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残虐行為がまかり通るアフリカの難民キャンプに勤務する医師と、デンマークに残されたその家族の物語。長男は学校でひどいイジメにあっている。その学校へ、母をなくし父親と転居した少年が転校して来る。
この二人の少年を主人公に、「憎しみが何を生み出すか」という重いテーマを見せてくれるのはデンマークの女性監督スサンネ・ビア。アフリカとデンマークの景観が鮮やかな色調で再現される。
同じ北欧でも他国に対する偏見があるらしいことが分かる。厳しい社会、あるいは世界の現実と少年たちは向き合っている。暴力が支配する恐怖の中で毅然と生きるには、それを恐れていないことを相手に分からせないといけない。
その時の態度のあり方が問題となる。
物語はある悟りへと到るが、そのためにはあまりに重い代償が必要だったのだ。
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