6月になれば衣替え、というスタイルををずっと実行してきたので、今年にわかにクール・ビズと言われても遅れてやってきたブームとしか思えない。で、そのブームが快適かというと、これが快適ではない。
ワイシャツの下には人によってアンダーシャツがある場合とない場合があるが、いずれにしろ混んだ朝の電車内では、その薄い布地を通して生身の体温が伝わってくる。この状態でターミナルにたどり着くまで耐えている。
これがクール・ビズに乗り遅れたスーツ姿の隣だと生地のサラサラ感のみで体温が表には出てこない。自分が涼しい格好をしておきながら、みんながそうだと不快だ、というのは勝手な話だが、スーツ姿の人はその分、熱を内側に抱え込んでるわけで、本人にはご苦労様と言うしかない。
スーツ・ファッションは儀礼的だというが、混んだ車内で他人に不快な感じを起こさせないことだけは確かだ。クール・ビズで逆にそのことが実感できた。