みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

クラフトヤスリ

2006年07月01日 20時58分21秒 | 工具・材料
タミヤの工具の中で、特に使用効果の高かったものをご紹介します。ここだけの話にしておかないとタミヤから叱られますが、タミヤの工具には当たり外れがあります。以前買ってみたら刃先の合わせがずれていた工具もあり、これなら100円ショップの方がマシだと思いましたね。でも、中には特別使いやすいものもありまして、特に私がお勧めするのが薄刃ニッパー、精密ピンセット、それにクラフトヤスリです。

このクラフトヤスリ、切削性が高く、目詰まりしないと謳われていますが、まさにそのとおりです。でもそれ以外に重要なのが、ヤスリ本体の反り・しなりがない点です。そのため容易に平面を出すことができるのです。平・半丸・丸の三種類が出ていますが、上記の点からは特に平の使用効果が高く、さらに平の中でも一番幅広の16ミリが最もしなりがなくてお勧めです。まあ、大は小を兼ねると言いますし、一本だけ買うなら平の16ミリでしょう。

その効果の程は、写真をご覧下さい。ドイツのMRモデルズから出ている、シャーマンファイアフライVC(左)、それにICハイブリッド(右)です。いずれもエッシー(イタレリ)のM4シャーマン用レジン改造パーツです。どちらも車体の後部にでっかい湯口(車体後部装甲板よりも大きい!)がついています。この湯口をカットした上で、車体後部装甲板の面は全て削り出さなければなりません。そこで大活躍したのがこのクラフトヤスリ平16ミリでした。ニッパーでおおざっぱに湯口をカットし、あとはヤスリの面をきっちり当てながら削ってゆけば、簡単に平面が出せます。元の湯口が複雑な形をしているし、所々に気泡や欠けなどもあったので、プラ板・瞬間接着剤・パテなどで埋めながらだったのですが、材質の違いもなんのその、みんな合わせて平らにしてしまいました。写真のグレーの面はサーフェイサーで、ところどころ色が違うのはプラ板や瞬間接着剤を使用した部分です。

つついでにもうひとお勧めしたいのが、クレオスのMr.レジンプライマー・サーフェイサーです。後部装甲板のグレーの部分ですね。塗っては乾かし、また塗っては乾かしで、でこぼこをまとめて塗り込める程度まで厚塗りし、そこをクラフトヤスリで一気に平らにしたわけです。このレジンサーフェイサー、乾くと結構硬くなります。下手なパテより硬いくらいです。試し塗りして、後からシンナーで剥がそうとしたら完全には落ちなかったくらい、乾燥後はしっかりした塗幕になってくれます。

このクラフトヤスリとサーフェイサーのおかげで、面倒な湯口カットと平面出しは無事完了しました。