SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

「THE 有頂天ホテル」

2006年01月30日 | 映画(サ行)
 出演者は豪華、エピソードはてんこ盛りで面白い。のだが・・・、それ以上ではない。

 大晦日のカウントダウンという、ただでも忙しいホテルであれだけいろんな出来事が起こるのに、助っ人が必要なほどは切羽詰って見えないのだ。
 また登場人物は多いが、ホテルのその他多数の存在が感じられない。つまり舞台劇的で映画のリアリティが欠けているのではないかと思われた。

 1シーン1カットと聞いていたので、冒頭のホテルロビーで人物紹介がそれらしく始まったところで期待していたら、まもなくカットが切り替わって、全体にもそれらしい長回しは感じられなかった。

 だけど劇場はとても混んでいる。正月のテレビドラマを何本も書いた脚本家三谷幸喜の人気振りがうかがわれる。できれば暮れに正月映画として公開されていれば映画の時期設定そのままに、より楽しめたかもしれないし、正月のとそ気分で見るにもハッピーな作品なのだが。

 魅力的な登場人物が多いので、それぞれがサイドストーリーとして描かれるとまた面白いかもしれない。個人的にはオダギリジョーの筆耕屋の生活を三谷喜劇で見てみたい。

シャコバサボテン

2006年01月25日 | 日常生活・事件

 クリスマス・カクタスの別称があるとおり、その時期に花を咲かせる。「シャコバ」は、葉が海の生物シャコに似ているからで、「シャコ葉」だそうだ。

 一年以上前に、行きつけの店で随分立派に咲いているので見入っていたら、葉っぱを何枚かむしってくれた。
 鉢に刺しておいたがついたのかつかないのか分からない。ただ枯れてはいないようなので放って置いたらそのうち引っ張っても抜けないようになった。

 さらに時間がたって昨年の暮れになって蕾をつけた。余り早く室内に入れると蕾が落ちるというので、一月も半ば、本格的に寒くなってから、さすがに外で大丈夫か心配になり部屋に入れた。

 すると開いてきた。本体が数本なので鉢全体の見栄えはイマイチだが、それぞれの花はとても見事な色と形をしている。

 今年は頑張って株を育てよう。

再び、万華鏡

2006年01月24日 | 日常生活・事件

 以前このブログに投稿した「プラネタリウム万華鏡」はめずらしい5角形パターンだったが、これは一般的な6角形パターン。ただ先端のアイテム・ボックスがクリアな球面アクリルなので色素材のすき間はその場ににあるものが映りこんでパターンを形成する。
 したがって掲載した画像のように地の部分がない密度の濃いパターンが出現することとなる。

 万華鏡は鏡を3枚あわせて作るので断面を正三角形にすると6角形パターンになる。5角形パターンにするには断面が頂角36度の2等辺三角形となるように鏡を合わせなくてはならない。細長い三角形になるのでやや覗きにくくなる。
 頂角を72度の2等辺三角形にすると覗きやすそうだが、底角が54度になり、整数倍で360度にならないからうまくいかないのだろう。(その時どう見えるのかも興味はあるが・・・・。)
 
 先日upした映画「綴り字のシーズン」にも万華鏡が重要な小道具として登場してくる。

映画「綴り字のシーズン」 ~ うれしい誤算

2006年01月23日 | 映画(タ行)
 予告や広告での予想とこれほど違うイメージの作品もめずらしい。しかも良い意味で期待を裏切ってくれる。

 これは新しい精神世界感を描いた作品。「悟り」とか「解脱」の境地に独特な方法で入り込むことのできる特殊な能力がホームドラマ(それも、かなりシリアスな)の枠組みで描かれている。

 原題は "Bee Season"。Beeに「ミツバチ」以外の意味があることを始めて知った。
 CGによる特殊効果がとても魅力的に彩りを与えている。

Myベスト10、Movie-2005

2006年01月21日 | 映画

(洋画)
  1 エレニの旅
  2 ミリオンダラー・ベイビー
  3 ベニスの商人
  4 ヒトラー 最後の12日間
  5 スターウォーズEP3 シスの復讐
  6 チャーリーとチョコレート工場
  7 海を飛ぶ夢
  8 キングコング
  9 ラヴェンダーの咲く庭で
 10 シンデレラマン

