少し前になるが、年が明けて初めて見た映画である。
ニューヨークのタイムズスクエアを舞台に、大晦日のカウントダウンまでの出来事が群像劇で描かれる。
クライマックスはそのカウントダウン・イベントなのだが、「ボール・ドロップ」というイベントの存在をこの映画で初めて知った。
群像劇は複数のストーリーが並行して綴られるので、各エピソードの登場人物紹介的にスタートし、それが一通り終わると話が動き始める。
ところが本作は8つも話が埋め込んであり、次から次に新たな人が登場して、うまく収束するのかと心配し出したら、さすがゲイリー・マーシャル監督の職人芸で、にぎやかなスター群像がそれぞれに見せ場を与えられて、正月に見るのにふさわしい幸福感で満たしてくれた。
ラストのカップル誕生がサプライズでもあり、観客も誰と誰がくっつくのか楽しみにするわけだが、果たしてその組合せを目撃して「それはないだろう!!」と思った人も多かったのではないだろうか?