SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

2016年の映画ベスト10(プライベート版、邦画&洋画)

2017年01月12日 | 映画
邦画
1.湯を沸かすほどの熱い愛
2.君の名は。
3.この世界の片隅に
4.怒り
5.海賊と呼ばれた男
6.64 前後編
7.世界から猫が消えたなら
8.シン・ゴジラ
9.家族はつらいよ
10.はなちゃんのみそ汁

洋画
1.レヴェナント
2.サウルの息子
3.ハドソン川の奇跡
4.ザ・ウォーク
5。シング・ストリート
6.消えた声が、その名を呼ぶ
7.五日物語
8.帰ってきたヒトラー
9.アイヒマン・ショー
10.ロング・トレイル

映画 「シン・ゴジラ」

2016年08月17日 | 映画(サ行)
 休み中に話題の「シン・ゴジラ」を見ました。怪獣映画というよりは災害映画のよう で、日本の防災体制をゴジラ出現でシミュレーションしているような印象でした。一種の痛烈な行政批判でもありますが、やがてそれが覚醒して日本を守る、という国防映画です。
 政治家や自衛隊を主体に会議シーンが多く、手順を踏まないと何もできない中で、ゴ ジラの都市破壊は刻々と進んでいきます。恋愛関係の男女も、引き裂かれる家族も登場しません。余計なものがないことを良しとするかどうかが評価の分かれ目のようです。
 これまでのゴジラとは違うので、お子様連れでは行かない方が良いでしょう。
 

東京エンブレムで五輪を描く。

2016年08月08日 | 音楽・演劇・美術・文学
リオ・オリンピック開催中なので、しばらくは話題から遠ざかる東京オリンピックです。

エンブレムはシックなブルーで小さなパーツが知的に組み上げられており、見るたびに少しずつ好感度がアップしていきます。

このエンブレムに五彩を施し、オリンピックの五輪マークを描いてみました。

要素となる円が太いので、オリジナルのマークでは2色しか重ならない部分で「3色重ね」が出現します。

この部分の上下関係をどう描くかがポイントですが、エンブレム・パーツを一つずつ分けて処理しすれば解決します。

映画「ブルックリン」を見る。

2016年08月05日 | 映画(ハ行)
 週末、シネコンに映画を見に行きました。朝9時から1回のみ上映の作品で、もうじき終わるものは朝1回とか、夜1回とかの上映形態になります。終映が近いし、朝早いしで空いているとは思うものの、この席で見たいというこだわりがあるので、3日前から可能な座席指定で席を確保しておきました。
 これで、当日は間際に到着しさえすれば良い環境で鑑賞可能なはずでした。ところが駅に着くと、隣の駅で人身事故があり、不通なのです。さて、どうする。ハリウッド映画のハラハラ、ドキドキ実体験です。
 金に糸目はつけない、と思ってもタクシーは見事につかまりません。満員で乗せてくれないバスを1台見送った後、しばらくしてようやく到着した次のバスになんとか潜り込み、身動きもできないまま目的地に到着しました。
 結果、上映開始から30分後に、事情を話して入れてもらうことができました。すでに鑑賞中の観客の妨げにならない席を探してくれて着席しましたが、周りを見ると売れているはずの席も空いたままでした。事故の影響で来られなかった方々の席でしょう、多分。
 冒頭部分を見逃してしまった映画のタイトルは、今年度アカデミー賞ノミネート作品の「ブルックリン」でした。

映画 「帰ってきたヒトラー」

2016年07月26日 | 映画(カ行)
 公開後満席が続いているという話を聞いていた「帰ってきたヒトラー」を、ようやく鑑賞しました。本人がタイムスリップして現在のドイツに現れるという設定です。SFではないのでタイムスリップは単に話の背景を作るための道具立てにすぎません。
 周囲はソックリさんとしか見ておらず、それがいかにも本物のようにふるまうのを面白がって、テレビの人気者になってしまいます。明らかにコメディなのですが、昔のドイツでヒトラーがどのようにして受け入れられたのかが、よく分かります。彼は単に自分のビジョンと計画を示しただけで、大衆がそれを選択し、熱狂的に支持したにすぎません。どこにもモンスターはいなかった。選んだのも選ばれたのも普通の人で、それがある特殊な状況下で暴走することで出現してしまった世界の悲劇を、この映画は喜劇の体裁で語っています。
 その意味でまことに恐ろしい映画ではあります。未見の方はぜひご覧ください。選挙で誰を選ぶかはとても大事だと分かります。東京都知事選近し。

