きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

揚輝荘の聴松閣

2014-01-27 | 西洋館
名古屋覚王山の高台に
かつて「揚輝荘」という
一万坪の敷地を持つ
松坂屋の初代社長伊藤次郎左衛門祐民の迎賓館的建物群がありました。

戦時中空襲を受けたり、マンションが建ったりして
30数棟あった建物は、現存するものは数棟となり、当時の面影は薄れつつあるようです。
昨年秋に訪れた時、その中の一つ「聴松閣」が2013年夏に改修工事が終わると聞き、
公開を楽しみにしていました。
旅の第一の目的です。

祐民は中国、欧米、ビルマ、インドなどを旅し
この建物にその記憶を再現して散りばめて造ったのだとか。

修復作業中、オリジナルの外壁が実は朱色だったことがわかり
復刻させたそうです。
どこか高原のリゾートホテル風な外観です。
見学者が多いのと、展示資料が多く、部屋全体の写真が撮れず残念でした。























地下にある舞踏場
初めて見るエキゾチックな装飾。
ここで昨年案内していただいた、「揚輝荘の会」の方に再会しました。
舞台や照明など、説明してもらいました。
能を演じると、舞台の床が鳴るのだそうです。




















装飾は和・洋・中 etc…。フルコース的な濃い洋館です。
施工は宮大工として創業していた設立したばかりの竹中工務店。



庭に茶屋町の伊藤銀行の壁面を飾っていた
伊藤丸マークの石が苔むしていました。

竣工 1937年
設計 鈴木禎次
所在 愛知県名古屋市千種区法王町2-5

2013.11.2

コメント (6)
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