SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

奥様は魔女 ~ TV か映画か

2005年08月31日 | 映画(ア行)
 夏の大作の後、秋の陣への繋ぎ的な扱いになっているが、それもうなづける。テレビをリアルタイムで楽しんだ世代には懐かしくはあっても、それを超えた作品とはとても言えない。入れ子構造にしてTV製作のドタバタで見せているが、それで物語が膨らんだかというと地の部分のストーリーに味わいが乏しく、むしろストレート勝負の作品を見たいと思った。

 ダーリン役のキャスティングがちょっと?だし、マイケル・ケインとシャーリー・マクレーンには、この脚本では気の毒な感じ。レイティングに影響を与えそうな気になる表現も2箇所ほどあり、ニコル・キッドマンのロマンティックなはずのラブ・コメディとしてはいかがなものか。

 ニコル・キッドマンを見に来るファンはこの作品で喜ぶのだろうか。

ニモ ~ could be found.

2005年08月30日 | 旅行

 「ニモ」でおなじみのカクレクマノミです。
 でも、この個体は白いストライプが一ヶ所しかありません。

 スポットによっては一回もイソギンチャク+クマノミに出逢わないこともありました。
 今日こそはファインディング・ニモと意気込んだのですが・・・。


微笑みに出逢う街角

2005年08月29日 | 映画(ハ行)
 とにかく豪華な顔ぶれが出演した、大作ではないが、味わいのある作品。
 ソフィア・ローレンの100本記念とその息子の監督デビューということでの大スターの結集だが、二人の夫であり父である大製作者のカルロ・ポンティの影響力も大きいだろう(本作の製作は別人)。
 群像劇とまでは行かないが、オムニバス的な構成で3人の女性の物語が展開する。少年ギャング団と天使のような少女が各エピソードの繋ぎになっている。
 しかし圧巻はなんといってもソフィア・ローレン。「ひまわり」でも見せた家族との別離が抑制した感情の内に表現され、今回も哀切極まりない。

海の刺客:上戸彩? ~ 水中撮影挑戦 8

2005年08月27日 | 旅行

 海の刺客:ウツボです。 

 NHK大河ドラマ「義経」の上戸彩の役「うつぼ」の由来がこのウツボなのかどうかは分かりません。ウツボ違いかも。

 「刺客」と書きましたが海中ではとても おとなしくしています。餌をやるとよく慣れる、と書いてありました。一見獰猛そうな外見なので損をしているようです。

 今回はもう一匹、別の固体も見かけました。


Shall we dance? ~ 日米較差の物語

2005年08月25日 | 映画(サ行)

 最近Jホラーのハリウッド・リメイクがブームだ。西欧とは文化が違うといっても怖いものが怖いのは洋の東西を問わないということだろう。

 ホラー以外では古くは「七人の侍」→「荒野の七人」があるが、当然文化の違いは時代劇→西部劇という翻案作業を伴っていた。本作にはその翻案作業がない。したがって文化の違いが面白さの差になってしまった。

 「高校の卒業パーティ以来ダンスを踊ったことがないアメリカ」と「生まれてからダンスなど一度も踊ったことがない日本」の文化差は決定的である。程度の差はあるにせよ、ダンスはアメリカでは誰もが高校までに一度は経験するものだということだ。したがってそれが趣味と言っても、それほど奇異な目で見られることはないはずだ。
 加えて、同じく、華やかなダンスのステージを夢見るにしても「キャリアウーマンを妻に持つシカゴの弁護士」と「パート勤めの妻を持ち郊外にようやく家を構えられた東京近郊のサラリーマン」とでは夢までの距離感がまるで異なってくる。

 そのギャップが少ない分リメイク版はコメディとして一回り小振りだが、そのかわりロマンチックで素敵な夫婦愛のドラマにはなっている。


夜の蝶 ? ~ 水中撮影挑戦 6

2005年08月25日 | 旅行

 これはまたあでやかな。華のある魚です。
 写真に撮るとエッジがまるでネオン光沢を放っているかのように見えます。
 サザナミヤッコと言います。

 この個体はもう大人です。なぜ分かるかと言うと子供は全然違う模様なんです。
 子供は濃紺に白の波打つようなストライプが入っており、
 そこから「サザナミ」の名が付いたようです。

 大きいものは40cmといいますが、これはやや小振りでした。


どうやって息するの? ~ 水中撮影挑戦 5

2005年08月24日 | 旅行

 ウミヘビです。

 海中ではマスクをしていると視野が狭くなります。横からヌッとこいつが出てくるとドキッとしてしまいます。直径7~8cmくらいあるでしょうか、かなりの迫力です。猛毒があるそうですが向こうから襲ってくることはありません。

 海中に生息していても爬虫類だそうですから、どこかで息をしているはずなのですが現場を見たことはありません。

 沖縄では昔から食材なのだそうです。


アイランド ~ 夢の理想郷

2005年08月24日 | 映画(ア行)

 アンドロイドかクローンかロボットかの違いはあるが「ブレードランナー」や「A.I.」で描かれた彼らの「人格」がテーマの作品。

 世界観と高速道路や高層ビルを使ったアクション表現は「マトリックス」シリーズに近いものがある。主人公の乗った飛行艇が高層ビルを突き抜けるわけだがこれが旅客機だったら9.11のテロそのものだ。
 またラスト近くにはアウシュビッツのユダヤ人とその解放を思わせるようなシーンがある・・・というように色々な既視観(デジャ・ヴュ)の詰まった作品だが、主人公のデジャ・ヴュが作品のキーになっている。

 夢の理想郷なんて結局ないのだ。ディカプリオの「ザ・ビーチ」でもその夢は無残に砕かれてしまう。