レオナルド・ディカプリオがアカデミー主演男優賞にノミネートされた新作。同じ年に「ディパーデッド」の方はアカデミー作品賞を受賞しているわけだから、最も油ののった旬の俳優といえるだろう。もはやアイドル・レオ様の域は脱している。体つきも役もとても男っぽい。
話の方は内乱に翻弄されるある黒人一家の話が中心に据えてあり、助演男優賞候補にもなったジャイモン・フンスー演じるその父親が主人公とも言える。
それにレオの密売人と女性ジャーナリストが絡むのだが、このジェニファー・コネリーがなかなか良い。これまでで一番良いのではないか?
ダイヤモンドの密売にからむ政府軍と反政府軍の紛争が描かれるが、これがなんとも凄まじい。特に少年を拉致して殺戮の戦士を作り上げていく「洗脳」が、ある東洋の島国で宗教団体が起こした事件を思い出させて怖い。
密売という裏側の汚い世界のはずなのだがディカプリオが演じるからか、彼自身も悪人には見えないし、その職業も危険を伴うリスキーなビジネスではあるが悪いことのように見えない。むしろその生い立ちに起こった不幸な過去を告白されて、ジェニファー記者ととともに見ているこちらも同情してしまった。
それにしても「ロミオ」も「タイタニック」も「ディパーテッド」も本作も、ディカプリオほど主役にして死んでしまう役者は他にいるかなぁ。そして、その死に役の時の作品ほど質が高いような気がする。
話の方は内乱に翻弄されるある黒人一家の話が中心に据えてあり、助演男優賞候補にもなったジャイモン・フンスー演じるその父親が主人公とも言える。
それにレオの密売人と女性ジャーナリストが絡むのだが、このジェニファー・コネリーがなかなか良い。これまでで一番良いのではないか?
ダイヤモンドの密売にからむ政府軍と反政府軍の紛争が描かれるが、これがなんとも凄まじい。特に少年を拉致して殺戮の戦士を作り上げていく「洗脳」が、ある東洋の島国で宗教団体が起こした事件を思い出させて怖い。
密売という裏側の汚い世界のはずなのだがディカプリオが演じるからか、彼自身も悪人には見えないし、その職業も危険を伴うリスキーなビジネスではあるが悪いことのように見えない。むしろその生い立ちに起こった不幸な過去を告白されて、ジェニファー記者ととともに見ているこちらも同情してしまった。
それにしても「ロミオ」も「タイタニック」も「ディパーテッド」も本作も、ディカプリオほど主役にして死んでしまう役者は他にいるかなぁ。そして、その死に役の時の作品ほど質が高いような気がする。