時代考証と言う作業がある。
要するに映画やドラマで、「この時代にこんなものは無い」とチェックする作業だ。
水戸黄門がスマホを使っていたらおかしいだろ、ということだ。
時代考証とは少し違うが、文学の名作を詳細にチェックして矛盾に気づいた中学生が、先頃話題になった。
私たちの世代なら教科書で読んだ名作「走れメロス」について、愛知県の中学生が設定を詳細に検証し、「メロスは歩いていた」としたレポートが理数教育研究所主催のコンクールで最優秀賞を受賞して話題となった。
要するにメロスの移動した距離と時間を、小説に書いてある表現で再現すると、とても走っていたとは思えないということだ。
日本文学には『走れメロス』のほかにもツっこみたくなる矛盾がまだまだある。
宮澤賢治の『雨ニモマケズ』はいうまでもなく彼の代表的な詩であり、その清貧の志は、今なお多くの人の胸を打つ。
そんな名作にツッコミを入れるのは、日本大学芸術学部(文芸)の大和田守講師だ。
「《雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ》と始まるこの有名な詩では《慾ハナク》の例として《一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ》とあります。清貧について詠まれているのに、この量はなかなかのものです」
米1合でだいたい茶碗2杯分。4合なら茶碗8杯分。いくらおかずが少ないとはいえ、1日3食として1食あたり約2.7杯の玄米を平らげるとはプチ贅沢の部類に入るのでは。
メロスは歩き、宮澤賢治は大飯喰らいだった?
要するに映画やドラマで、「この時代にこんなものは無い」とチェックする作業だ。
水戸黄門がスマホを使っていたらおかしいだろ、ということだ。
時代考証とは少し違うが、文学の名作を詳細にチェックして矛盾に気づいた中学生が、先頃話題になった。
私たちの世代なら教科書で読んだ名作「走れメロス」について、愛知県の中学生が設定を詳細に検証し、「メロスは歩いていた」としたレポートが理数教育研究所主催のコンクールで最優秀賞を受賞して話題となった。
要するにメロスの移動した距離と時間を、小説に書いてある表現で再現すると、とても走っていたとは思えないということだ。
日本文学には『走れメロス』のほかにもツっこみたくなる矛盾がまだまだある。
宮澤賢治の『雨ニモマケズ』はいうまでもなく彼の代表的な詩であり、その清貧の志は、今なお多くの人の胸を打つ。
そんな名作にツッコミを入れるのは、日本大学芸術学部(文芸)の大和田守講師だ。
「《雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ》と始まるこの有名な詩では《慾ハナク》の例として《一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ》とあります。清貧について詠まれているのに、この量はなかなかのものです」
米1合でだいたい茶碗2杯分。4合なら茶碗8杯分。いくらおかずが少ないとはいえ、1日3食として1食あたり約2.7杯の玄米を平らげるとはプチ贅沢の部類に入るのでは。
メロスは歩き、宮澤賢治は大飯喰らいだった?