友人の新刊を読み終えました。
2011.7.13 渡瀬謙の新刊『相手が思わず本音をしゃべりだす「3つの質問」』届く
(お茶でっせ) (新しい生活) (作文工房)
↑の記事で紹介させていただいた本です。↓
★『相手が思わず本音をしゃべり出す「3つの質問」』渡瀬 謙/著 日本経済新聞出版社
論文や教養書、ビジネス書や実用書などの勉強の本を読むときの私の方法として、
いつもならあらかじめ、目次・まえがき・あとがきなどに目を通し、パラパラッとページを繰り、
本の全体像をおおむね頭に描いたのち、最初から本文を読み始めます。
でも今回は時間的なこともあり、
以前からメルマガ等でだいたいの内容は知っているつもり(!)でしたので、
いきなり読め始めました。
それだけに読後の印象は、
ズバリ意外な〆(しめ)といったところでした。
まあその辺の内容は、実際に本を読んでもらってのこととして、ここでは書きません。
一言だけ(注意と言いますか、
私からのお願いとして)書いておきますと、
最終章の末尾と「おわりに」
は、最後まで読まないでください!
理由は、お読みになればわかります。
・・・
さて、内容を見ておきましょう。
主な「目次」情報は、以下の通り―↓
はじめに 相手の本音がわかればコミュニケーションはうまくいく!
序章 本音がわかる!会話がはずむ!信頼される!
(コンプレックスのかたまりだった私/こんな私がリクルートのトップセールスに! ほか)
第1章 なぜ人は本音を言わないのか?
(人づきあいには本音と建前がある/売り込まれたくない心理が本音を隠す ほか)
第2章 相手の本音がわかるとビジネスが大きく変わる
(売れる営業マンの行動をチェック/本音を引き出せれば勤務時間は激減する ほか)
第3章 本音を引き出す3つの質問
(本音を引き出すメカニズムを知る/3つの質問のロールプレイングを再現 ほか)
第4章 3つの質問をさらに高度に応用してみよう
(3つの質問を活かすも殺すも「応用」次第/まず質問の前にこれだけはやっておこう ほか)
第5章 本音を制するものはビジネスを制する
(人は本音を共有できる相手を求めている/どんな相手でも饒舌にさせる質問がある ほか)
おわりに
今回は、(1、2章)と、ちょっと前置きがくどいんじゃない? といった感じがしました。
ズバリ本題に入りましょうよ、という気持ちになります。
でも、そこでちょっと考えてください。
実際にお読みになればわかるのですが、中身は、ホンの「3つの質問」だけです。
これだけで成り立っています。
59ページ、第3章冒頭の図だけ見れば、十分です。
分かる人はピーンときます。
それだけのことなんですが、
「そこに隠されていること」、「プラスしてあること」、
あるいは「そこに至るまでのこと」、「そのあとのこと」など、
を勘違いすると、せっかくの「3つの質問」が役に立たない物になりかねません。
その辺の注意事項だと思ってください。
何ごとも前提を間違えると、
(ふさわしい喩になっているかどうかは、別にして)
古代ギリシアの叙事詩、ホメロスの『イリアス』にあるような、トロイア戦争におけるギリシア方総統アガメムノンの失敗
―勇将アキレウスの「怒り」を誘い、へそを曲げられ、勝てる勝負も負けそうになってしまう―
になりかねません。
手順を踏んで正しく理解し応用して欲しい、という著者の気持ちの表れでしょう。
・・・
内容そのものは単純なので書きません。
本書をお読みください。
まとめとして言いますと―
この「3つの質問」は、難しいテクニックを使うわけではなく、
あくまでも自然な流れの中で会話を続けながら、有効な情報を手に入れる方法です。
それは時に、当人が自覚していない潜在的な願望をも明らかにするものでもあります。
結果として、お互いの信頼を高める方法ともなり得るものです。
しかし、信頼を得るには、まず相手の心を開かせることが必要です。
そのためには、自分から一歩相手に歩み寄らねばなりません。
相手の気持ちに寄り添おうという思いを持って、質問すること。
ここに尽きるということでしょうか。
