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ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

パナソニックがお馬鹿なスマホ連携家電を作っちゃったことに関する軽い考察

2012年09月09日 | モバイル・ウエアラブル
前のエントリーで、パナソニックのスマホ連携冷蔵庫や洗濯機について、これはないだろうという記事を書いた。
その後、ネットの反応をを見ていると誰もが否定的なのだがそのなかでも
「よくわかっていない偉いさんが、今はスマホ連携だ、クラウド活用だ、と部下に指示をし、上司に逆らわない若いもんが売れるわけないよ、と思いながら作った」んだろう、というようなことを言っている人が多い。

まあ、そんな流れもあったのかもしれないが、「よくわかっていない偉いさん」世代の私としてはちょっと違うんじゃないか、と思う。
さすがに家電業界で部長以上になる人材なら、そこまでお馬鹿ではないでしょう。異業種がからむとはっきり言ってそういうお馬鹿はいる。車と通信とかね。

私の想像する「お笑い商品企画」の流れはこんなもんだ。

1.まず、社内プロジェクトができる。かなり社内的にも注目のプロジェクトだろう。

2.そこでの問題意識は、「このままでは日本の家電は消滅する」「コストでは韓国、中国に勝てない」「キーは差別化」。

3.解決策として出てくるのが「差別化の肝は、つながるスマート家電で利便性アップ」

4.商品企画への反映は、今ある技術で何ができるかが出発点となり、一生懸命考えた「出来ること」がリストアップされる。

5.ここで市場調査。主婦から、洗濯機、冷蔵庫、レンジに関する利用調査。「出来ること」の利便性評価だが、
「レシピに応じた設定がワンタッチでできたら便利だと思いますか?」「食品の賞味期限を切らして、捨ててしまうことはありますか?」みたいな、否定しようのない設問で誤った結論が導かれる。
「レシピをみて料理をすることは年に何回ありますか」というようなニーズの重要性確認が必要なのだが、たいていそこまでやらない。

6.ここらあたりで商品性にプロジェクト関係者は薄々疑問を感じるが、全社鳴り物入りのプロジェクトなので撤退を言い出せない。

7.撤退の決断ができるプロジェクトのスポンサー(役員級?)は家事をしたことがなく、アンケートがポジティブならGOだろう、位の認識。
それ以前の問題として、注目プロジェクトを白紙にする勇気がある人はそんなにいない。

8.無理筋と思いつつも、会社の空気がGOなので現場は物作りをすすめる。コンセプト説明を受けた広告代理店は頭を抱えるが、仕事なのでなんとかカッコを付ける方向で宣伝販促案を作る。

9.広告代理店のプレゼンは結構かっこいいので、無理筋と思っていた関係者も「行けるかな?」というような錯覚に陥る。

10.めでたくお笑い商品が世に出る。

私は料理が趣味なのでわかるけど、確かに冷蔵庫の中で忘れて賞味期限を切らしてしまうことはある。
でも、中を見渡して古そうなものから何かをつくる、という適当な在庫管理をしていれば、そんなに問題となるほど食品を捨てることにはならない。
買ったものを登録するなんて面倒な事をしてまで在庫管理をする気には絶対ならない。

仮に買い物時点のPOS管理と連動して自分の買ったものがすべて自動的にクラウドで管理され、賞味期限が近づくとスマホのリマインダーがでるというレベルになれば手間いらずだが、果たして家庭の冷蔵庫にそこまでやる必要があることなのか、ということに尽きる。

地下鉄内でのネット接続

2012年09月07日 | モバイル・ウエアラブル
上海の地下鉄は10の路線全て3Gが繋がる。通話は禁止されてないが、話好きな中国人でもそんなに誰もが電話をしているわけではないし、もともと地下鉄なんてうるさいから通話も気にならない。たしかに時々、とんでもない大声で話しているおじさんはいるけどね。
多くの人はスマホで何かをやっている。だからラッシュ時にはデータ通信が激遅になるが、圏外になるよりははるかにマシ。
日本の地下鉄はやっと一部区間で駅間でのサービスが始まるらしいが、遅すぎでしょ。

