社中のNさんより昨年「読売新聞に10回連載でこんな記事が載っていました!」と見せていただいてびっくり!
10代や20代がもてはやされる花柳界で、私よりもはるか先輩の90代の芸妓さんがいらっしゃるなんて思ってもいませんでしたから。ましてやよく存じ上げている駒屋さんの所属というから2度びっくり!
びっくりしただけでは物足りなくて一度お目にかかりたいなあと常々Nさんと話していたのですが、やっと実現してNさんとAさんご夫妻と4人で多栄さんを訪ね、色々お話を伺いました。
現役であることを最も強く感じたのは腰の軽さでした。芸妓さんは常にお客さんのことを考え気配りが一番大切ですが、91歳でそれを軽々と実践されているのには驚きました。私もおっしょさんでありながら自分の稽古場で最も腰が軽いと自負していますが、多栄さんはかなりお姉さんだし、時間も遅くお疲れの出る時間であったにもかかわらず、率先して立ち働かれる様子にさすが現役だと思いました。
勿論三味線のプロとしても素晴らしいのは言うまでもありませんが。
「元気でいる限り、芸妓でいたい。それが私の道だから」というのは多栄さんの言葉です。
「元気でいる限り、踊っていたい。それが私の道だから」という自分の気持ちを益々強くした一夜になりました。
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