そして、
このようなコミュニケーションの取り方は、
ひとえにセールスに限らず、あらゆる場面に応用できるものでもある、
というのが、本書を通じての著者の主張です。
前著『たった5秒のあいさつでお客様をザクザク集める法』渡瀬謙/著 同文舘出版(2011.6)
もそうでしたが、本書も、セールスや営業関係の人だけでなく、
一般の方も、日常的な場面で使いうる内容のテクニックを説いた本です。
前著の場合は、ちょっとした場面でも自分を正当にアピールするための方法であり、
本書では、相手を思いやるコミュニケーション力を身に付けるための方法です。
そういう意味で、ビジネス書としてではなく、
広く「よりよい人生を過ごすための自己啓発の書」として読んでみることをおススメします。
もちろん、読むだけではなく、実行することが重要です。
しかし、これらの本に示されている事柄は、
「毎日何分間続けなさい」的な、「それができたら誰でも成功する人間になれるよ」と反論したくなるような、
並みの人間には実行しがたい内容を主張するものではありません。
そういう点からいいますと、気楽に読んで気楽に実行できる内容です。
本書の場合、読んでる途中で、とにかく誰かに試してみたくなります!
その誘惑を押さえられなくなります。
「で、その結果は?」って、お聞きですか?
まあ、それはご自分でお試しを!
--
*他の「渡瀬謙」の著書に関する記事は、↓下の記事の最下欄にまとめています。
2011.7.13 渡瀬謙の新刊『相手が思わず本音をしゃべりだす「3つの質問」』届く
(お茶でっせ) (新しい生活) (作文工房)
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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「相手の気持ちに寄り添う~渡瀬謙『相手が思わず本音をしゃべり出す「3つの質問」』 」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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2011.7.13 渡瀬謙の新刊『相手が思わず本音をしゃべりだす「3つの質問」』届く
(お茶でっせ) (新しい生活) (作文工房)
↑の記事で紹介させていただいた本です。↓
★『相手が思わず本音をしゃべり出す「3つの質問」』渡瀬 謙/著 日本経済新聞出版社
論文や教養書、ビジネス書や実用書などの勉強の本を読むときの私の方法として、
いつもならあらかじめ、目次・まえがき・あとがきなどに目を通し、パラパラッとページを繰り、
本の全体像をおおむね頭に描いたのち、最初から本文を読み始めます。
でも今回は時間的なこともあり、
以前からメルマガ等でだいたいの内容は知っているつもり(!)でしたので、
いきなり読め始めました。
それだけに読後の印象は、
ズバリ意外な〆(しめ)といったところでした。
まあその辺の内容は、実際に本を読んでもらってのこととして、ここでは書きません。
一言だけ(注意と言いますか、
私からのお願いとして)書いておきますと、
最終章の末尾と「おわりに」
は、最後まで読まないでください!
理由は、お読みになればわかります。
・・・
《本書の目的はそこにあります。単なる質問ではなく、「本音を引き出すための質問とはどういうものか」を解説するものです。》「はじめに」p.4
《本書をきっかけとして、相手の本音が理解できて人から信頼されるようになり、それによってビジネスを大きく前進させていく人が、ひとりでも増えることを私は願っています。》「はじめに」p.6
さて、内容を見ておきましょう。
主な「目次」情報は、以下の通り―↓
はじめに 相手の本音がわかればコミュニケーションはうまくいく!
序章 本音がわかる!会話がはずむ!信頼される!
(コンプレックスのかたまりだった私/こんな私がリクルートのトップセールスに! ほか)
第1章 なぜ人は本音を言わないのか?
