夏休みに家族で楽しむには最適の映画だろう。娯楽に徹しているが、キチンと作られており、好感が持てる。
博物館の展示物が魔法で動き出す、という基本設定は変わらないが、前作で夜警だったベン・スティラーが今は・・・。という新しい設定で、どう展開させるかに脚本の工夫がある。
博物館も客足を伸ばすために展示を目新しくしておく必要があり、その展示替えに絡む顛末が描かれる。
画面後ろの焦点が合わずボケた展示物もちゃんと動いており、手を抜いていないことが分かる。
面白いのは絵画や写真の展示で、額縁が窓枠のようになり、そこから出入りができる。古い写真の中に主人公が飛び込むと、一種のタイムトリップ状態になるのだ。
過去に置き去りにされたあるエピソードがラストのクレジットになって解決するが、現代文明が過去の歴史を変えたことになる。