"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

居酒屋寄席~師走の会~ビジュアル版です

2005年12月17日 14時55分21秒 | 主催する催し

旧十一月十六日。満月を一日過ぎた【十六夜(いざよい)】です。
東京では乾燥した晴れの日が続いていて、このところの明るい月を毎日眺めることができましが、日本列島の大半では雪雲に覆われているそうです。一足早い猛寒波はいつまで続くのでしょうか。

先日(12/10土曜日)の居酒屋寄席の模様、一緒にイベントを作ってくれている仲間たちから写真が届きましたのでご紹介します。ぜひご覧ください。

12-15bunto1今回の出演者のご紹介です。居酒屋寄席といえばこの人、立川文都師匠です。今回はお客様への振る舞いで、このブログでご紹介した自家製味噌の味噌汁があります、
と話したところ「ほな、さげに味噌が出てくる『軒づけ』をやろか」とご提案いただき、お願いいたしました。12-15shinokichi2義太夫好きの仲間たちによる滑稽なやりとりがなんとも可笑しいですね。(↑太棹三味線で「テ~ンッツ、テンテ~~ン」と文都師匠)
 そして、前回に続いて二度目の出演となりました立川志の吉さんは『初音の鼓』でした。
(→「コ~~~ン!」と鳴く志の吉さん)

この夜の酒肴には『冬支度』をイメージして、乾物や根菜の煮物などを中12-15sakana心に考えました。そもそもは雪に閉ざされる長い冬を乗り切るための先人の知恵ですが、便利になった現代でも季節の味として美味しくいただけるものばかりですね。
(←左上から時計回りで:長ひじきの煮物、焼おにぎり、八頭の煮物、きぬかつぎ)


 今回季節を感じる趣向としてニュー信州店主・榎慎一さん(通称:しんちゃん)が提供してくれたのが芋焼酎『紅椿』です。明治27年創業という鹿児島県日置郡市来町にある白石酒造は、今となっては貴重な、すべてかめ壺で仕込む手間暇かけた製法を貫いています。その蔵でもっとも貯蔵期間が長い限定品の焼酎が『紅椿』です。世の中まだまだ焼酎ブームといわれていますが、知る人ぞ知る銘酒に違いまりません。
焼酎に合わせて、なんとその『仕込み水』、そして原料となっている芋『黄金千貫、黄金紫、隼人ゴールド』の珍しい天ぷらをご用意いたしました。12-15furumai2ご来場いただいた皆様、いかがでしたでしょうか。(→写真左上から時計回り:焼酎仕込み芋3種の天ぷら~高座横に焼酎・仕込み水・仕込み芋~“暮らしのリズム特製”味噌の味噌汁~開場前に試食してくれた志の吉さん)
 そして、不肖私が仕込み1年と8ヶ月熟成した自家製味噌の味噌汁です。美味しかったら椀種(天然なめこ、山竹の子、浅葱)と出汁(鯖節と鰹節)、そして慎ちゃんの腕がよかったのでしょう。とはいいながらも、皆さんが美味しいといって楽しんでいただいてるのが、何より嬉しかったです。少しは自慢できる手前味噌でしょうか。やはり日本人には欠かすことのできない調味料、発酵食品なんですね。たくさんの方と味噌のお話をしました。「味噌仕込みのイベントとかやりませんか」なんていう甘い言葉に揺り動かされて、結構その気になって企画しようかな、と思っています。いかがでしょうか?

写真を提供していただいた平野さん、水野さんありがとうございました。