みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

エアフィックスのMiG-15 その1

2010年01月18日 07時19分25秒 | 航空機(露・軍用機)
 さて、早速ビニール袋を開けてパーツを見てみます。まず胴体ですが… うーん、これ、デカくないか? なかなか完成しないのに偉そうなことは言えませんが、でも1/48にしても1/72にしても、ああでもないこうでもないと私は常にパーツをいじっていますから、手が覚えているんです(おおげさ…)。このエアフィックスの胴体、確かに大きい。
 ええい、この際だ、今までの主な1/72のキットを引っ張り出してきて、胴体を並べて比較してみました。念のため、60年代の古~いエアフィックスのキット(例の、ビヤ樽に翼が生えたようなやつ)も比較します。写真をご覧下さい。一番下がエアフィックスの古いキット、その上がエアフィックスの今度の新製品。真ん中がGRANのキット。上から二番目がKP(正確にはKoproですが、金型は同じ)。そして一番上がHobbybossです。Hobbybossのみは胴体が上下分割になっています。
 さて、カッティングシートの碁盤目を参考にご覧下さい。他に比べてエアフィックスだけが明らかに大きいんですよね。今までいろいろ見てきて、1/72ではKP(つまり上から二番目)が一番スタイルがよいと判断していますので、これを基準に考えてよいと思います。HobbybossもGRANもKPとほぼ同じ。両者ともKPのコピーとは言えないのですが、参考にしているのは確かでしょう。エアフィックスはと言うと、同じ会社の古~いキットとサイズが同じなんですね。おいおい、進歩がないのかよ…
 それからもう一点、当ブログでしばしば問題にしている、尾翼の後退角です。GRANはパーツ類を見ると明らかにKPをコピーしているようですが、なぜか尾翼だけはKPより後退角をきつくしています。つまり1/48のタミヤと同じ誤りですね。HobbybossはKPと同様のやや立った正しい角度になっています。
 さて、エアフィックスの新製品ですが、いかがでしょう、明らかにきつい後退角になっています。GRANに(つまりタミヤに)近い感じです。やはりこれでは尾翼が寝すぎでしょう。並べてみると、古いエアフィックスと同じでして、これも、おいおい進歩がないのかよです。
 全体がオーバースケールで、しかも尾翼が寝ている、という点では、もしかして、往年のモノグラム1/48を参考にしているのでしょうか。でも機体の側面形はそれほど似ていないように感じます。強いて言えば、エアフィックス自身の古いキットを近代化した、という感じでしょうか。うーん、機体は決して合格点とは言えないぞ。勘弁してよ~、10個も予約してるんだよ~。
 パネルラインはやや太めの筋彫り。一部をのぞけばまあ正確。ここには写っていませんが、機関砲のバルジは割と正確です。コクピットはバスタブ型に射出座席と計器板と操縦桿。射出座席はなかなか感じを捉えている。なんだかどこかで見た感じのパイロットフィギュアが入っています。ただ、当時のソ連東欧の飛行服っぽくはありません。エアインテークはコクピット付近まではダクトがあります。このスケールならそのままでかまわないと思います。エグゾーストノズルは全く奥行きのないパーツになっています。脚関係はまあまあ。増槽は、増加タンク型のとスリッパ型のと、両方入っています。その他、エアブレーキ等の細部は、ちゃんとbis型を再現していると考えられます。

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2 コメント

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Unknown (小栗六天)
2010-01-19 21:30:59
こんにちは。いつも楽しく拝見させていただいております。
期待の新エアフィックスですが何か…みたいですね。自分も昔アカデミー48のMiG-21を十数個予約して同じ様な目に遭いましたのでお気持ちお察しいたします。
「その2」以降も期待してますのでメゲずにレビュー続けて下さい。
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アカのミグもそうでした (みに・ミー)
2010-01-20 21:31:24
小栗六天殿
こちらでは初めまして。
よくいらっしゃいました。
アカデミーのミグ21も、
カタログで見たときは喜んだのですが、
でもフジミのコピーでは、
という心配もあったんです。
で、箱を開けてみたら
あちゃー でした。
で、翼や脚をOEZに移植しようと計画しつつ、
いまだに放置中。

エアのミグ15は、
とにかくそのまま作ってみるつもりです。
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