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今年一番の話題作であることは間違いない沢口エリカ主演作。極彩色のファッション映画だ。
時代のアイコンのような全身整形美女の堕ち方が描かれる。最先端医療機関が裏で臓器売買にもかかわっているらしく、こちらの告発型ミステリーで見せることも可能だった。が、本作は主演の沢尻を見せるヒロイン映画に徹している。
監督の蜷川実花は写真家なので、一枚の写真にストーリーを語らせることは得意でも、映画になると言葉に頼っている。
画はひたすら華やかに暴走し、物語の深部は大森南朋のセリフに凝縮されていて、歯の浮いたような美文調の台詞は劇中でも「詩人」と冷やかされているほどだ。
これで終わりかと思ったらその後が長く、堕ちるところまで堕ちたその醜態をさらす終景にもいささかのみじめさはなく、あくまでスターとして君臨している様に女優沢尻エリカの実像が重なるようであった。
アイコンと言っても彼女を崇めているのはひたすら女子高生で、そのガーリートークがうるさい。元祖ガーリーのソフィア・コッポラとはやや趣味の違う映画になっている。
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