SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

オバマ大統領誕生

2008年11月06日 | 政治
 アメリカ史上初の黒人大統領が誕生した。白人男性がすべてのスタンダードであることを誰も疑わなかった時代がかつてあったわけだが、ようやくの感である。

 民主党内の代表を選ぶ時点ですでに黒人か女性かという、どちらのマイナーが選ばれるかの戦いになっていたわけだから、オバマ氏が「CHANGE」をスローガンにしたごとく、変革の波は確実なのだ。

 フィクションの世界ではどうか?

 テレビドラマ「24 -TWENTY FOUR-」シーズン1では2002年3月、カリフォルニア州大統領予備選挙戦当日の24時間が描かれるが、デニス・ヘイスバート演じるデイビッド・パーマーが合衆国初の黒人大統領候補者として脚光を集めている。
 シーズン1から1年半後のある1日が物語の舞台となるシーズン2ではすでに合衆国初の黒人大統領になっており、1期4年をつとめる。またシーズン6ではその弟ウェイン・パーマーが兄の遺志を継ぎ、すでに2人目のアメリカ合衆国黒人大統領が誕生している。

 映画の世界では黒人俳優モーガン・フリーマンが「ディープ・インパクト」で大統領役を演じたのが1998年である。

 ようやく現実の方が追いついてきた。

わたくしといふ現象

2008年10月01日 | 政治

 宮沢賢治は「春と修羅」の冒頭で、
 「わたくしといふ現象は 仮定された有機交流電灯の ひとつの青い照明です」
と書いている。

 また、あまりの多才ぶりに本業を聞かれると「僕の職業は寺山修司です」と応えてい
た夭逝の天才アーティストもいた。

 アメリカの連続殺人鬼「ゾディアック」も一人の邪悪な人間がなした所業を超えて社
会全体を巻き込んだ現象になっていた、と言って良い。

 元総理大臣・小泉純一郎も一つの現象だったのではないかと思う。
 かつて、国民は知らず知らずのうちに小泉劇場の舞台を楽しんでいた。芝居が終わり
客席に明かりが灯ると、もはやステージはカーテンの奥に隠れて見ることが出来ない。
 観客は現実に戻り家路を急ぐしかないのだ。

素晴らしき「鈍感力」 ~ 小泉劇場上演中

2007年08月02日 | 政治
 自民党がぶっ潰れた。

 「自民党をぶっ潰す!」と言ったのは小泉前首相だが、ようやく実現した。「なぜ俺の時になって・・・」と憮然たる面持ちは安部現首相。

 「支持率は気にすることはない。目先のことには鈍感になれ。鈍感力が大事だ」という言葉を現政権に贈り、渡辺淳一の本「鈍感力」の売上に貢献したのも小泉純一郎だ。

 安部首相はその言葉をかなり忠実に守ったと言える。素晴らしい鈍感さを演じて見せた。
 その結果の今回の参院選大敗であり、自民党崩壊である。

 小泉劇場は幕が下りて主役が交代した後も進行していたのである。主役は降りたが脚本・演出は続けていたわけだ。

期日前投票と不在者投票 ~ いよいよ参院選

2007年07月26日 | 政治

 ずいぶん前の話だが知合いが不在者投票に行った。その日いないから、というだけで十分だと思うが、いつからいつまで不在なのか、なぜ不在なのか、どこに行くのかまで聞かれたそうだ。

 で、その結果、泥棒に入られた。あそこから情報が漏れたとしか思えないというのだ。

 聞いた内容をどう活用しようというのか。とりあえず保存し、保存期間後廃棄するだけの話だ。
 あまり簡単に認めては役所の権威に関わると思っているのだろうか。一応うるさいと思われるくらいまで聞いておく。だけどそれをどうするわけでもない。そのデータが必要なのは泥棒くらいだ。

 最近は期日前投票というのがある。単純に不在者投票が期日前投票になったという訳ではないのだ。両者はともにあり、投票の方法も異なっている。

 不在者投票は記入した用紙を封筒に入れ、それをさらに外封筒に入れて封をし、署名する。それを提出すると立会人が署名。投票管理者は開封して投票箱へ入れる。という大げさな「儀式」が必要だ。
 記述前投票は単に投票日より前に投票するというだけで、投票用紙に記載して投票箱へ入れる、はるかに簡便なものだ。ならばこの期日前投票に一本化したらどうなんだというのが単純な疑問。

 「選挙人名簿のある選挙管理委員会での不在者投票」これは、「従来の不在者投票は,期日前投票に移行しました」ということだ。お役所も一応考えてはいるようだ。
 
 では、そうではない不在者投票とは何か?
 例外があるのだ。それは選挙権が生じる年齢の問題だ。選挙当日が誕生日でその日20歳になる人は期日前は当然19歳だから、期日前には投票権が無く投票できない。したがって不在者投票になる、という理屈だ。
 一部の指定された病院・老人ホームなどの滞在者もその施設内で不在者投票ができるらしい。

 どちらも「選挙期日の公(告)示日の翌日から選挙期日の前日まで」が投票期間である。

 早い話、公示されたら翌日からは特に理由が無くても選挙権のある人は誰でも投票できるわけだから、あえて「期日前」などといわず、選挙期日そのものを1週間とか2週間とか幅を持たせたらどうなのだろう。
 その間、選挙運動も開票も同時に進行させる。劣勢議員は最終日に向けて必死になるだろう。票の開拓に向けて投票率も伸びるかもしれない。