多分、日本の地下鉄がトンネル内にアンテナを立てなかったのは、電話マナーとの関係があると思う。

日本が公共交通機関での携帯電話通話に対して異常に神経質なのが、ちょっと不思議。そもそもいつでも連絡できるのが携帯電話であって、公共の場所だからつかうなというのはよくわからない。図書館とか映画館ならわかるけど。
携帯が禁止なら、会話も禁止にしなくちゃいけないと思う。
世界的にみても、交通機関内で通話禁止にしている国はあまりなく、北欧、トルコと日本だけとかいう話を聞いたような気がする。

なぜ、そうなったのだろうか?

まず、日本では公共交通機関での携帯電話は悪である、ということが一般常識となってしまっているので、それを破る人間がいると不愉快に感じる。これは心理的なものだろう。
さらに、禁止されているのもかかわらずそれを無視するタイプの人間はそれなりの人間だから、会話内容も大抵の場合は周りをイライラさせる事が多い。
したがって電車内で携帯を使うことに対する嫌悪感は今後も維持される。

だから日本では車内携帯通話禁止がこの先もすっと続くんだろうね。

Goo blog のiPhoneソフト

2012年09月04日 | モバイル・ウエアラブル
gooブログのiPhoneソフトが出来たので、試しに投稿。だから、たわいない話です。
中国の楽天、タオバオですでに10回ぐらい買い物をし、ここまでは不良もなく、業者の発送対応もとても良かったんだけど、この前買ったゴルフバッグで中国らしらを体験出来た。
まず、写真と違う。さらに、底板が割れている。
流石中国だと思うのは、こうした不良品のクレーム申請が非常にわかりやすく、やりやすくなっているという事。良品確認をしないと、最終決済にならないような仕組みになっている。
結局、業者から返品不要、返金するという連絡があった。
底板以外は全く問題ないので、DIYで使えるようにしようかな、なんて思ってます。

パナソニックのスマート家電

2012年08月23日 | モバイル・ウエアラブル
パナソニックが、スマートフォンと連携する家電群を発表した。2014年度売上2000億円を目指すらしい。

事前に洗濯メニューを設定出来たり、洗剤の量がわかるとか、料理のレシピをスマホに登録してレンジ設定ができるとか、冷蔵庫の食材管理とか、エアコンの設定が外出先からできるとか。

こんなの必要か?
家電で日本メーカーが生き残るためにはスマート化だ、ということだろうが、企画者は家事をしたことがあるのだろうか?

洗濯機にしても、オーブンレンジにしても、メニューをいじることなんてほとんどない。大抵の場合、操作は決まっている。冷蔵庫の食材なんて、扉を開けて中身を確認する以上の高度な在庫管理が必要だとはとても思えない。

スマホを使って便利になるというよりも、かえって面倒でしかなく、到底普及しないだろう。全く生活者としての視点が欠落している。

しかも、対応するのはおサイフ携帯機能付きアンドロイドだけってのも驚き。

取り敢えずトレンドに乗ってスマホ連携、クラウド対応で作ってみました、出来ることはこんなもんです、でも制約あるから通信はNFCにしておきます、iPhoneの人は対象外だけどしょうがないね。

こんな志の低い商品企画をしていたら、いずれ日本の家電は消滅する。

NOTTVの状況について

2012年04月08日 | モバイル・ウエアラブル
4月から、いよいよ関係者注目の的であるmmbiのNOTTVが放送をスタートした。
ネットには批判的な意見が渦巻いている。NOTTVでぐぐると「NOTTV 失敗」というレコメンドが3つ目に出てくる。

モバHOが失敗した携帯端末向け放送事業、しかもたいしたコンテンツもないのに月額420円、対象端末はドコモだけで2つしかないという状況で、これからまだまだアンテナ設置に投資がかかるし、魅力あるコンテンツ作りにもお金がかかる。
サブスクライバー1000万人が損益分岐点と聞くと、非常に厳しい。

ブログやツイッターで、「NTTはマーケテイングセンスがない」などの意見が見られるが、これは全くの的外れだ。
NTTはそこまで愚かではない。

では、なぜこの「成功の見込みがほとんどない」事業にNTTは乗り出したのだろうか?

