今回の「りさいたる」は襲名披露ということを考え、師匠のレパートリーの中から私の特に好きな演目を選びました。「京風流曙染」と「お百度」です。女ばかりなので、当然のことながら雰囲気を変えなくてはなりません。大人の雰囲気が苦手な私にとって、これは大問題です。好きな曲とはいえ、最後まで心配の種となりました。少しは大人になれたかな？
両演目の間で、師匠の「夕霧」を映像でご覧いただき、家元に西川流の系譜や師匠についてお話をしていただきました。幕間に楽屋を訪ねて下さった南座の支配人も「知らないことを詳しく説明していただいてとても勉強になりました」とおっしゃいましたが、あちこちから「よくわかった」というご意見を頂戴しました。
