有害図書

　コンビニの奥深くに、それはある。

　成人向け雑誌。

　中には、女性の下着(未使用)が付録でついてくるものまである。

　それらは、「有害図書」とされ、いわれなき差別を受ける。

　同じ「本」としてこの世に生まれたのに、小説や図鑑、教科書などとは区別され「エロ本」などと差別用語で呼ばれる。

　かわいそうなエロ本たち。

　そのエロ本を子供たちが目にする機会を減らすため、堺市は新年度、コンビニに協力を求め、市内店舗で、

　半透明の色つきビニール袋で雑誌を覆う取り組みを始める。

　また雑誌棚を子供の目に入りにくい場所に移動してもらうとともに、小さな子供の視線が雑誌に行きにくいよう

　棚の下側に横長のプラスチック製板を設ける。

　そんなことを考える堺市の職員や行政側の人間に言いたい。

　お前らも、エロ本と共に大人になったんとちゃうんかい。

　本屋のオッチャンの目を盗んで、文字通り「立ち読み」していたんじゃないのか。

　福山にはなあ、そうした迫害を受けながらも、50年の長きにわたり、エロ本専門店として

　いまも現役高校生や私などに愛される、「Ｍ月書店」と言う老舗のエロ本屋があるのを知らんのか?

　一遍、視察に来い!!
　

出火吐暴威

　先頃、亡くなったデビッドボウイさん。

　デビッドボウイを崇拝するレディーガガが、追悼パフォーマンスとして「出火吐暴威(デビッドボウイ)」

　と漢字で書かれたマントを着て歌った。

　このマントは、山本寛斉氏デザインだというが、ひところの暴走族が好んで使用していた当て字のようだ。

　昭和の暴走族は、

　　愛羅武勇----アイラブユー

　　愛死天流----アイシテル

　　仏恥義理----ブッチギリ

　　走死走愛----そうしそうあい

　など、いろんな当て字を使い、橋脚のコンクリートや、塀などにスプレーで落書きしていたものだ。

　昭和８年生まれの私の父は、２０歳そこそこでバイクに目覚め、走り回っていたという。

　当時は、族を組めるほどバイクに乗る人がいなくて、ひとり暴走族だったらしい。　　

　私は、その血は引いていないらしくて、バイクには全然興味が無い。
　
　そこんとこ、夜露死苦。

ルーティン

　ルーティンという言葉が、五郎丸選手で一気に有名になった。

　ルーティンは、スポーツ選手なら誰でもある。

　陸上競技、相撲、体操、フィギュア・・・。

　税理士のルーティンはこう。

　1月は年末調整と、償却資産。

　2月は確定申告と12月決算。

　3月は確定申告。

　4月は遅れを取り戻す。

　5月は3月決算。

　6月は税務署の人事異動前の税務調査。

　7月は税務署の人事異動で、調査が無いので、税理士会の行事が集中する。

　8月は調査が本格化する。

　9月はちょっとのんびり。

　10月は調査に拍車がかかる。

　11月は調査が続く。

　12月は何となく忙しい。

　こんな感じで１年が過ぎてゆく。

　税理士事務所は、年が明けるといきなり繁忙期に入るので、気が付くともうゴールデンウイークとなる。

　１月は往ぬる(いぬる=過ぎ去る)

　２月は逃げる

　３月は去る

　４月は死ぬ

　なんてことを３０年以上してきている。





　　

確定申告

　清原容疑者に覚醒剤を売ったとして、密売人が逮捕された。

　世は確定申告の時期。

　逮捕されなければ、この密売人も確定申告を期限内にする義務がある。

　その行為が違法かどうかは、確定申告義務とは関係ないのだ。

　青色申告なら、複式簿記で記帳すれば65万円控除が受けられ、家族従業員は専従者給料がもらえる。

　清原容疑者その他への覚醒剤の販売を集計して、売上とする。

　元売りからの覚醒剤や、注射器の買い入れは仕入。

　ビニール袋に小分けする作業を他人に委託していたら、外注費。

　打ち合わせのための喫茶店は交際費。

　お得意様(清原容疑者など)への、お中元、お歳暮も交際費。

　販売先との電話代は通信費。

　異動に使った車の経費は、減価償却費、自動車税、損害保険料、燃料費として経費となる。

　ただし、業務(密売)以外に使った部分は、経費から除かれる。

　税理士への支払いは、支払手数料。

　うちにくれば安くしてあげたのに。

勘違い

　たまに家族で食事に行く。

　女房に「あの店いつか行ったよねえ」と言うと

　「私は行ったことが無い。誰と行ったん?」

　「え?　行ったことが無い?　誰と行ったんじゃったかのう」

　と言いながら、頭の中で一生懸命次の言葉を探す。

　「そうそう、みつのり(息子)じゃった」

　息子がさらに追い打ちをかける。

　「わしゃオヤジと行ったことは無い」。


　もうどうでもエエじゃろ、美味い店じゃったら。