これは、私のブログの「このグログを検索する」窓に「マルチメディア放送」を入れていただくと、2010年夏頃からの記事でだいたいのことはわかる。(携帯版はなぜか検索機能がうまく働きません。PCから見てください)

要約すると
・地デジ化を進めた総務省としては、その大義名分であるアナログ周波数空き地の有効利用をすすめる必要があった。
・国民のコンセンサスを得るためには、ここに新しいデジタル放送で使う、というアイデアが出された。
 少なくとも、計画の初期段階ではそれにそこそこの需要があると思われていた。
・この事業について、NTT系のmmbiとKDDI+クアルコムのMediaFLOでコンペが行われた。
・結果、NTT系mmbiが選定された。この背景には政府は外資(クアルコム)を排除した、と見る向きもあるが、私は違うと思う。クアルコムはMediaFLO事業に見切りをつけていた。何としてもこの事業を進めたい総務省が、余裕のあるNTTに押し付けた、と見るべき。
・NTT内にも事業の成立性についてはかなりの疑問があったようだが、国策として受けた。その見返りに700mhzをもらったという話も聞くが、これは本当かどうかは分らない。
・国策がらみということに加え、すでに商社、広告代理店、メディア等からの出資がmmbiにされ、NTT単独の判断での撤退はできない状況となってしまった。
・実際、NTTから出向してNOTTVを任された人たちからは「少しでも可能性があればチャレンジするのだ」などというかなり悲愴なコメントが漏れていたらしい。

ということで、負け戦に向かって巨額の投資がこれからもなされるようだが、間違いなく無駄金になる。
これは結局のところ、消費者に跳ね返ってくるということを忘れてはならない。

もう一つ、アナログ空き地の大義名分にはITSも入っている。これも、「安全、交通事故防止」という旗印は誰からも批判されないので政府的には都合がいい。700Mhz帯を使って交差点事故防止の実験がやっと豊田市で始まったが、今進めている5.8GHz帯のITSスポットとの関係などは不透明だ。


スマートTVは本当にくるのか?

2012年01月07日 | モバイル・ウエアラブル
明日から試験が始まるのに何の教科を履修していたすらわからず、教科書を買ったかどうかすら覚えていないという状況に陥ってしまう夢を見て目が覚めた。もう卒業してから30年以上経っているのに。
多分、そんなプレッシャーを仕事で感じているんでしょう。

年末に新しいPCを買った。
寝室のTVが古い14インチのアナログTVだったので、20インチ程度の液晶TVに買い換えようと探して見たところ、lenovoの21.5インチTVチューナー付き一体型デスクトップが1万円キャッシュバック付きで実質5万円を切っていたので、これにした。

まあ、言ってみればPC付きTVなので、スマートTVといえなくもない。

ラスベガスのCESでも、スマートフォンに続いて次の鉄板商品はスマートTVだ、ということになっているようだけど、私はどうもこれについては懐疑的なのだ。

新年に入ってからこのTVパソコンを使っているけど、結局のところ私にとってはPCでもありTVでもある21.5インチ液晶機器でしかない。

例えばダイヤモンド・オンラインのこの記事
10年来、TVがスマートホームの中心になると言われてきたがヒット商品は出なかったが、ここに来て突然盛り上がっている、というのだ。
しかし、その理由としてあげられてる「高速インターネットが一般的になった、デジタルコンテンツが大幅に増えた、ストリーミングなどネットで動画を見る習慣が広まった」というのはどうにも納得できない。そんなの最近のことではない。

私には単に作り手が「電話もスマートになったんだから、次はテレビだ」と言ってるようにしか思えない。

ダイヤモンド・オンライン記事には
「スマートテレビというのは、通常のテレビ放送に加えて、インターネットへの接続を備え、ネット情報、ネットコンテンツを配信し、またこれまでのテレビには考えられなかったようなソフトウェアを備えたもの。単純に言い切ってしまえば、テレビとある種のコンピュータを合体させたような機器だ。」
という記載があるが、ここで気を付けなくてはいけないのは、「これまでのテレビには考えられなかったようなソフトウェアを備えたもの」というくだり。
それはなんなのか?

