSRC関連)にしたって、同じようなもの。
もはやこれに関わる多くの人が実は「勝ち目はない」と感じているんじゃないの?

Huluを試してみた

2011年09月03日 | 雑記
9月からサービスを開始したばかりのオンライン映像配信サービス「Hulu」を試してみた。
月額1480円で映画もアメリカのドラマも見放題、最初の一ヶ月は無料ということなので、ダメならやめればいいな、という感じでサインアップしたのだが、まだまだ未完成という感が強い。

映画の数は多くないが、これは今後増えるという。
ロスト、Xファイル、プリズンブレイクなどの人気ドラマがあるのは魅力だろう。

実際に見てみると日本語字幕の校正がやりきれてない。おそらくは仕事が間に合っていないのだろう。

しかし、それ以上に改善の余地があるのはiPhoneアプリ。
なんとレジューム機能がなく、いちいち最初から再生が始まる。中断する時は何分何秒かを記憶しておかないとならない。
電波が途切れると「アクセス出来ない」といって止まってしまい、次に繋がったときには最初に戻される。
(これは、コンテンツによってまちまちのような感じ。昨日見た映画はだめ、今日のドラマはOK)

通信速度によって解像度を自動的に調整する機能がある。3Gで予想以上にストレスなく見ることができるが、一旦通信速度が落ちるとワンセグ並の画像になる。すると、字幕が判読できない。もう少し大きい字で表示しないと実用にならない。

「iPhoneでも見ることができる」というレベルのソフトで、これは早急に改善するべきだ。
そうしないと、無料お試し期間が終わったらみんなやめちゃうね。

 更に追記:今日、iPhoneで途中までみてからPCでアクセスしたら、iPhoneで見ていた途中から再生された。
      改善進行中なのかな?

自動車雑誌の凋落

2011年09月01日 | 雑記
雑誌というメディアの凋落がいわれて久しいが、特に自動車雑誌は大手の休刊が相次いでいる。
電子化の流れに抗しきれないということなのだが、自動車の場合はそれ以上に雑誌を買うようなマニア層が激減していることが大きく影響している。

先日ラジオで「自動車雑誌は、箱根の山道をどれだけ早く走れるか、というような非現実的な内容が読者離れをおこしたのだ」というようなことをおっしゃっていた方がいたが、それはある意味当たっているがちょっと違う。

すでに実用品となってしまった自動車は、家電品と同じような商品になった。
洗濯機の雑誌が無いように、自動車に実用品以上の価値を求めない人にとって自動車雑誌は不要だろう。
洗濯機のモーター性能に拘る人はいない。そうした性能が重要なら、ジーンズを10本入れて最高出力で回転させてみる、なんてテストをする雑誌が存在するだろう。

箱根の山道をどれだけ早く走れるか、という記事は加速やコーナリングに興味のないユーザーにとっては全く不要な情報なのだ。
すでにどこのメーカーの車でも一般人が差異を感じるほどの性能差がなくなっている。さらに高速道路や箱根の山道を尋常でない速度で走るような趣味はすっかり廃ってしまった。

現在の大多数のユーザーにとって、車に関する関心はデザイン、燃費と静粛性や居住性くらいのものだ。
これらの性能は、多少の違いはあれ、どのメーカーの商品も大差ない。
他方、エンジンの最高出力に興味を示す消費者は殆どいない。
そうした意味ではまさに家電品とかわらない。

「非現実的な内容が読者離れを起こした」のではない。いまだに読んでいる少数の読者は、依然としてそうした情報を求めている。正しくは、「大多数のユーザーはもはや雑誌を買ってまで自動車という商品の情報を必要としていない」のだと思う。

決して自動車雑誌の編集者が間違っていたわけではない。
どんな内容にしても、読者離れは止められなかっただろう。

転回禁止の標識

2011年08月26日 | 雑記


前から思っていたんだけど、中央分離帯がある大通りの転回禁止標識に律儀に「ここから」「ここまで」のプレートが必要なのだろうか?
あのプレートは廃止しても問題もないと思う。小さなプレートだけど、全国で見ればかなりの金額でしょう。

天竜川

2011年08月19日 | 雑記
今から40年くらい前、天竜川の川下りをしたことがある。
船頭は長髪のお兄さんで、スーパーマンのTシャツを着ていた。
途中、突然お兄さんがハッピのようなものを着たと思ったら、そこが記念写真の撮影ポイントだった。

長髪でスーパーマンのTシャツのお兄さんも、もう還暦をすぎているだろうね。
たぶん、当時はライフジャケットなんて搭載すらしてなかったんじゃないかな。着用した覚えはない。

