ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

ヤースガース・ファームを後にして

2008-11-30 05:04:14 | いわゆる日記


 これはまあ、わざわざ書くような話でもないのかも知れないんだけど。

 古内東子とか言う歌い手の昔の歌が今、コマーシャルで使われているでしょう。
 ”大事なものが どんどん 増えて行く 一つ一つ守ってく~♪”などと始まり、”そんな自分でいたい~♪”とか、そんな具合に締めるんですが、なんかあの歌が流れてくるたびに妙な気分になってねえ。

 ”守らなければならない大事なものがどんどん増えて行く”ってのは、そんなに幸せなことだろうか?憧れる価値があるだろうか?
 私はむしろねえ、そんな諸々のこだわりから解き放たれ、価値もないものに振り回されることから自由になり、余計なものをどんどん捨てていけたらと憧れるんですが。

 ただ風に吹かれるままに生きている。何も必要としない。”そんな自分でいたい~♪”と思うんですがね。いわゆる解脱ってやつですか。そりゃまあ、なかなかそんな境地になれるもんじゃないが。
 いや、こんなことは各々の哲学に関わることで、どう考えるべきだとか言ってみても仕方ないのであるんですがね。

 ただ、テレビからあの歌が流れてくるたびに、強欲そうな女が部屋一杯ブランドものを積み上げている光景とか浮んで、なんか気が重くなってしまうんでね。こんな事を書いてみたわけですわ。

 なんて事を考えてしまうのは、若き日、影響を受けたヒッピーの考え方とか、そんなものの名残りが心の中に燃え残っているのかなと、オーバー・ウエイト気味の己の身を嘆きつつ、ふと思う。
 昔の仲間は、どうしているだろうなあ。長い歳月のうちに、便りも途絶えたままだけれど、元気でやっているのか。
 今年ももう、12月かあ。早いねえ。


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