一般には、テレビとSNSが融合するということをいう人が多い。
しかし、SNSって極めて個人的なもので、決してTVの大画面に映すようなもんじゃない。

だから、スマートTVはお茶の間の大画面ではなく、個室のせいぜい20インチから32インチ液晶だとおもうのだが、TVに付加価値を付けたいメーカーは40-50インチの大画面でスマートTVをつくろうとしている。
これは絶対にうまくいかないだろう。

百歩譲って個人用のスマートTVなら需要があるとしても、それって結局PCでいいんじゃない?ということになる。実際私はこの新しいPCで、テレビを小さい画面でみながらこうしてブログを書いている。
ただし、はっきり言ってTVは内容を追いかけられない。録画して後でゆっくり見たほうがいい。

すでに茶の間のTVを見ながら気になることをノートブックで検索するということは普通に行われているだろう。実際、Googleの検索ワードはTV番組に連動している。
検索結果はTV画面にでるより、手元のデバイスでみたほうが使い勝手はいい。

TVコンテンツとネットの関係ってのは結局その程度のことなんじゃないかと思う。

携帯の非接触充電はくるか?

2011年12月20日 | モバイル・ウエアラブル
携帯電話の非接触充電は、家電、電話機メーカーが参加するWPC(ワイヤレスパワーコンソーシアム)のQi(チーと読むらしい)という規格があるが、さほど普及しているというイメージはない。
しかし、アメリカではすでにパワーマットという商品がかなり売れている。iPhone用、BlackBerry用で400万台も販売したという。
2007年に設立されたイスラエルの会社だが、P&Gからの出資がきまりDuracellブランドをつけて小売チャンネルを拡大するので、今後更に販売を伸ばすだろう。

アメリカでは、すでに一部の空港の待合テーブルなどにもPowermat規格の充電装置が設置され、このまま行けばスタンダートとなる。

日本でもネット通販で手に入るので買ってみようかと思ったが、2つの理由でとりあえずやめた。
まず、iPhoneにジャケットを着せなければならないこと。次に、日本では公共施設やカフェなどのテーブルで充電出来るようになる見込みが今のところないこと。

iPhoneにしてから、毎日複数回、会社の机や自宅で必ず充電口にジャックを差し込んでいる。大した手間ではないのだが、もし自宅、オフィス、クルマ、新幹線、カフェ等の立ち寄り先でどこでも置くだけで充電出来るようになるなら、それはそのほうが良い。
Powermatは小売50ドルとユーザーの値ごろを捉えている。商業施設は集客になることから充電機能付きのテーブルなどを導入し、さらにこれが普及を加速させることになる。また、デトロイトスリーは車両への装備も検討を始めているらしい。
そのうち、電話機メーカーも顧客獲得のために内蔵することになるだろう。

アメリカではどうやらこのエコシステムがもうすぐ離陸しそうだ。

国内スマートフォンのシェア、シャープが一位という驚き

2011年12月19日 | モバイル・ウエアラブル
国内に限っていえば、スマホのシェアはシャープがNo.1なんだそうだ。山手線の中で観察している限りでは、アップルがダントツだけど。

勿論単一機種ではiPhoneがトップで、シャープは全キャリアに出している複数の機種の合計という事になる。どちらが効率がいいかは言うまでもない。
そして、これも言うまでもないか、これは国内限定の話。

しかし、驚くべきことは矢野経済研究所の分析では、国内に於いてはシャープやソニエリ、パナソニックのスマホがこの先順調に拡大し、iPhoneは横這いだという。これはにわかには信じられない。
矢野経の調査は単にメーカーへのアンケートがベースだったりすることが多いから、国内メーカーの数字はかなり楽観的と言うか、建前上の計画値かも知れない。