 だけど、早い時期に当確が出たりしたら困るのだろうな。

参院選、決起集会に参加

2007年07月18日 | 政治

 支持率低下に歯止めが利かなくなった某政党から今回の参議院選挙に立候補したある人物の決起集会が、都内2000人規模のホールで開催されたので行ってきた。

 こういう集会に参加する人は二つのタイプに分類できる。積極的支援派の人と動員がかかりシブシブやって来た人たちだ。
 
 午後7時開始というのに15分前で、会場は1階(1200人収容)のみ使用にもかかわらず空席が目立っている。雨だし、支持離れが進む中だし・・・・。

 開始時間になって司会者がマイクに向かったが、「7時になったが支援者が続々と入場しつつあるので今しばらく・・・・」と言って開始時間が延びた。それでも6割程度の入りにはなってきた感じだ。

 しかし、5分たっても10分たっても始まらない。7時開始だと言うので7時までに入場した人にはまことに失礼な話だ。わざわざ雨の中を来てあげたのだから。
 なかなか始まらないからと、シブシブ入場組の人たちが続々と帰り始めたら主催者側も慌てて始めたのかもしれないがそうはならず、結局15分を回った頃から始まった。

 当の候補は客席後方から中央の花道を、スポットライトを浴びながら登場。壇上には支持者代表のような人たちが6、7人座っている。
 ここでいやな予感。シブシブ派としては候補者の一声を聞いて早々に引き揚げたいところ。あの壇上の人たちの出番はどうプログラムされているのか?

 果たしてその支援者のエールからプログラムはスタートするではないか。
 短い方が良いのは結婚式のスピーチと同じだが、どうして、そうはならないところも似ている。候補者は壇上に起立したまま、一人のスピーチが終わるごとにオーバーなお礼アクションを演じ、足元に置いたペットボトルを手にとっては水を飲んでいる。

 おいおい、これが何分続くんだ、と思っていたらもう足の方が勝手に出口に向かっていた。

 駅へ向かって歩いていると、当の候補の街宣カーが名前を連呼しながら横を追い越して行った。
 当然のことながら、そこに本人の姿があるはずは無い。

テロの種まき ~ 聖戦の果ての憎しみの連鎖

2005年11月01日 | 政治

 憎しみの連鎖を断ち切るには勇気がいる。

 自分に向けられた憎しみの矛先に対して報復に出るか自分限りで憎しみを断ち切るか、明らかに後者のほうがより大きく崇高な意思を必要とする。

 イラクに対するアメリカの攻撃で傷ついた一般人の心はどうだろう。アメリカに対してこれまでまったく敵意など持た無かった人たちの心に恨みが芽生え、憎しみが育っていくのではないだろうか。

 アメリカはテロの根を絶つことが目的のはずの戦いで逆にテロの種を蒔いているのかも知れない。幼くして植え付けられた憎しみが10年後20年後に新たな悲惨を生まないことを祈るのみである。

 誰であれ、それぞれの理屈を持っている。絶対的な善もなければ絶対的な悪もないのだ。したがって片方が片方を滅ぼす聖戦など、けしてあり得ない。

 そこに残るのは憎しみだけ・・・・。

ヒトラーと靖国神社

2005年09月07日 | 政治
 ドイツにも靖国神社のような施設があるのだろうか。

 もしあれば、そこに祀られているのはかつてのドイツ軍=ナチスの戦没者である。国のために戦争で戦って散っていった兵士たちなのだから祀られるのは当然だし、遺族の方たちにとっては、戦争で奪われた家族を思って参拝する、それだけのことなのだ。
 だけど世界の他の国から見れば複雑な思いがあるだろう。

 そしてもし、そこにヒトラーも合祀されていて、ドイツ首相が毎年参拝を続けているとしたらどうだろう。K泉氏が言うように「他国が干渉することではない」のは当然としても・・・である。

偉人の名言 ~ 「郵政民営化」破滅の一歩手前とは?

2005年07月06日 | 政治

 「偉人たちの名言集」というメルマガを購読しています。本日はその1142号でしたが,、次の言葉が配信されてきました。

     高慢は常に破滅の一歩手前であらわれる。
     高慢になる人はもう勝負に負けている。
 
                         ─ ヒルティ  ─

 靖国参拝や昨日の郵政民営化法案・衆議院本会議に対する小泉首相の言動を思い出してしまいました。

 もう一歩先は「破滅」・・・。民営化法案の参議院審議のことを言っているのでしょうか?

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     http://www1.ocn.ne.jp/~iyasiro/kikou/merumaga.html

 


セクハラ と 靖国参拝

2005年05月24日 | 政治
 人事院がセクシュアル・ハラスメントの防止のために定めた「人事院規則10-10」を読んでみました。そこには次のような趣旨の記載があります。

 言動に対する受け止め方には個人間や男女間で差があるので、セクシュアル・ハラスメントに当たるか否かについては、相手の判断が重要であり、具体的に注意する必要があるポイントは・・・            
 (ア)本人の意図とは関係なく相手を不快にさせてしまう場合があること。
 (イ)不快に感じるか否かには個人差があること。
 (ハ)この程度のことは相手も許容するだろうという勝手な憶測をしないこと。
 (ニ)相手との良好な人間関係ができていると勝手な思い込みをしないこと。

 そして、「相手が拒否し、または嫌がっていることが分かった場合には、同じ言動を決して繰り返さないこと」と記述されています。

 これを最近の日中関係に当てはめてみると、わが首相の「靖国参拝」がそのまま当てはまるように感じます。