将来、カルト化必至の作品だ。テリー・ギリアム監督のフィルモグラフィーの中でも特異な位置を占めることになるだろう。
一つ間違えば死臭ホラーになりかねないテーマを、ぎりぎりの線でファンタジー側に引き止めているのは、やはりギリアム監督の資質だろう。原題の「タイドランド」は干潟の意味。
潮が引いてその場所から身動きが取れなくなった生物の状況を表しているようだ。
孤立した世界の住人は他所から入り込んでくるものをひたすら待ってコミュニケーションを取る以外にないのだ。それは蜘蛛やアリ地獄が獲物と交わすコミュニケーションに似ている。
映画中盤の大半は少女の一人芝居でもっている。
会話の端々からうかがえる、登場人物が過去に秘めた背景はそれだけで別の映画が出来そうな壮絶なものがある。その微妙な大人の世界を理解して演じているのかどうかは分からないが、少女、恐るべしだ。
一つ間違えば死臭ホラーになりかねないテーマを、ぎりぎりの線でファンタジー側に引き止めているのは、やはりギリアム監督の資質だろう。原題の「タイドランド」は干潟の意味。
潮が引いてその場所から身動きが取れなくなった生物の状況を表しているようだ。
孤立した世界の住人は他所から入り込んでくるものをひたすら待ってコミュニケーションを取る以外にないのだ。それは蜘蛛やアリ地獄が獲物と交わすコミュニケーションに似ている。
映画中盤の大半は少女の一人芝居でもっている。
会話の端々からうかがえる、登場人物が過去に秘めた背景はそれだけで別の映画が出来そうな壮絶なものがある。その微妙な大人の世界を理解して演じているのかどうかは分からないが、少女、恐るべしだ。