しかし、それにしてもハードウェア以上の仕掛けがないシャープやパナソニックのスマホが、いかに日本国内市場とは言えこの先iPhoneを尻目にシェアを拡大するとは到底思えない。

スマートフォンとスマートTVの根本的な違い

2011年12月18日 | モバイル・ウエアラブル
この先TVはネットに接続され、携帯がスマホに取って代わったようにスマートTVになることがもはや既定路線であるかのような見方がされているが、果たしてそうなのだろうか?

ソニーのストリンガー会長は、4スクリーンという言葉を使っている。つまり、茶の間のTV,PC.タブレットとスマートフォンの4つのスクリーンがクラウドで連携するということを意味しており、これらを統合する企業が今後のTV市場を制すといいたいのだろう。
すでにアップルはPC、タブレット、スマートフォンを有し、来年にはTVを出すという噂がある。これに対しtソニーは相当の危機感を持っているだろう。
Googleは主にクラウドとソフトでそれを手中に収める戦略だが、ソニーと組んだGoogleTVはあまりうまく行っていない。

PC、タブレット、スマートフォンがクラウドで連携し、パーソナルツールとして様々なことを可能にすることについては私は全く異論はない。まだまだこれから様々なサービスが登場するだろう。
しかし、スマートTVについては私はどうしても懐疑的にならざるえない。

その理由は以下のとおりだ。

PC、タブレット、スマートフォンはすべてパーソナルなデバイスといえるが、大画面TVは果たしてそうなのだろうか?もちろん、一人暮らしであればパーソナルなデバイスに違いないが、家庭にある場合は家族で共有するのが普通だろう。
いまだに、家族の食事中の話題の半分はその時見ているテレビ番組に関するものだという。
それは、くだらないバライティかも知れないし家政婦のミタかもしれないが、話題共有という観点からも家族で見るコンテンツは通常はサイマル放送ということになる。

家族揃った団欒で誰かのツイッターTLやFACEBOOKのウォールを見ることは絶対にありえない。共有デバイスとソーシャルネットワークは全く親和しない。
さらに、YOUTUBEでオモシロ動画を家族でワイワイやりながら見るというような状況も、あまり想像できない。

ネットに接続されたTVならなんでもスマートTVと呼ぶなら、それは普及するだろう。というか、今でもアクトビラのようにネットにつないで映画を有料で見ることが出来るTVは普通に存在する。
これは、将来的にはレンタルビデオという業態を駆逐するものになるだろうが、しかしこれだけでは「スマート」とまでは言えないだろう。

では、スマートTVとは何をするものなのか?

クラウドの情報を通信で共有するということは、これはやはりパーソナルデバイスだとしか考えられない。
ということは単身者がターゲットなのかもしれないが、PCとの住み分けを明確にしないと商品としてのスタンスが見えてこない。
一人で楽しむ限りにおいて、目の前の17インチと3メーター先の40インチは同じようなものだ。

スマートフォンにできてパソコンに出来ないことは明確だ。電話をすることと、ポケットに入れて外に持っていくこと。
では、スマートTVにできてパソコンやタブレットに出来ないことは何だろう?私には画面の大きさ以外思い浮かばない。


GoogleTVの失敗は、コンテンツ不足とリモコンのUIの悪さに起因するという記事が多いが、これは本当なのだろうか?
3Dテレビも、最初、普及しないのはコンテンツ不足と専用メガネの使い勝手のわるさだと言っていたジャーナリストが多かったが、本質はそこになかった。

実際の使用シーンを思い浮かべながら商品企画をしないと、スマートTVは3Dテレビの二の舞になる。

急増するスマートフォンのトラブル???

