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「プリンセスチュチュ」ファンページ

年が明けたと思ったら、もうそんな季節

2014-01-17 13:06:27 | その他
来月、日本公演を控えたアメリカン・バレエ・シアターですが、来シーズン(今年の春~夏)のsubscription(有料会員チケット販売...みたいなもの)が先週から始まりました。
以前にも御紹介したかと思いますが、アシュトンの「シンデレラ」のカンパニー初演に、アシュトンの「真夏の夜の夢」とラトマンスキーの「テンペスト」を含むオール・シェイクスピア・プログラム、それに来日公演でも上演するマクミランの「マノン」に、定番「ドン・キホーテ」、王道「白鳥の湖」etc.。

ABTは「マノン」好きですね...まがりなりにもアメリカが出てくるから?(笑)
ジャパン・アーツのABT来日関連サイトに、ジュリー・ケントのインタビュー記事が出てましたが、みなさま御覧になられたでしょうか?
http://www.japanarts.co.jp/blog/blog.php?cid_l=5&cid_m=4
インタビューの仕方(内容)も、その答えも、私的にはなんとなく釈然としないとこが多かったんですが、まあ、ステージが良ければ全て良し、ってことで (;´ー`)



ところで、西本智実指揮・日本フィルハーモニーの『プロジェクションマッピングによるチャイコフスキー三大バレエ音楽コンサート』第2弾「白鳥の湖」が今週末(1/18)ですね。
第1弾(くるみ割り人形)は、前評判は高かったものの、いまいち評価は芳しくなかったようで...

私は聴きに行ってないので何とも言えませんが、『音楽』を聴きに来るクラシック・ファンにも、エンターテインメント性やバレエの華やかさを期待して来るお客さん達にも、中途半端に肩すかしだったみたいですね。
そもそも「ヴィンヤード型」のサントリーホールで、ステージを囲むようにまーるく座っている客に、上部の壁に横長に広がった映像を見せるというところに無理があるような...
それに、ホールの壁に凹凸はありますが、あくまで『壁』なので、プロジェクションマッピングの効果を生かし切れてなかったんじゃないかな...という気もします。

あと、(西本氏談)「今回はあえてバレエを使わずに作品の本質に肉薄したいと考え、プロジェクションマッピングを用いました」ということですが、(プロジェクションマッピングを使うこと自体は全然オッケーだと思いますが)そもそもバレエの脚本に対して作られた音楽を、わざわざバレエと切り離す(ということを強調して聴かせる)ということに、妥当な意味があるようにはあんまり思えません。
(イロモノとしてならいいかもしれませんが...)
プロジェクションマッピングがバレエを踏まえたものになっていれば、もうちょっと受け入れられ易かったんじゃないですかね?
やっぱり『チャイコフスキー三大バレエ音楽』と銘打ってやるからには、バレエの内容を無視して独自路線を突っ走ろうというのは(興業的にも)厳しいんじゃないかな...と思いました。