(邦画)
  1 フライ、ダディ、フライ
  2 トニー滝谷
  3 蝉しぐれ
  4 ALWAYS三丁目の夕陽
  5 青空のゆくえ
  6 男たちの大和
  7 パッチギ
  8 TAKESHIS'
  9 メゾン・ド・ヒミコ
 10 リンダ・リンダ・リンダ


センター試験、合格祈願の御守

2006年01月20日 | 日常生活・事件

 いよいよ明日からセンター試験が始まります。
 受験生の方、リラックスして実力が発揮できるように頑張ってください。

 心配は天候です。晴れ続きだった都心も今晩遅くから明日にかけて「雪」の予報が出ています。気をもみますが早めの行動を心がけて、あせることの無いように会場へ向かって下さい。

 さて、大宰府天満宮の御守りを載せました。受験生の方には合格を、ご家族その他の方には今年一年の開運をお祈りいたします。

映画「8月のクリスマス」 ~ 日本リメイク版

2006年01月19日 | 映画(ハ行)
 韓国映画の日本リメイク作品で、抑制的な表現のメロドラマ。韓国オリジナル版は未見なので比較は出来ない。

 難病路線の映画なのだが、特にそれについての説明はないし、物語を進行させるキーとしてドラマチックに扱われることもない。

 恋とまでは呼べない思いを抱えたまま、また互いに双方の事情を知らないまま、男の入院や女の転勤でお互いが欠落した時間が生じる。さらにそこに加わる男の死という決定的な欠落、だけど日常の時間はこれからも、今までと同じように流れつづけていくことが淡々と描かれる。

 今までいた人が一枚の写真に変わってしまうという事実が映像で表現されるシーンがあり、そこがまさに物語の核である。

 鑑賞中にハンカチを涙で濡らすというより、見終わった後の余韻が時間とともに深まってくるような作品。

映画「ライフ・イズ・ミラクル」

2006年01月17日 | 映画(ラ行、ワ行)
 クストリッツァ監督らしい喧騒に満ちた、というか生命力あふれる作品。

 特に前半のやかましさは他に例がないくらい。それが収まってようやく物語が流れ始める。
 ボスニアの戦闘が背景にあるのでその社会情勢が理解できていればより深く楽しめるだろうが、乏しい知識でも何が語られているかは十分わかるしストーリーは面白い。

 が、さらにストーリーを構成する個々のエピソードの描写に対するこだわり、特にユーモアはこの監督の持ち味で、その濃厚な味わいは本作でも健在。
 今回は悲壮感や圧倒的な感動というより、幸福感あふれる後味の良さが感じられる。

ジョニー・デップの「シークレット・ウィンドウ」

2006年01月16日 | 映画(サ行)

 

 サイコ・サスペンスの傑作になりそこなった作品。

 ジョン・タトゥーロが無機質な感じの怖いキャラクターを演じているが、その後さらに怖いキャラが登場するのがこの映画のミソ。

 スティーブン・キングの原作で、湖畔で孤独に暮らす小説家という設定や、文字、言葉のひねりが謎解きに連なるあたりが例えば「シャイニング」、「ミザリー」などを思わせる。

 配役も良いのに、主人公の目的達成のために、ここまで大掛かりな設定が説得性を持つかどうかが評価の分かれ目になる。
 原作がどうなっているのかは分からないが。


映画「50回目のファースト・キス」

2006年01月11日 | 映画(カ行)
 思いがけずいい映画に出会って得した気分になった。
 
 限定された記憶に関する物語で、邦画では間もなく、80分しか記憶が続かない「博士の愛した数式」が公開されるが、こちらは1日間は持続する。

 ハワイの美しい風景の中に展開する癒し系ラブ・コメディながらコメディとシリアスのバランスが見事で、脇役の個性もしっかり描かれた佳作。毎朝目覚めるたびに他人という二人の話がどう締めくくられるのか気にかかったが、心に残る良いエンディング が用意されていた。
 じみな公開でいつの間にか終わっていたのがもったいないくらいだ。

 原題は「50th・・・・」ではないので「目」というニュアンスがない。

 余談ながら「シックス・センス」をこれから見ようという人は、間違っても本作を先に見ないことをお勧めする。