映画「世界から猫が消えたなら」

2016年07月11日 | 映画(サ行)
 5月中旬からのロングランで、シネコンでの上映回数は減ったものの大健闘中の邦画「世界から猫が消えたなら」をようやく鑑賞することができました。といっても積極的ではなく、時間があったから見た作品なのですが、大変失礼しました。とてもよく出来た感動作で、大いに泣けました。しかも映画に対する愛が詰まった、ファンなら必見の映画といえます。
 自分にとって大切なものとは何か、を考えさせられる映画です。主人公は突然余命がわずかと宣告を受けるのですが、もうすぐいなくなる自分の代わりに、周囲から大切なものが一つ、また一つと失われていくことと引き換えに生き永らえることができる、というファンタジーです。やがて主人公は死と向き合い受け入れる覚悟を持つにいたりますが、世界の美しさとそこに生きている人々への愛おしさが身に迫ります。
 見て良かった。大正解でした。まだの方にはお勧めです。終映も近いと思います。

アカデミー賞 直前予想

2015年02月22日 | 映画
作品賞: グランド・ブダペスト・ホテル
監督賞: リチャード・リンクレイター
主演女優賞: ジュリアン・ムーア
主演男優賞: エディ・レッドメイン
助演女優賞: パトリシア・アークエット
助演男優賞: J・K・シモンズ
外国語映画賞: イーダ
長編アニメ映画賞: かぐや姫の物語

2014年 洋画ベスト10 & 邦画ベスト5

2015年01月14日 | 映画
(洋画)
1 フューリー
2 悪童日記
3 サード・パーソン
4 複製された男
5 それでも夜は明ける
6 トム・アト・ザ・ファーム
7 ジャージーボーイズ
8 インターステラ―
9 イーダ
10 毛皮のヴィーナス

(次点)ボーグマン
    あなたを抱きしめるまで


(邦画)
1 小さいおうち
2 0.5ミリ
3 小野寺の弟・小野寺の姉
4 蜩ノ記
5 百円の恋

映画 「サード・パーソン」

2014年06月30日 | 映画(サ行)

 「第三の男」とは違うが、こちらもなかなかの名作。3つの都市の3つの話が並行的に語られる群像劇になっている。中の一人がリーアム・ニーソン演じる小説家である。

 自分自身のことを小説に書いているが、作中では「彼」と三人称で表現している。タイトルはそこから来ている。3つの話は子供に対する親の責任、という共通項があり、どこかで奇妙にリンクし、別の場所の話のはずが、空間的に重なったりもする。

 ひょっとしたら観客は主人公が書いている小説の中身を見せられているのではないかという疑問もわいてくる。明快な説明はないが、観客はそんな迷宮に放り込まれて、自分がどこにどう立って物語と対峙しているのかを考えることになる、そんな不思議な鑑賞体験を味わえる作品である。

 脚本家の頭で緻密に構成された世界をフィルムに再現するには自分で撮るしかないだろう。というわけで、名脚本家にして、名監督のポール・ハギスの世界が堪能できる。

映画 「アナと雪の女王」

2014年06月26日 | 映画(ア行)
 ようやく鑑賞できた話題作。日本語吹き替え版での鑑賞となったが、ミュージカルナンバーも含めて全く違和感はない。

 姫君と邪悪な魔女に白馬の王子、で成立するディズニーの定番と言えば「白雪姫」「眠れる森の美女」である。それに、闇の世界が再び光に包まれるという「ライオンキング」のミュージカルエッセンスを加味して、ヒット間違いなしの愛すべき作品が生まれた。

 ただし、今の時代らしいひねりがある。まず、邪悪な魔女は出てこない。善悪の対立がここでは姉妹の葛藤に置き換わり、コントロールするすべを知らないために暴走してしまう超能力を身に付けてしまった姉の哀しみとして描かれる。

 白馬の王子は一応登場するが、実は・・・・という趣向になっている。最後の栄光は愛によってもたらされるが、それは男女の愛というよりは姉妹の間の家族愛である。という具合に、ディズニーの変奏が奏でられる。

 フルCGで描かれる氷や雪の質感と色彩の美しさには目を見張る。さらに楽しい楽曲も加わって至福の時を味わうことができる。