2011年12月03日 | モバイル・ウエアラブル
国民生活センターは12月1日、「急増するスマートフォンのトラブル」という発表を行った。
発表には「スマートフォンに関する相談件数(注2)は、年々増加し2010年度は携帯電話全体の相談の約9%であったが、2011年度は約20%を占めている。」とあるが、2011年9月のスマートフォンの所有率は22.9%、昨年9月は9.0%(インターネットメディア総合研究所)ということだから、単に電話機に占める比率に応じた相談が寄せられているに過ぎない。
急増しているのは事実だが、スマートフォンにはさほど責任がないと見るべきだろう。

また、相談内容も

■修理に出しても不具合が続く
  →ソフトのハングアップを故障として修理を要求しているようなケース。
   実際、うちの家内はiPhoneのfacebookソフトのバグ(実際、これはヒドイね)を「故障」といってた。
■すぐに電池がなくなる
  →(iPhone4S問題は別にして)スマホなんてそんなもの
というように、これは国民生活センターも認めているが、商品を理解していない購入者による苦情であり、売る側も「誰にでも売っていい商品ではない」ことをきちんと自覚しなくてはいけないんだろう。

50代男性、月々3000円だったが、月額が9000円になったという苦情の例がPDFにある。定額契約をしていなかったがソフトの自動更新等で通信が発生と思われるが、ガラケーで月に3000円(=電話とメール少々)しか使わない50代男性にスマホを売ってしまうことが問題だね。

スマホと車載機器の関係

2011年12月03日 | モバイル・ウエアラブル
前にも書いたけど、G-BOOKやCARWINGSの通信機能はガラケーじゃなくちゃ使えない。
Web上では「iPhoneに買い換えたのでもう使えません」というような書き込みがいくらでも見つかる。

これに関して、カーメーカー側は通信キャリアに対して何らかの対応を依頼しているらしいが、キャリアには全く対応する気は無いらしい。

スマホがシェアを拡大していくなかで、テレマティクスにとっては致命的な問題となる。

一方で、スマホ自体をテレマティクスに使うという考え方が出てきており、それは極めて自然な流れだけど、今のところクルマの装備との連携は出来て無い。
そうした中、携帯画面を車載モニターに出すのが数年先のスタンダードになるという見方が急浮上している。
Nokiaの「Morror Link」という外部機器接続プロトコルで車載モニターにつなぐことが欧州では始まった。
でも、ノキアじゃねぇ。アンドロイド対応も始まるらしいが。

これのポイントは、運転中の操作規制にある。
運転中にGoogle検索したりYoutube見たりしたら事故が多発する。これについては欧州委員会などで検討が進められているようだが、運転中に一定の操作を規制する専用アプリのみが走行中に表示されるような事になりそうだ。
ここではかなり進歩しているクラウドを使った音声認識がキーになるだろう。

残された課題はスマホの置き場所と性能。キツイ処理をするとかなり発熱し、しかもダッシュボードに据え置いたからこれも熱でやられる。
さらに、視野角妨害やエアバッグに干渉して吹っ飛んできたりしたらたまらない。

と、いろいろ課題はあるものの今のところはスマホをメインにしてクルマは「モニター」「アンプ」「スピーカー」を提供すればいいのだ、という方向で進んでいる。
スマホにはカメラも付いているので「ドライブレコーダー」「車線逸脱警報」「接近警報」なんかも出来る。実際にそうしたiPhoneアプリはもう存在している。
この市場はかなり面白いものになる可能性を持っている。

だがしかし、それでも私はちょっと懐疑的。
クルマにはラジオとナビが付いていればよくて、それらのコストが十分安くなれば、専用のインターフェースで車に標準装備されてたほうがいいかも知れない。携帯プレーヤーがクルマのオーディオを駆逐しなかったように。
自分のスマホに好きなアプリ入れて、それをクルマの機器を使って活用するってのはかなりITリテラシーがないと難しい。(高齢化している)フツーの自動車ユーザーにはハードル高いように思う。

iPhoneの実質無料機種変更キャンペーンが理解出来ない

2011年11月16日 | モバイル・ウエアラブル
iPhone3GSを2年以上使っているが、SBMはどうもiPhone4Sに換えると6ヶ月間、毎月千円料金を割り引くらしい。
SBMは3GSでまだ割賦期間が残っているユーザーに対して、残債不要というキャンペーンを始めたが、たちまち「払い終わったばっかりの俺達はどうなる」という苦情がきて、その対策として6千円の割引を打ち出した。