(人づきあいには本音と建前がある/売り込まれたくない心理が本音を隠す ほか)
第2章 相手の本音がわかるとビジネスが大きく変わる
(売れる営業マンの行動をチェック/本音を引き出せれば勤務時間は激減する ほか)
第3章 本音を引き出す3つの質問
(本音を引き出すメカニズムを知る/3つの質問のロールプレイングを再現 ほか)
第4章 3つの質問をさらに高度に応用してみよう
(3つの質問を活かすも殺すも「応用」次第/まず質問の前にこれだけはやっておこう ほか)
第5章 本音を制するものはビジネスを制する
(人は本音を共有できる相手を求めている/どんな相手でも饒舌にさせる質問がある ほか)
おわりに
今回は、(1、2章)と、ちょっと前置きがくどいんじゃない? といった感じがしました。
ズバリ本題に入りましょうよ、という気持ちになります。
でも、そこでちょっと考えてください。
実際にお読みになればわかるのですが、中身は、ホンの「3つの質問」だけです。
これだけで成り立っています。
59ページ、第3章冒頭の図だけ見れば、十分です。
分かる人はピーンときます。
それだけのことなんですが、
「そこに隠されていること」、「プラスしてあること」、
あるいは「そこに至るまでのこと」、「そのあとのこと」など、
を勘違いすると、せっかくの「3つの質問」が役に立たない物になりかねません。
その辺の注意事項だと思ってください。
何ごとも前提を間違えると、
(ふさわしい喩になっているかどうかは、別にして)
古代ギリシアの叙事詩、ホメロスの『イリアス』にあるような、トロイア戦争におけるギリシア方総統アガメムノンの失敗
―勇将アキレウスの「怒り」を誘い、へそを曲げられ、勝てる勝負も負けそうになってしまう―
になりかねません。
手順を踏んで正しく理解し応用して欲しい、という著者の気持ちの表れでしょう。
・・・
内容そのものは単純なので書きません。
本書をお読みください。
まとめとして言いますと―
この「3つの質問」は、難しいテクニックを使うわけではなく、
あくまでも自然な流れの中で会話を続けながら、有効な情報を手に入れる方法です。
それは時に、当人が自覚していない潜在的な願望をも明らかにするものでもあります。
結果として、お互いの信頼を高める方法ともなり得るものです。
しかし、信頼を得るには、まず相手の心を開かせることが必要です。
そのためには、自分から一歩相手に歩み寄らねばなりません。
相手の気持ちに寄り添おうという思いを持って、質問すること。
ここに尽きるということでしょうか。
そして、
このようなコミュニケーションの取り方は、
ひとえにセールスに限らず、あらゆる場面に応用できるものでもある、
というのが、本書を通じての著者の主張です。
前著『たった5秒のあいさつでお客様をザクザク集める法』渡瀬謙/著 同文舘出版(2011.6)
もそうでしたが、本書も、セールスや営業関係の人だけでなく、
一般の方も、日常的な場面で使いうる内容のテクニックを説いた本です。
前著の場合は、ちょっとした場面でも自分を正当にアピールするための方法であり、
本書では、相手を思いやるコミュニケーション力を身に付けるための方法です。
そういう意味で、ビジネス書としてではなく、
広く「よりよい人生を過ごすための自己啓発の書」として読んでみることをおススメします。
もちろん、読むだけではなく、実行することが重要です。
しかし、これらの本に示されている事柄は、
「毎日何分間続けなさい」的な、「それができたら誰でも成功する人間になれるよ」と反論したくなるような、
並みの人間には実行しがたい内容を主張するものではありません。
そういう点からいいますと、気楽に読んで気楽に実行できる内容です。
本書の場合、読んでる途中で、とにかく誰かに試してみたくなります!
その誘惑を押さえられなくなります。
「で、その結果は?」って、お聞きですか?
まあ、それはご自分でお試しを!
--
*他の「渡瀬謙」の著書に関する記事は、↓下の記事の最下欄にまとめています。
2011.7.13 渡瀬謙の新刊『相手が思わず本音をしゃべりだす「3つの質問」』届く
(お茶でっせ) (新しい生活) (作文工房)
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※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「相手の気持ちに寄り添う~渡瀬謙『相手が思わず本音をしゃべり出す「3つの質問」』 」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
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