魁皇

2011年07月20日 | 雑記
新聞各紙は魁皇の引退を「燃え尽きた」とかなんだかとっても爽やかに報道している。

でも、過去30場所中なんと13場所で8勝7敗、一方で7勝8敗で終わった場所はゼロってのは、統計的にいったらどの程度の確率なんだろうね。

森ビル電波障害で地デジ化の落とし穴にはまった 

2011年06月26日 | 雑記
我が家は森ビル六本木ヒルズによるTV受信障害地域なので、無料でJCOMのケーブルテレビ(通常放送だけ)が提供されていたが、地デジ化により障害が改善されることから7月のアナログ停波をもって無料提供は停止されるという。
かなり早くから連絡が来ていたようなのだが、気がつかなかった。

そもそも我が家の屋根にはUHFアンテナが立っていたので問題ないと思っていたところ、どうやらJCOMは、「単に接続をストップする」だけらしい。
JCOMに電話をして、アンテナ配線への復元を無料で行えないのか聞いたらこれは何とかなりそうな雰囲気なのだが、仮に復元しても地デジが受からない場合の保証はしないという。
そもそも古いUHFアンテナは地デジ受信を前提に作られていないので機種によってはだめかもしれない、だから7月以降は有料でJCOMと契約しないか、というような話なのだ。

ケーブルTVが止められ、いざUHFアンテナにつなぎ換えたときに映らなければ手遅れなので事前に確認したいといったが、その確認の出張工事はできないという。
多分、業者の方に頼めばいいんだろうけど、100%森ビルの責任でおきた話に自腹を切るのは納得がいかない。

引き込み部はかなり高いところにあり、自分でちょっとつなぎ換えてみようというわけにもいかず、困っています。

カローラが韓国で惨敗

2011年05月05日 | 雑記
ソウルモーターショーでトヨタが発表したカローラが、年間販売目標1800台に対して発売後1ヶ月で15台しか売れなかったという。
これについて韓国のメディアでは「世界のトヨタの看板モデルでさえも、韓国車に勝てなかった」というありがちな記事が掲載されている。

しかし、これは明らかにマーケティングの失敗だろう。
昔、円高を利用してクライスラーが小型車「ネオン」を日本に導入して大失敗したのと似ている。
当時クライスラーは「道が狭い日本市場では小型車が一番売れている」としてネオンを投入した。

韓国車は基本的に日本車を手本に作られており、今ではその品質も一定レベルに達している。
国産で概ね同じような車が存在し、ブランドイメージもトヨタブランドの中では高くなく、それでも韓国国産で相当の競合車であるソナタなどと比べると1000万ウォンも高い。

カローラというブランドは、輸入車としての価値感はかなり低い。
日本に輸入されている車で例えれば、全く売れてないオペルや欧州フォードの小型車と同じ。
国産車(韓国では韓国車)との差別感やブランド保有の満足度は高くない。それに余計な1000万ウォンを払う人はいないだろう。

韓国市場にコモディティ化した大衆車で勝負しても、絶対に勝てない。それは彼らの得意商品であり、激戦区なのだ。
韓国車にないセグメントか、もしくはレクサスなどの差別化された高級ブランドしか売れないと思う。

----以下 アジア経済の記事の和訳引用-----

トヨタが看板モデル「カローラ」を国内で発売したが体面を台無しにした。発売初月は「15台」というみすぼらしい成績を残したため超非常事態を取った。

 4日、韓国輸入自動車協会と輸入車業界によれば、今年4月韓国トヨタ自動車が発売したカローラの新車登録台数は計15台と集計された。
「2011ソウルモーターショー」で初公開した後に販売を始めたカローラは、全世界累積販売台数3700万台を記録し単一車種基準で「自動車産業史上、最も売れた車」として知られている。
今回国内にリリースしたカローラは10世代モデルで、過去1966年に第1世代が初めて開発されて以降、トヨタの代表的な世界ベストセラーモデルとして君臨してきた車だ。

 だが、国内消費者の反応は冷たかった。業界では韓国トヨタのカローラ国内発売が惨敗した件について、消費者のニーズを適切に反映していない不必要な仕様とこれによる高価格などを背景に挙げた。
カローラの国内販売価格は2590万~2990万ウォン(約194万円~約224万円)で、同クラスの現代車アバンテと比較すると1000万ウォン(約75万円)程度高い。

 競争車の輸入関係者は「1800ccクラス車両のカローラが国内で反響を起こすと期待する見方が多かったが意外な結果が出た」と伝えた。

仙台へ

2011年05月03日 | 雑記
東北の状況を自分の目で見ておきたくて、日帰りで仙台まで行ってきた。
6月には休日1000円終わっちゃうらしいし。東北方面は無料になるかもしれないが、高速道路料金にまつわる政府発表は今まで何一つ実現していないので信じることが出来ない。

「物見遊山」的な後ろめたさが大いにあったが、年を考えるとヘドロ掻き出しのボランティアも無理そうだったので、東北経済にお金を落とすという大義名分で自分を納得させて出かけた。