もし私が4Sに変えない場合は、料金は変わらず。そもそも割賦代金は月々割で相殺だから、割賦期間が終わっても月々の料金は変わらない。

しかし、4Sに買えると負担増は全くなしで、しかも向こう6ヶ月の料金が毎月千円安くなる。
新製品に交換したほうが「実額で」得をするというこの仕組は、どうにも理解出来ない。

理解出来ないとはいっても得するわけで、しかもこのキャンペーンは11月末までということもあり結局4Sへの機種変更を申し込みました。
3GSで出来てた「アレコレソレ」ができなくなっちゃうとか、新スーパーボーナス強制加入とかのデメもあるみたいだけどね。

それはそうと、夕方7時ころの山手線内の3G通信速度は昔の電話モデム以下。これは何とかして欲しい。

SBMから電話があったの件

2011年10月28日 | モバイル・ウエアラブル
昼間の仕事中にiPhoneに着信。でてみるとソフトバンクモバイルからだった。
iPhone3G、3GSの方にシステムのバージョンについてお伺いしてます、という。
システムアップグレードをしないと通話品質に影響があるの件。

ちょっと忙しいと前置きしてから「もうiOS5を入れたから大丈夫ですよ」と答えたあとも、延々とマニュアルに書いてあると思われる文章を「ゆっくりと」「棒読み」されてめちゃくちゃイライラした。

アルバイトだろうけど、もうちょっと練習してから電話させてよ。

mmbi 携帯マルチメディア放送局の名称をNOTTVに

2011年10月04日 | モバイル・ウエアラブル
株式会社mmbiは、2012年4月の放送開始に向け、スマートフォン向け新放送局名称を「NOTTV(ノッティーヴィー)」に決定した。 同社ニュースリリース

今までのTVとは違うということでNOTをくっつけたらしいが、そもそもスマートフォンに対して放送という発想が成立するのかがむずかしいころだ。

TV(ここでは、ワンセグのことを言っているんだろう)や従来のビデオ・オン・デマンドとどう違うかを色々と解説している。例えば

>NOTTVは、見るだけのTVではない。
>みんなと楽しさや感動を共有できる、100%双方向のソーシャルなTV。

これって家庭テレビもデジタル化で色々トライしているが、そもそも「放送を皆と共有する」ニーズってそんなにあるのかな。リアルタイムなSNS画面を二画面で出すとか言っているけど。

マスコットはNOTTY君。
「よくわからないがモンスター。習性はたくらみ。人を驚かすのが大好きでいつでもどこでもなにか面白いことがないか目を光らせているヤンチャもの」
だそうで、大手代理店が「お仕事感覚でさっさと作りました」感漂うキャラクターであります。
とくに「習性はたくらみ」「ヤンチャもの」というあたりが、俺には臭くてやだね。

シャープ ガラパゴスの実売はたったの5000台だって

2011年10月04日 | モバイル・ウエアラブル
先日、販売中止(事業縮小で撤退ではないといっているそうですが)したシャープのタブレット端末「ガラパゴス」だが、東洋経済オンラインによれば総販売台数15000台、うち大口やプロモーション分を除くと一般消費者への実売は5000台程度だという。

不振だから撤退するのだろうことは想像できたが、ここまで売れなかったということに驚いた。
ネーミングも含めてかなりの話題になったし、メディアへの露出もかなりあったと思う。
東洋経済によれば、500人の「GALAPAGOS統轄推進部」を組織して販売促進をしたというし、TVCMも含めてかなりの広告費用もかけていた。
それで、日本全国で10ヶ月売って5000台。ここまで少ないとは正直衝撃。

商品・販促のポイントをちょっとでも外してしまうと、どんなに費用をかけて全く売れない時代になってしまったようだ。