サバを読む

　確定申告が始まる前、１月の下旬に、お客様に一通のハガキを送る。

　「２月１５日頃までに資料を揃えてください」。

　お客様は、およそ次の５つに分類される。

　①　何も言わなくても自分で揃えて持ってくる人

　②　ハガキを見て、２月１５日までに持ってくる人

　③　ハガキを見ているのだが、それに拘わらず２月中に何とか持ってくる人

　④　ハガキは無視して、３月になって持ってくる人

　⑤　いつまでもいつまでも持って来ない人

　そんなことだろうと思って、こっちも２月１５日までに用意してくださいと言っているのだが

　別に２月１５日までに用意できなくても、十分間に合うのだ。

　ようするに、サバを読んでいるのだが、そんなことは先刻承知のお客様がいる。

　５００件もの申告をこなすにあたり、２月１５日までに全員持って来られたら

　こっちがパニックになる。

　よくできたもので、ハガキを出そうが出すまいが、だいたいきれいにバランスが取れて

　早め、普通、遅め、超遅めに分かれるのである。