東北自動車道は2日の平日ということもあり、特に渋滞はなく仙台空港まで到着。自衛隊の災害復興車両がたくさん北上していて頼もしい。
東北道はアンダーパスの部分の継ぎ目に段差ができたようで、何百もの箇所で応急処置がなされている。応急と言っても短期間で開通まで持っていったNEXCO東日本の努力に敬服した。



未だに数えきれない車両や漁船が畑、道路に散乱している。(仙台空港近辺)



農地開拓を記念した石碑が倒壊している。この地でまた農業を復興するまでにどの程度かかるのか。(仙台空港周辺)



ほどんどなにも残っていない。こうした地域は重機と自衛隊で、ボランティアが何かを出来る状態ではない。しかしかなりの数のクレーンが入っており、まだ震災後2ヶ月立っていないことを考えると復興への力は頼もしいものがある。(仙台空港周辺)



塩釜の南、七ヶ浜町。平地の住宅は全て倒壊した。この地区で83名の方が犠牲になっている。



仙台市内、牛タンの有名店「伊達の牛タン」。昼時だったが空席があった。普通ならゴールデンウィークは入店待ちだろう。

結論から言えば、行ってよかった。自分の目で何が起きて、また今どうなっているのかを見ることが必要。
人々の関心は原発に向いているように思えるが、現地の状況は想像をはるかに越えていた。

台北 平渓線

2011年04月25日 | 雑記
先々週は仕事で台北。週末フリーだったので郊外へと小旅行へでかけた。

台北駅から北へ特急自強号で40分、通常の電車でも50分で海と山に囲まれた小都市瑞芳につく。ここから渓谷沿いを菁桐まで走るローカル線、平渓線に乗る。
乗り換え待ちの時間に腹ごしらえ。瑞芳の駅前をまっすぐ進むと、美食街という小さなフードコートがあった。胡椒餅と蚵仔(牡蠣)麺線。麺線はかつおだしが効いていてうまい。

平渓線は1921年に炭鉱専用線として開通。終点の菁桐には今は廃坑となっている炭鉱があった。

終点の菁桐駅



途中の大華という駅で降りて、十分瀑布まで線路を歩く。
大華の駅には、「滝に行くなら隣(十分)でおりろ、線路は歩くな」と書いてあったが、気がつかずに降りてしまった。

私の他にも10人程度、線路を歩く。

最後にあるトンネル。この中で列車がきたら本当に危ないが、前後の線路が直線なので、十分確認して通り抜けることが出来る。


トンネルを抜けると、線路の脇に瀑布の入り口と入場券売り場。ここは大華駅から線路を歩いて15分、十分駅からは渓谷沿いを歩いて20分。なんでここに駅を作らないのか、大いに疑問。


滝は、台湾のナイヤガラというが、まあ1/1000サイズのナイヤガラと思えば、それなりに楽しめる。

ここから渓谷沿いを歩いて十分駅へ。食堂街の真ん中を線路が通っている。なかなか味のある景色。



十分からまた列車に乗り、終点の菁桐まで。
菁桐駅はとってもいい感じにノスタルジック。


駅の周りにはやはりレトロな炭鉱時代の遺構があちこちにあり、ゆっくり見て回り、カフェになっている旧石炭選別場でコーヒーを楽しんで、次の列車で台北に帰った。

台北からの日帰り観光では、一押しです。

東海地震と浜岡原発

2011年04月10日 | 雑記
会食の席で政治と宗教の話はするなというが、今は原発かもしれない。
なので、私もその話題には触れないが、ひとつだけ腑に落ちないことがある。

今回東北で大きく地盤が動き、関東以西では東海以外で大地震が戦時中に発生している。
おそらく、遅かれ早かれ次は150年動いていない東海だろう。

浜岡原発は想定震度がマグニチュード8であり、今回の東日本震災でそれでは不十分であることが証明されたと思う。
それに対して、「すぐに浜岡を停止せよ」という意見を持つ人が非常に多い。
東日本震災同等の震災が東海で起こることを想定しているんだろう。

でも、東日本震災で犠牲になった3万人の方は、津波と地震でなくなった。一方、福島第一の放射能漏れでは少なくとも死者は出ていない。

したがって、もし東海大地震の発生とそれによる犠牲を憂慮しているのなら、静岡沿岸の何百キロの地域を居住・立ち入り禁止にするか、城壁のような防波堤をつくらなければならない。むしろそのほうがはるかに重要だ。

現在、静岡県の地震対策も想定マグニチュードは浜岡同様の8。津波による想定犠牲者はわずか230人。
でも、これは根本的に見直さなければならなくなった。
各自治体で対応をはじめたようだが、本当に東日本震災並の津波がくるとしたらそれは簡単なことではない。

東海地震に対して、浜岡の停止「だけ」を主張する人が多い。
津波で何万人犠牲になろうがそれは所詮ひとごと、ってこと?