「第27回西川鯉りさいたる」「第21回曙會」が終了しました!

2022-12-10 23:59:54 | 日記
早いもので会より二週間余りの日が過ぎ去りました。
2020年2月11日の南座での西川鯉襲名披露公演の後、すぐさまコロナ時代となり、常に緊張の中にありながらも、皆様の応援をいただいて咋秋東京での襲名披露公演を無事に終え、今年こそは心配なく開催できると安心していたところ、まわりからじわじわと感染が広まって来ているのを身近かに感じながら、何とか無事に逃げ切りたい一心で11月23日に開催させていただきました。

私は咋秋の会の打ち上げを駒井邦夫先生と前原さんと三人でしましたが、その席の最後に「来年は綱館をしてみようかなとも思うのですが、私には無理ですよね?」と先生に尋ねると「どんな演目でもしようと思えばできるんや。まだそんなこと言うてるんか!」と雷が落ちました。年が明けて、先生とご相談しなければと思い立ってお電話してもなかなかつながらないうちに日が過ぎ、夏を迎えた頃、急に訃報のご連絡がありました。あまりのショックで何も手につきませんでした。40年以上もご指導を受け、そのお礼をお伝えすることも叶わぬ今、私にできることは精一杯の努力をし、精一杯の舞台を勤めることしかないと漸く悟りました。

悟ったら急に上達するわけでもありませんが、四ヶ月間は不十分ながら努力を重ねました。それでも本番では満足できないところがあり、会の夜は悔しくて眠れませんでした。もっともっと素晴らしい舞台を先生に観ていただきたかったからです。
でもハヤシさんが送って下さった「綱館」の写真を見て、体力が持つかどうか心配だっただけにあまりのジャンプ力に我ながら驚きました。

当日、二演目の間をうまくつないで下さった葛西聖司さんから後日「禿の可愛さ、鬼女の元気さ、あなた一体いくつなの?若いねえ」とお電話をいただきました。本気なのかお世辞なのかはわかりませんが。

今回の企画は見ごたえがあり変化があって、とても楽しかったとおっしゃって下さる方が多かったのですが、踊る側としては体力と頭が必要でなかなか大変でした。「お客様に喜んでいただける変化のある企画をする」ーこれは駒井先生から教えていただいた大事なことの一つです。先生から教えていただいたことを守りながらよい舞台を作っていく私を、あちらからにこにこ?怖い?顔をして見守ってくださっていると思い、これからも頑張っていきたいと思っています。

「綱館」は西川菊次郎先生に教えていただき京志郎さんに助けていただきました。「廓禿」は西川鯉芸廓さんにヒントをいただき若柳竜公さんにご苦労をおかけしました。又「須磨」は西川鯉矢先生に教えていただいたものを自分なりに変更して鯉佳さんにご迷惑をおかけしました。
「須磨」の後には門川市長、勝目衆議院議員にご挨拶をしていただき、出演者全員で手拭いまきをさせていただきました。

りさいたる後の「曙會」では小学生から85歳までの皆さんが元気一杯の舞台を繰り広げて下さいました。残念ながら楽屋への出入りは禁止にさせていただきましたので、せめて写真だけはと思い、一杯撮っていただきました。楽しい思い出となり次の舞台への活力になってくれればと思っています。
皆様のお名前を書き切れませんが、沢山の皆様にお世話になり、拙い私を支えていただき会が無事に終了いたしました。
有難うございました。
楽屋前の写真は飯田さんが撮って下さいました。
舞台写真はハヤシ、懇親会の写真は東京西川鯉の會より。


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