SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画「LOOPER ルーパー」

2013年01月21日 | 映画(ラ行、ワ行)

 2044年の現在に30年後2074年の自分がやって来て、さて、どうなる?のお話。

 タイムトラベル要素の、良く出来たSF映画。劇場予告もテレビスポットも見ているので、本筋に関しては理解の上で鑑賞に望んだが隠し味が効いている。

 かつてブライアン・デ・パルマ監督がよく描いていた特殊な能力の持ち主が本作でも重要なパートを占めるのだが、それに関しては全く知らされていないので、期待以上の収穫といえる。

 未来の自分と現在の自分が同時に存在して影響を及ぼしあう、タイムマシンもののタブーとされている領域がテーマになっている。

 そのため主役のジョセフ・ゴードン・レヴィットはもう一人の主役ブルース・ウィリスに似せてメイクしており、今までと微妙に違った精悍さが前面に出た顔立ちになっているが、こっちの顔もなかなか良い。
 
 今年最初の見て良かった映画。

映画 「明日の空の向こうに」

2013年01月18日 | 映画(ア行)
 ストリート・チルドレンの旅を描いたロードムービーだが、行先も目的も分からない。中盤でそれが明らかになり、その前とその後で構成されている。

 過酷な現実の中でも、子供たちは自分の世界を持っており、生きていくための処世の術を身に付けている。
 まず食べなくては生きていけないが、全編を通して彼らがどう食べているかが克明に描かれている。だからリアルなドキュメンタリータッチかというと画面を支配するのはむしろ詩情であり、カメラの「映像力」がそこにはある。

 「ダイハード」シリーズやTVシリーズ「24」のヒーローたちは、いつどこで腹を満たしているのか・・・と聞くのも野暮だが、大いなる疑問である。

 旅の途上でかかわりを持つ大人たちが、点描的に印象を残してラストに向かう。

 子供たちの処遇が託された警察署で彼らの運命が決まる。この時、署内に不思議な赤い服の少女が現われる。これがストーリーにどうかかわって来るのか、変に期待してしまうのはハリウッド作劇に毒されているからだろうか?

 また明日があるさ、と単純には割り切れない切なさの余韻を残す。

 同じストリート・チルドレンを描いていても、ブラジル映画「ビショット(1988公開)」とは対極の作品だ。

2012 映画ベスト10(プライベート版)

2013年01月09日 | 映画
 昨年鑑賞した映画のプライベートなベスト10です。

洋画
1 ヒューゴの不思議な発明
2 ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
3 007 スカイフォール
4 ポエトリー アグネスの詩
5 最強のふたり
6 少年と自転車
7 ダークナイト ライジング
8 ブラック・ブレッド
9 ファミリーツリー
10 プロメテウス

邦画
1 わが母の記
2 桐島、部活やめるってよ
3 ヒミズ
4 かぞくのくに
5 北のカナリアたち
6 鍵泥棒のメソッド
7 ふがいない僕は空を見た
8 希望の国
9 のぼうの城
10 あなたへ